【サバイバル】姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第4回 お庭でコーヒー&ホットサンド(後編)【キャンプ】
姫乃たまの「おそとで生きるもん!」
こんにちは、前回ガスバーナーを手に入れて無敵になった姫乃たまです。火、それは文明の象徴。
今回はさらに、持ち歩けるオーブン(と、呼ばれているかは知らないが)、ホットサンドメーカーも導入して幸せを追求しようと思います。
全てのレシピは単純明快。自分の好きなものをいっぱいに詰め込んで焼けばいいのです。最高!
とはいえ、いきなり失敗すると連載存続が危うくなる恐れがあるので、まずは定番のベーコンレタスサンドから作ろうと思います。
恥ずかしいので先に書いておきますが、私は調味料で顔を描くタイプの人間です。
ホットサンドメーカーは“焼印”がポイント!
実は、今回道具をコールマンで揃えたのは、このホットサンドメーカーがきっかけなんです。
焼印が入るの、すごくかわいいですよね。
焼印は人間にいれると怖いのに、食パンにいれると一気にお洒落になるから不思議なものです。
(人間にもオシャレな焼印を入れるカルチャーがあるんですけど、アウトドアとあまりにも関係ないので省略します)
このホットサンドメーカーは、分解してコンパクトに収納できる仕組みになっているのですが、使う時は持ち手を本体に刺して回すだけですぐに組み立てられます。
ホットサンドメーカーの中に食パンと具材を重ねたら、閉じてロックをして、ガスバーナーで片面2〜3分くらいずつ焼いて完成!
最初なので慎重に様子見したおかげで、ほどよく焼けました!
念願の焼印を見てくれ〜。かわいい! そして当然おいしい!
おいしい具材同士で焼いてみよう!
「おいしい具材同士を挟んで焼けば、なんでもおいしくなる」と確信したので、カレーライスサンドを作ってみることにしました。
食パンではなく餃子の皮で米とカレーを挟む作戦です。おいしい具材しか入っていません。
しかし結論から言うと、やや失敗しました。
敗因はカレーと米を混ぜ合わせておかなかったことでしょうか。味がまだらでした。そもそも米の量に対してカレーが少なかったので、味が薄かったです。バランスって大事。
でも焦げ目のおかげで見た目はおいしそうですね。誰か代わりにリベンジしてください。餃子の皮は焼くと香ばしくおいしいです(当たり前)。
私なりのリベンジとして、仕切りを活かしてカレーライスを作ることにしました。
インスタグラマーの方々が卒倒しそうな見栄えになりましたが、味はおいしかったです。ただのカレーライスなので。
というかこれ、丁寧に調理すれば簡単に見栄え良くなるはずなので、誰かリベンジお願いします。
いきなり液体を扱うのは、私には難易度が高かったのかもしれません。
普段の料理でもレシピを見ないでよく失敗しています。初心者は料理を「創ら」なくていいのです。忠実に作ればいいのです。わかってはいます。
デザートは幸せのホットアップルサンド
最初の成功に甘んじているうちに雲行きが怪しくなってきたので、最後は絶対に失敗しないはずのホットアップルサンドを作りました。
なぜならバターを塗った食パンに、りんごと蜂蜜とシナモンを挟んで焼くだけですから、これは絶対においしいですよ。
実際においしかったので、私のような大雑把な性格の初心者はおとなしく食パンに好きな具材を挟んで焼きましょう。
あと、調味料で顔を書くのは楽しいですよ。
夢中で作って食べているうちに、お腹がいっぱいになり過ぎたので、もう一度コーヒーを淹れてお庭で食休み。
いつもはちっとも気にかけていない風の音や、鳥の声がよく聞こえます。
「空が青いなあと、普段は思わないようなことを思います。
部屋にいる時の夕方はいきなり夜に放り込まれるようで怖いけど、外で徐々に傾く日差しを見ていると、時間はたっぷりあって焦らなくていいことがわかります。
普段は座らない庭にただ座っているだけで、実は至るところに、好きに座ってのんびりしていい場所があるのかもしれないと思えて、世界が広がっていく感じがしました。
【次回予告】
好きな食材といえば、思い浮かぶのは薫製されたあれこれ! 薫製されているとなんでもおいしく感じるんですよね。あれってなんでなんでしょう。
というわけで次回は、自分で好きなだけ好きなものを燻せないものかと企んでいます! 酒も進むぞ〜!
【使用製品】
ファイアーストーム/ホットサンドイッチクッカー/ステンレスパーコレーターIII/ダブルステンレスマグ300/パルテノンコーヒードリッパー/サイドテーブル付デッキチェア/ナチュラルウッドロールテーブルクラシック110(いずれもコールマン)
撮影協力:コールマン ジャパン
℡.0120-111-957(月~金10:00~17:00)
www.coleman.co.jp
【プロフィール】
姫乃たま(ひめの たま)
@Himeeeno
1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。同年4月に地下アイドルの看板を下ろし、文筆業を中心にトークイベントにも数多く出演している。
2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)を出版。著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)、『周縁漫画界 漫画の世界で生きる14人のインタビュー集』(KADOKAWA)など。音楽活動では作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『パノラマ街道まっしぐら』『僕とジョルジュ』などがある。
HP:
http://himenotama.com/