ファミリーキャンプは何をするのが正解?超快適に過ごすための簡単なテクニックを紹介!
1.子どもがドはまりする”冒険キャンプ”
いつも楽しんでいるのんびりキャンプもいいけれど、ぜひとも家族で挑戦してほしいのが冒険キャンプ。キャンプ場をベースに、山歩きや海遊びを組み込むのも楽しいし、絶景を見ながら夜を過ごすために、とっておきの場所に向かってもいい。
ただし、冒険キャンプならではのポイントや注意点もある。それを紹介しよう。
■ いつものキャンプにプラスオン!
「冒険キャンプ」といっても、家族で人なき場所に野宿することをおすすめしているわけではない。
例えば、いつもののんびりと過ごすキャンプに加えて、カヤックや釣り、山登りなどのアウトドアアクティビティをプラス、フィールドで自然を体感する機会を増やすこと。
さらに、通いなれた近隣のキャンプ場に行くのを一度お休みして、山や島、海外キャンプなどに挑戦すること。
これまでとは異なる楽しい事柄を増やして、キャンプでステップアップできたなら、それは冒険キャンプといえるはず。
最大の注意としては、冒険だからといって、大人は無謀な計画を立てないこと。
そして、子どもたちに無理をさせないこと。まずはこれに尽きるだろう。
■ 事前準備とプランニングをしっかりと
冒険キャンプは「無計画」ではない。まずは計画と準備をしっかりと。
山に行くなら何が必要で、何時から何時間登るのか?
釣りならタックルはもちろん、ライフジャケットも必須。
子どもの冒険の成功は、大人の準備と下調べにかかっている。
「ちょっとぐらい大丈夫」は事故につながるもとだ。
■ ムチャと冒険は違う! 「安全圏」の線引きを
せっかくの冒険キャンプ。子どもたちには、いろいろなことに「チャレンジ」してほしいのは山々だ。
しかし、ムチャをすることが冒険ではない。
いくら子どもが行きたがっても、大人がしっかり判断して止められる「安全圏」の線引きを決めておくといい。
雨が降るなど、天候が崩れたらとにかく「安全に」。決してムリをしてはいけない。
■ 子どものスキルと成長に合わせる
一言で「子ども」といっても、年齢や体格、経験、性別、性格などによっても、「冒険」の規模は変わってくる。
そのアクティビティが、自分の子どもに適しているかなども、常に考えたいところ。
焦らず少しずつ、慣らしていくことも重要だ。
■ 当日の天気や現地の状況に合わせた楽しみ方を
どんなにすばらしい計画であっても、どんなに素晴らしいアイテムを準備していても、天候や現地の状況によっては、断念せざるを得ないことも多い。
そんな時は無理をせず、臨機応変に楽しむことを忘れずに。
判断を間違えないように情報収集も大切だ。
2.子どもと安全に焚き火をする
■焚き火ならではの体験をしよう!
気温が下がって涼しくなる秋は、焚き火にうってつけのシーズン。でもせっかく焚き火をするのだから、暖を取るだけでなく、子どもと一緒にもっと楽しんでみたい。そこで紹介したいのがステージ別の楽しみ方。まずはファイヤースターターを使って天然素材だけで「火おこし」。上手に火がおきたら炎で「焼きマシュマロ」。そして炎が落ち着いてきて熾火になったら「焼きイモ」を楽しむ。これで思う存分、焚き火が楽しめるはずだ。
【火おこし】麻ヒモをほぐしたものと、松ぼっくりやスギの葉などを着火剤に使って、ファイヤースターターで火おこし。難しいからおもしろい!
【焼きマシュマロ】炎が安定したら、串に刺したマシュマロを焼いてみよう。マシュマロは遠いと焼き色が付かず、近いと焦げてしまうので慎重に。
【焼きイモ】薪が熾火になったら、アルミホイルで包んだサツマイモを突っ込んで焼きイモに。サツマイモは弱火でじっくり焼くと甘くなる。
■ コットンブランケットが便利!
焚き火を楽しんでいるときは、飛んでくる火の粉に要注意。化繊のウエアは火の粉に触れると簡単に穴が空いてしまう。しかしコットン製のブランケットをかけていれば、火の粉からお気に入りのウエアを守ってくれる。コットンは火に強い素材なので、火の粉が少々触れたぐらいでは焦げたりしないので安心だ。ブランケットの用意が難しいようなら、コットン製のズボンやジャケットを着ていれば、穴が空く心配はない。
■ 焚き火の足元にはLEDランタンを!
夜の焚き火では、炎がとても明るいので足元は暗くなりがち。そんなときに、足元にある薪などに気が付かず、子どもがつまずいて焚き火の上に転んでしまったら大変だ。そんなことにならないよう、焚き火のそば、とくに薪などが置いてあるところにはLEDランタンを置いて、足元がよく見えるようにしておこう。お酒を飲んでほろ酔いになっている人の安全のためにも、ぜひ準備しておこう。
■ サイトに落ちた枯れ葉に注意!
