フィールドを感じられる、finetrack TOKYO BASE
finetrackの直営店「finetrack TOKYO BASE」を、トラベルライター・モデルの山下晃和さんが取材。finetrack愛に溢れる、特別レポートをお届けします。
いつか直営店を出したいという構想があったが、いよいよ具現化することとなった。その店の名は『finetrack TOKYO BASE(ファイントラック トーキョーベース)』。「アウトドアフィールドを感じられる場所」がコンセプト。店前と店内に置いてある石は福島県から運んで来たもので、日本の山々、稜線をイメージ。細部には苔まで再現しているあたりにもこだわりを感じられる。
1Fはウエアが並び、カラーによって分けられているのも特徴的。レッドシダーの机がある広いスペースは接客エリアで、レイヤリングや商品の説明をするところ。中央の吊り棚には京都の大徳寺の茶室をイメージし、日本のわびさびを表現している。
2Fは左手にスタッフのワークスペース。右手にはテントやギアを置いてはいるものの、簡単に動かすことができ、イベントスペースにもなる仕様。雪山登山でのレイヤリング講習や安全講習、トレイルランナーのためのクロスカントリースキーの楽しみ方など既に決まっているイベントもあるので、くわしくはホームページでチェックを。
原宿のこの場所を選んだ一番の理由は、ビジネス街であること。ファイントラックユーザーが、バリバリ働いている40代や50代に多いため、会社終わりのアフター5でもアクセスがよく、来やすい土地だったからだそう。
ファイントラックの一貫しているスローガンは、「遊び手が創り手」。本気で遊ばなければ、本当に良いもの、本当に必要な性能を持ったものを生めないという意味だが、スタッフは各々の得意なアクティビティがあり、クライミング、登山、BCスキー、MTB、ロードバイク、ツーリング、シーカヤック、リバーSUP、キャンプ、トレラン、釣りと多岐に渡る。
「お客様がどういうフィールドに行くのか、どういうモノが欲しいのかというのを聞いて、ウチだったらこういうのが良いですね、といったような提案ができれば良いかなと。この近辺には、ファイントラックの取引先店舗も多いので、例えば登山靴も欲しいという方がいらっしゃれば、紹介状みたいなものを作って、他の店舗までご案内させていただければ幸いです。」とマーケティングの大堀さんは語る。
単一店舗だけの売上が良ければいいのではなく、アウトドア業界全体が盛り上がっていけばいいということ。そして、初めてお客様と直接コミュニケーションができる空間なので、ファンの方と仲を深めていくことが当面の目標だそうだ。都会の癒しスペースとしても、ぜひ多くの方に訪れてもらいたい。
finetrack TOKYO BASE
所在地:東京都渋谷区神宮前6丁目13-8
営業時間:平日12:00~21:00 土日祝11:00~20:00
定休日:火曜日
https://www.finetrack.com/
PHOTO&TEXT/山下晃和