意外と知らない!冬キャンプで役に立つ薪ストーブの豆知識
冬キャンプで寒さをしのぐために人気を集めている薪ストーブ。
初心者におすすめの薪ストーブから、ヘビーユーザーのアドバイスまで、薪ストーブデビューの役に立つ情報を紹介しよう。
初心者におすすめの薪ストーブ
■ 〈キャプテンスタッグ〉KAMADO(かまど)煙突ガラス窓付角型ストーブ
大きな窓を装着した薪ストーブ。
キャンプメーカーによって開発されたので、キャンプシーンを想定した機能性が目立つ。
トップカバーは2口が開き、2バーナーのような使い方も可能。
サイドに大きな耐熱ガラスを装着。煙突側に流れる炎をじっくりと眺められる構造だ。
●組立サイズ:約600×510×1070/1415/1770㎜(ハイ)、約470×360×830/1180/1530㎜(ロー)
●収納サイズ:約480×270×265㎜●重量:約10kg
【問】キャプテンスタッグ
■〈ホンマ製作所〉時計1型薪ストーブ AF-60
昔からいろいろな場所で活躍してきた薪ストーブで、高い信頼性をもっている。
価格もリーズナブルであり、ホームセンターでも入手可能な手軽さがあるので、エントリーモデルとしても最適。
煙突などは別売りになるが、薪ストーブを始めたい人にはおすすめのモデルだ。
●サイズ:約400×600×345㎜●重量:約5.9kg
【問】ホンマ製作所
■〈新保製作所〉ミニ薪ストーブとミニマトリョーシカ煙突キャンプセット
薪ストーブの本場、北海道のメーカーで多くの薪ストーブをラインアップする。
同社のなかではコンパクトなミニ薪ストーブで、煙突をセットすれば、キャンプですぐに使えるようになっている。ガラス窓付きで炎も楽しめる。
●サイズ:約485×335×390㎜(ステーは除く)
●燃焼室サイズ:約395×335×325㎜(空調口、煙突差込口、脚は除く)
【問】新保製作所
薪ストーブの達人に教えてもらった目からウロコの情報4選
教えてくれたのは・・・
橋本二郎・香さん ご夫婦
薪ストーブを使ってからキャンプを始めるようになったという愛好家。
キャンプ歴は10年以上で、冬はスクリーンテント内に、それ以外の時季はオープンタープで薪ストーブを入れて楽しむ。
ブログ「263'sCamp」を運営し日々のキャンプやDIYを綴る。
■ 煙突は比率が重要!ズバリ「横:縦=1:2以上」
ストーブ内で発生した煙は、本体の後ろに接続されている煙突を通って外に排出される。
その煙突は、横から見て横の煙突と縦の煙突の比率は「1:2以上」が理想とのこと。
「横が長いと燃焼効率が悪くなり、煙が逆流する可能性があります。意外と知らない話ですが、使う際には覚えておいたほうがいいですよ」
■ストーブから発する輻射熱で幅広い料理が作れちゃう!
ストーブは、中で薪を焚くと概ね300度近い熱を持つ。
その熱を利用して、本体上部に鍋やケトルなどを置いてお湯を沸かしたり調理したりするのに役立つという。
「上部にフタが付いているタイプは、羽釜をおいて白米を炊くのに使うこともできます。それくらい薪ストーブでは、いろいろな料理ができるんです」
■ 薪を入れて熱する前に中の底に“灰”を敷いておく!
薪ストーブの内部は、ときに300度を超える高温になることがあり、じかに焚き火をしていると底に穴があくことがあるとのこと。
保護する意味でも、少しでも中に灰を敷いておくことは大事だそう。
「お菓子のブリキ缶を使って灰や使い終わった炭を保管していますよ」
■ 心地よい暖かさゆえ自然とストーブを囲って会話が弾む
暖房だけでなく調理をすることができる構造から、ストーブを囲って食事をすることも。
寒い季節でも、温かい料理と薪ストーブの暖房、そして人が集まってワイワイ楽しめる高揚感で寒さを乗り切れるのだ!
