MVアグスタ前CEOとデザイナーがeバイク市場に参入!?
今後、急激に普及するだろうeバイク(電動バイク)。クルマに積んでキャンプに持参する、という楽しみ方も増えるだろう。そもそも、そうしたビークルは「乗ること」が楽しいものだ。アウトドアアクティビティの一つとして、大いに期待したいところだが、ここにきて、プレミアムなモデルを期待させる発表があった。
20世紀半ばにバイクレースの世界で数々の偉業を成し遂げたイタリアのMVアグスタ。伝説に彩られたそのブランドは、1999年に同じイタリアのカジバグループの傘下となり電撃的にブランドとして復活。2010年代には、カジバ創業者の孫であるジョバンニ・カスティリオーニが率いて新たなモデルの展開やレース活動を行う。日本でもエンスージアストに好まれるマシンとして、強い人気を誇っている。
ジョバンニは現在は代表の座から離れているが、そのジョバンニが、同じくMVアグスタのデザイナーだったエイドリアン・モートン、カジバリサーチセンター(CRC)のパオロ・ビアンキとともに、プロダクトデザインとエンジニアリングの会社である「Cクリエイティブ」(Cはカスティリオーニの意)を設立した。
そのCクリエイティブが、電動自転車のトップ企業であるオーストラリアのステルスエレクトリックバイクと提携した。ステルス社の現在の電動自転車のトップモデル「B-52」はオフロード向けで、出力は6.2kW。重量はわずか51kgで最高時速80kmを叩き出し、バッテリー容量2.0kWhで航続距離100kmを誇る。価格は約1万ドルだ。
ステルス社は、今後4年間の事業として、街中用、アウトドア用途、軍事用途などに使えるオフロードモデルを計画。2022年までには、モートンによる250Whのシティモデルとオフロードモデルの生産に入ると発表した。
これが、 電動自転車なのか、モペッドタイプの電動バイクなのかはいまのところ不明だが、モートンがデザインしてきた数々のバイクを見れば、間違いなく、溜息がでるほどの美しさを見せてくれることだろう。日本で公開されたら、ガルヴィでもいち早く試乗レポートをお届けする予定だ。