サイトに落ち葉の多くなる秋は、焚き火をするときにも注意が必要。乾燥した落ち葉に火の粉が飛んだり、薪が焼け落ちて枯れ葉に火が付いたりしたら、大変なことになる。サイトに枯れ葉がたくさんあるときは、周辺の落ち葉をきちんとどかし、焚き火シートを敷くなどして、枯れ葉に火が燃え移らないように注意しよう。また陣幕などの風防で焚き火を囲んで、火の粉が飛ばないようにするのもひとつの方法だ。
3.親子で楽しめる!焚き火を使った面白いギア作り
野外技術研究家でイラストレーターのスズキサトルさんに、焚き火を使った土器づくりを教えてもらった!
スズキサトルさん
野外技術研究家、イラストレーター。
やさしい語り口と懐の深さで、各地で開催されるソト遊びワークショップが大人気。
著書に『森のブッシュクラフト図鑑』(笠倉出版)などがある。日本理科美術協会会員でもある。
https://suzuki-satoru.com
今回、スズキさんが教えてくれるのは苔玉を入れる素焼きの土器だ。
しかし、粘土の成形など、あらかじめ下準備がいるので、順番に紹介しよう。
■ キャンプに行く前の準備
①野焼き用粘土を用意しよう
スズキさんは山で採取するというが、野焼きに適した陶芸用粘土が1kg300円程度で販売されているのでこれを利用しよう。厚みを均一に!
それから土器の縁を滑らかに整えるときに使うヘラもあるといい。
指先で整えるだけでも素朴な味わいになるのでいいが、ヘラで整えると洗練された仕上がりになる。
②粘土を成形して乾燥させる
粘土の厚みを均一にすることで均一に火が通り、割れにくくなる。
よく粘土をこねて中に空気が残らないようにすることも大切。
好きな形に成形したら1週間〜10日風通しのよい日陰に置いて乾燥させる。
最後の数日は天日干しで完全に水分を飛ばす。
水分が残ったまま火にかけると割れるので、余裕を持って準備することが成功の近道だ。
③苔玉を用意する
実生の根を土ごと苔で包み貼り付けた苔玉。
そのまま置いてもサマになるが、自作土器に入れると格が上がる!
■ いよいよ土器を焼こう!
キャンプ場には成形して乾燥させた粘土を持っていこう。
いつものように焚き火の準備をしたら、いよいよ土器を焼く。
①焚き火台の端っこに土器をセット
よく乾燥させた粘土を焚き火台の端っこに置いてから焚き火をはじめる。
ゆっくり全体をあぶるように、ときどき回転させる。
この状態で約1〜1.5時間かけてじっくりあぶろう。
②水分が飛んだら焚き火の中へ
全体をあぶったら焚き火の中心に押し込み、強火でさらに1〜1.5時間かけて焼く。
時間がかかるのですぐに燃え尽きる針葉樹ではなく、火持ちがよくて高火力な広葉樹を使うと管理しやすい。
③3時間くらいで完成
赤橙色になって全体に焼き固まったら焚き火から下ろす。
小さな炭を中に入れておき、ゆっくり冷ますほうが温度差による割れが生じにくい。
④苔玉を置いて小さな自然を楽しもう
完全に土器が冷めたら、用意しておいた苔玉を入れて完成だ。
素朴な素焼きの器と苔玉が絶妙にマッチ。
曲がった樹形でも、それが自然の強さ・美しさに通じるから不思議だ。
4.キャンプを盛り上げる!懐かしのアナログゲーム8選
アナログゲームと聞いて何を思い浮かべるだろう。トランプ?人生ゲーム?
じつはみんながよく知っているゲーム以外にもたくさんのゲームがリリースされている。今回はキャンプで楽しめるオススメのアナログゲームを厳選して紹介しよう。
■ ジャングルスピード
大人も子供も関係ナシ。重要なのは反射神経だ!
