
春キャンプでも寒さ対策は必須!上級キャンパーがやってる注意すべきポイントとは?
春が来て、キャンプシーズンが始まった!という方も多いだろう。防寒対策必須で若干敷居が高い冬キャンプに比べ、ぐっと難易度が下がる春のキャンプ。しかし何も考えず無策で春キャンプに行くと、後悔することになるのは間違いない。
今回は春キャンプで必要な対策、心がまえなどを説明していこう。
春でも防寒着はあった方がいい!
日本の春は、昼と夜の寒暖差が大きいのが特徴だ。昼間に家を出る時は暖かくても、夜に同じ服装で居ると寒い!という経験は誰しもあるだろう。同じことがキャンプでも当然起こり得る。
厚手のダウンまでは不要でも、寒い時に羽織るようなちょっとした防寒着は備えておくようにしよう。暑ければ脱げばいいのだから、持っておくに越したことはない。携帯カイロや湯たんぽもあると良いものだが、それと防寒着は別と考えよう。

早朝の寒い時などには、暖を取れるストーブが欲しくなる。気軽に使えるカセットガスストーブなどがあると、すぐに使えて便利だ。ただしたとえ小型のものであっても燃焼器具であり、使うと酸素を消費する。充分な換気をしながら、決して密閉されたテント内などでは使わないようにしよう。
寝袋は最低気温に合わせて用意する

標高の高い場所に行くのでなければ、寝袋も冬用ではなく3シーズン用を用意するだろう。現地の最低気温を調べて、そこから-5~8℃ぐらいを快適温度としている寝袋を選ぶと間違いない。最低気温が5℃の場所に行くのであれば、0℃から-3℃が快適温度になっている寝袋を選ぶ、という具合だ。
迷った際は、より低い温度に耐えられる寝袋を選ぶようにしよう。暑いのであればファスナーを開けるなど、いくらでも対応できる。
春ならではの天気の急変に注意!

春の天候には、温暖でおだやかなイメージがないだろうか。実際に暑すぎず寒すぎず、過ごしやすいことは間違いない。しかし気圧の変化による天気の急変も春という季節ならではのもので、爆弾低気圧などもこの時期に多い。
急に強まる風や雨、水辺での増水など、気をつけないといけないことは多い。特に爆弾低気圧が予想される時は、台風並みの風雨となることがある。無理にキャンプを強行してもつらいだけなので、予定の延期も検討しよう。
春には虫も現れる
暖かくなってきた春には、冬には見ることが少なかった虫も現れるようになる。蚊は最低気温が2桁以上にならないと活性化しないのでそれほど心配はないが、他の羽虫は増えてくる。蚊ほどの実害は無いのだが、できれば距離をとりたいところだ。

煙で虫除けをする「森林香」や虫よけスプレーを使うことで、多くの虫は寄りにくくなる。焚き火をするのも効果的で、確実に虫の存在を感じにくくなる。
また、毛虫や蜘蛛などは見た目を受け入れられる方でも、触れるとアレルギー症状が出ることがある。見つけたら葉っぱで捕まえて、茂みなどにそっと放してあげてほしい。
子どもがいれば虫の観察をするのも勉強になるが、アレルギーがないと分かっていないと直接触れるリスクは高い。
春は野生動物も活発になる

春になって暖かくなることで、虫以外に野生動物も活発になる。春だけに限った話ではないが、食べ残しや食材の管理には注意が必要だ。
まず臭いが漏れることがないよう、密閉するというのが一つの方法だ。食材はチャック付きの袋に入れて、クーラーボックスに入れるようにしよう。動物は人間の鼻よりもずっと嗅覚が優れているので、それだけでは不十分。オートキャンプであれば、車内にしまう。車が無ければテント内にしまうなど、動物に漁られることがないようにしてほしい。
食材につられてやってきた野生動物にも、エサを与えないようにしよう。その場限りでは良い行為に見えても、長い目で見ればお互いにマイナスにしかならない行為だ。
まとめ・天候さえ良ければキャンプには良い季節!
春キャンプならではのもっとも注意すべきことは、天候と言える。虫や野生動物に対しては他の季節も注意が必要になるので、特に寒暖差と天気の急変には気を配ろう。現代では天候の変化をいち早く知ることができる、便利なスマホアプリがたくさんある。こうした文明の利器を使って、春キャンプを楽しんでほしい。