キャンプ歴40年、年間60泊以上の上級キャンパー達が使いこなす便利すぎる焚き火台とは?
長い年月、焚き火を楽しんできたGARVY連載陣やスタッフたちは、どんな焚き火台を愛用しているのだろうか。
数ある所持品のなかで「いまはこれがベスト!」と思う焚き火台とその理由を語ってもらった!
■牛島義之の〈ロゴス〉焚火ピラミッドグリルEVO-L
【牛島義之 プロフィール】
アウトドア雑誌の副編集長職を経て、編集&ライターとして独立。
アウトドア、グッズ、レジャー関連などを中心に執筆。
収納が薄くてコンパクトなので、荷物が多くなってもすき間に入れれば持っていけます。
それでいて組み立てれば大きく、トウモロコシ3〜4本をまとめて丸焼きにできるほど。
薪も多めに入れられるので、家族でも十分に焚き火を楽しめます。
パーツは4つほどに分かれていますが、慣れてしまえば10秒かかるかかからないかで組み立て完了。
灰捨ても楽にできるので、焚き火台をたくさん持っていても、ついついコレを手に取ってしまいます。
■大森弘恵の〈TABI〉ベルモント
【大森弘恵 プロフィール】
GARVY編集・ライター歴は30年ほど。
キャンプを中心に旅や車中泊などの雑誌やWebで活動中のフリーランス。
長らくユニフレームのファイアスタンドをカスタムして使ってきたけれど、ゴトクがないのが不便で、焚き火台探しをしていた頃に登場したベルモント・tabi。
チタンプレートを4枚組み合わせるので、軽い・コンパクト収納・片側の板を外せば少しくらい長い薪ならそのまま入れられると知り一目惚れ。
ハーフサイズのゴトク兼網が付いているし、ソロやデュオだったら十分なサイズ感が気に入っている。
おまけにチタンだからといって決してバカ高くはない。これ、大事。
唯一の難点は、少しだけ脚が入りづらいときがあること。
■栗原紀行の〈サンゾクマウンテン〉マウンコル ワガラ
【栗原紀行 プロフィール】
連載「SINGLE CAMP」の二代目隊長で、月刊誌『男の隠れ家』(三栄刊)クリエイティブディレクター。
年間60泊、キャンプを楽しむ。
ファミリーキャンプ、グループキャンプ、ソロキャンプで焚き火台を使い分けますが、ファミリーキャンプなら最近はコレ。アイアンなので丈夫ですし、無骨でとにかくかっこいい!
焚き火をおこしたときに浮かび上がるボディの模様(和柄)と地面に映し出される和柄シルエットが美しいです。
脚が2パターン付属しているので、脚なしも含め高さが3パターン調整できるのが僕にとってのベストな理由。
さらに、経年変化が楽しめるのもアイアンギアのいいところですね。
使った後に軽く油を塗ればメンテナンスは完了。
大きく太い薪もガンガン燃える、ガレージブランド最高峰の焚き火台だと思います。
■風間貴允の〈モノラル〉ワイヤフレームライト
【風間貴允 プロフィール】
休日は焚き火をするために関東近郊キャンプ場へ出かける日々。
肉や野菜、魚介類などの丸ごと串焼きにハマり中。
とにかく軽く、積み込みやパッキングのときから楽々です。
「軽さ重視。でもしっかりした炎を楽しみたい」という人にはベストではないでしょうか。
ソロ〜デュオくらいであれば十分な大きさで、フレーム構造も特徴的でおもしろい。
焚き火シートは不可欠ですが、耐熱クロスはそれほど灰が落ちず、片付けも簡単です。
何より、あまり蓄熱しないのですぐ撤収できるのがいい。
専用ゴトクがないので本格的な料理には不向きですが、ソロクッカーを火床に置いて湯沸かしや煮込み料理は可能。
浅型のフラットな火床なので、薪の組み方ですぐに炎の形が変わるのも楽しい。
ついつい時間を忘れてしまいます。
■渡辺圭史の〈ソロストーブ〉キャンプファイヤー
【渡辺圭史 プロフィール】
アウトドア用品メーカー、出版社を経て、フリーランスの編集者兼ライターとして、いろいろなメディアで執筆中。
クルマで移動しながら全国各地を取材する。キャンプ歴は40年以上になる。
炎を簡単に操れて、調理に使える焚き火台を探し、たどり着いたアイテムがこれでした。
このキャンプファイヤーはバックパックには大きいサイズですが、クルマでのソロキャンプにはピッタリ。
燃焼効率がいいので、灰もほとんど残らないし、底がそれほど熱くならないので、卓上で使えるのも重宝しています。
炉の温度がしっかり上昇したら、調理に合わせて、用意しておいた小さな薪で調整しながら、効率よく燃える炎を楽しんでいます。
出典/ガルヴィ2022年10月号