対象年齢:7歳から/プレイ人数:2〜10人/ゲーム所要時間15分
価格:2808円
【こんなゲーム】
集中力と反射神経を必要とするのがこのジャングルスピード。
本国フランスではミリオンセラーを超える超人気ゲーム。
均等に分けた自分の山札から、1人ずつ順にカードをめくって自分の前に出し、色ではなく同じカタチの図柄が場に出たら、真ん中に置いておいた棒(トーテム)をいち早くつかみ取るというルール。
ただし、棒をつかめるのは図柄の同じカードを出した人同士のみ。
ゲームは自分の山札をいち早くなくした人の勝ちとなる。
問:ホビージャパン
■ヒューゴ
オバケに捕まらないようお城のなかで「鬼ごっこ」
対象年齢:7歳から/プレイ人数:2〜8人/ゲーム所要時間30分
価格:3200円
【こんなゲーム】
舞台は古いお城。しかし、夜になるとオバケのヒューゴが出現。
ゲストであるプレイヤーたちはヒューゴに捕まらないようにしなくてはならない。
ゲームはサイコロを振った目の数字だけ、任意に選んだ自分の手持ちのコマひとつを進めていくという簡単なルール。
最後は廊下にヒューゴ以外だれもいなくなったら終了。
自分のコマのポイントを集計し、得点の高い人が勝ち。
問:メビウスゲームズ
■ ガイスター
簡単なのにクセになるチェス風2人対戦ゲーム
対象年齢:8歳から/プレイ人数:2人/ゲーム所要時間15分
価格:2800円
【こんなゲーム】
2人対戦のこのゲームは6×6マスのボード上に自分のコマである8つのオバケを動かしていくだけ。
ルールはとても簡単で、勝利するには下記3つのうちどれかをクリアすればオーケー。
青のオバケひとつをうまく出口から出すか、赤のオバケを4つ相手に取らせる。もしくは、相手の青のオバケ4つを取るかのいずれか。
問:メビウスゲームズ
■ ディクシット
感性の違いで盛り上がるコミュニケーションゲーム
対象年齢:8歳から/プレイ人数:3〜6人/ゲーム所要時間30分
価格:4860円
【こんなゲーム】
ゲームは、プレイヤーが6枚ずつの手札を持ち、1人ずつ交代で語り部となる。
語り部は自分の手札から1枚を選び、その絵柄から連想された言葉を言い、他のプレイヤーは自分の手札からその言葉にふさわしいと思ったカード1枚を出す。
全員がカードを出したら、語り部がそれをシャッフルして並べ、他のプレイヤーは「語り部の選んだカード」と思ったカードに投票。
その投票結果によってポイントを獲得する。
問:ホビージャパン
■ スカル
度胸がカギを握るブラフゲームの傑作!
対象年齢:14歳から/プレイ人数:3〜6人/ゲーム所要時間15〜45分
価格:2592円
【こんなゲーム】
4枚のタイルが手札。順番に自分のボード上に1枚ずつ表面が上になるようタイルを置いていく。
途中、1人が「チャレンジ」と言ったらそれぞれが重ねたタイルから、花だけを連続して何枚めくれるかを宣言。そのまま宣言どおりにめくることができればチャレンジ成功。
失敗した場合は手札を1枚失う。ゲームはいち早くチャレンジを2回成功させた人が勝者となる。
問:ホビージャパン
■ メモアァール!
新感覚が魅力の人気メモリーゲーム
対象年齢:8歳から/プレイ人数:2〜4人/ゲーム所要時間10〜20分
価格:1944円
【こんなゲーム】
プレイヤーは火山島に上陸した海賊の一味となって、溶岩に飲み込まれてしまう前に、島で発見したお宝を持って無事脱出できるかを競うゲーム。
ゲームは5×5枚の場に出ている場所カード1枚をめくり、直前に出されているカードとつなげていく。
つなげるにはカードに描かれた動物、もしくは背景が同じでなくてはならない。
つなげることができなければ溶岩にのまれてその場で脱落。
最後まで残った人がお宝カードを手に入れるとラウンド終了。
問:ホビージャパン
■ インカの黄金
行く勇気、引く勇気が試される!気分はすっかり探検家
対象年齢:8歳から/プレイ人数:3〜8人/ゲーム所要時間20〜40分
価格:2884円
【こんなゲーム】
南アメリカのペルー周辺にあったインカ帝国が舞台の探検宝探しゲーム。
ルールはシンプルで、山札のカードを1枚ずつめくり、その絵柄が探検の道のりとなっていく。
例えば財宝のカードをめくれば、財宝カードに書かれた数字だけプレイヤーで山分け。
逆にミイラなどのカードを引くと財宝を没収される。ゲームは一番多くの財宝を持ち帰った人が勝利となる。
プレイヤーはカードをめくる前に「探検を続ける」か「テントに戻る」かを決められるのもゲームのポイント。
問:アークライト
■ コードネーム
ヒントを手がかりに自分の仲間を見つけ出せ!
対象年齢:14歳から/プレイ人数:2〜8人/ゲーム所要時間15分
価格:3420円
【こんなゲーム】
2つのチームにわかれて遊ぶ、チーム戦方式のパーティゲーム。
「青チーム」と「赤チーム」にわかれ、「スパイマスター」と呼ばれる人をそれぞれ選出。スパイマスターの出すヒントを頼りに、並べられた25枚のコードネームのカードの中から仲間を見つけ出していくというもの。
ゲームはいち早く仲間のエージェントをすべて見つけられたほうが勝利する。
問:ホビージャパン