薪ストーブのヘビーユーザーに聞く!薪ストーブのマストアイテム
教えてくれたのは・・・
猪俣慎吾さん
フォトグラファー。流氷を見に冬の北海道へ出向くなど一年中、親子キャンプを楽しむ。今まで訪れたキャンプ場の中から最高の景色を集めた『絶景CAMP GUIDE』(JTBパブリッシング)を昨年秋発表した。各地のイベントにプラネタリウムテントを持ち込む“星空解説”も人気。
■ 軽量アイテム!
親子で行く流氷キャンプは超軽量テントとチタン薪ストーブ
低学年の子とのふたり旅では大人ひとりで設営できるものでないと大変。4人用で重量1.6kgの「シマロン」と結露対策のライナー、テンマクデザイン「チタンストーブ」、全部あわせても4kg以下。やはり軽さは正義だという。
■ 煙突の固定用ロープ
風をうけて煙突が倒れるとあっという間にテントが燃える。燃料に引火すると非常に危険だ。煙突上部に固定用のフックがあるので、ロープをかけてペグでしっかり固定しよう。
■ 一酸化炭素チェッカー
一酸化炭素は無臭で、気分が悪いと思ったときには手遅れになる。新しい電池を入れた計測器を用意し、常に監視。一酸化炭素は比重が空気とほぼ同じなので頭のあたりに吊るしておこう。
■ 消火用の水と小型消火器
万一に備えて消火用水と車載用の小型消火器を用意する。消火用水はうっかりストーブに触れたときにすぐ冷やせるというのもメリット。
まずは試してみたいという人必見!薪ストーブを体験できるキャンプ場5選
① 赤城山オートキャンプ場@群馬県
さまざまな暖房アイテムをレンタル
直営牧場のブランド豚「こめこめ豚」や、一年を通じて行われるさまざまなイベントが人気のキャンプ場。
暖房アイテムのレンタルも充実していて、焚き火台や薪ストーブ、こたつ、ホットカーペットなども用意されている。
時計型薪ストーブのレンタル料は、1泊1500円。
群馬県前橋市三夜沢町425-1
℡.027-283-8368
http://autocamp-akagi.com
➁ 花の森オートキャンピア@山梨県
11〜2月は薪ストーブのレンタルが無料
季節の花で彩られる道志川近くのキャンプ場。
場内にはお風呂があり、宿泊中は何度でも入ることができるのは、寒い冬にうれしいサービスだ。
薪ストーブのレンタルは、11〜2月の期間であれば無料。
長い煙突も装着されているので、タープの下でも使うことができる。
山梨県南都留郡道志村上中山9709-1
℡.0554-52-2776
http://www.hananomori.jp
③ 富士ヶ嶺おいしいキャンプ場@山梨県
屋根&ウッドデッキ付き全天候型サイトも
通常のサイトのほか、屋根付きの「全天候型オートキャンプサイト」や多人数向きの「オートキャンプサイトL」などさまざまなサイトがある。
暖房器具のレンタルも薪ストーブ、石油ストーブ、ホットカーペットなど充実。
薪ストーブのレンタル料は1泊1500円で行っている。
山梨県南都留郡富士河口湖町富士ヶ嶺696
℡.050-8007-1120
https://oic-camp.com
④ ライジングフィールド軽井沢@長野県
ブッシュクラフトが楽しめるサイトも!
軽井沢の自然に抱かれた約4万坪のアウトドアリゾート。
広々とした芝生のサイトや林間サイト、直火が楽しめるブッシュクラフトサイトなど、さまざまなサイトがある。
暖房のレンタルも、薪ストーブをはじめ、ホットカーペットなど充実。
薪ストーブは1泊5000円。
長野県北佐久郡軽井沢町小瀬2129
℡.0267-41-6889
https://www.rising-field.com
⑤ かぶとの森テラス@三重県
薪1束付きの薪ストーブもレンタル
鈴鹿川の源流に位置する森の中のキャンプ場。
オートキャンプサイトのほか、芝生や林間のフリーサイト、常設ツリーテントなどもあり、さまざまなスタイルが楽しめる。
レンタルも充実しており、薪1束付きで1泊1500円の薪ストーブや石油ストーブも用意されている。
10×10mのAC電源付きオートキャンプサイト。
三重県亀山市加太中在家8125
℡.0595-98-0605
http://kabutonomori.com