燃え残りが少なく後片付けが楽!超便利な二次燃焼ストーブが魅力的すぎる!
燃え残りが少なくて後片付けが楽だと評判の二次燃焼ストーブ。
焚き火料理の大家・長野修平さんによると「火力調整をしやすく料理が楽になった」んだとか。
その真相を探ってみた!
長野修平さん
ネイチャークラフト作家でありアウトドア料理人。
北海道の山菜料理店に生まれ、東京・銀座の日本料理店で修業。
その経験をいかした焚き火料理に定評がある。モーラナイフ公認アンバサダーでもある。
二次燃焼ストーブの性質をおさらい
薪が高温になると可燃性ガスが出て、そのガスに引火して炎が上がる。これが焚き火(一次燃焼)。
十分温度が上がって焚き火が調子よく燃えているときはほとんど煙は出ないが、焚き火はじめや薪が湿っているときなど温度が上がりきっていないときに煙がモクモク立ち上がる。
この煙はほとんど水蒸気だが、一酸化炭素やメタンなど可燃性ガスも含まれているのだ。
二次燃焼ストーブは本体の壁が二重になっていて、壁の間にある空気が熱せられながら上昇。
本体上部内側に穴があり、ここから熱風が噴き出して、火床の薪から出たけれど燃やし尽くせなかったガスに引火する。
これが二次燃焼。
二次燃焼ストーブは料理しやすいってホント?
ソロストーブ ボンファイヤーキット 2.0
4万9500円
全国で焚き火料理のワークショップを開催する長野修平さんも二次燃焼ストーブの元祖的メーカー「ソロストーブ」愛好者のひとり。
「ソロストーブを使うようになって火の管理が圧倒的に楽になりました。着火が早くて、高火力にしたいときも早い。少しくらい湿った薪でもよく燃えます。においが出にくいことも料理向きかもしれません」
煙やにおいが少ない
本体は二重壁になっていて、内側上部の穴から熱風が噴き出る構造。
一次燃焼では燃やし尽くせなかった不純物を熱風で燃焼させるため、煙やにおいを大幅に抑制する。
これにより食材の風味を損なわずにすむ。
湿った薪もよく燃える
通常、薪に熱を加えても、薪に水分が多いと気化熱で熱が奪われ燃焼に必要な温度になかなか達しない。
二次燃焼ストーブは比較的短時間で高温に達するので、少しくらい湿った薪を投入しても煙が出る時間は短め。
薪の消費量が多い
よく燃えるので大量の薪を投入すると高火力になりすぎて料理どころではなくなる。
薪の追加投入では様子をみながら控えめに。
ローインパクト
燃焼効率がよく、少量の薪でもよく燃える!
火床と灰受の間のクリアランスが大きめのものであれば灰詰まりもなし。
地面への熱の影響を低減するスタンド付きを選びたい。
北欧風パンケーキを作ってみた
ソロストーブで調理するなら手始めにグリドル料理はいかが?
「ベーコンをカリカリに炒め、そこにパンケーキ生地を流し込む北欧風パンケーキで、ダーラム社の社長にふるまってもらった思い出の料理。ミックスベリーを軽く煮詰めたソースも忘れずに!」(長野さん)
出典/ガルビィ2024年10月号