ソックオンサンダル(モンベル)【ハレとケのアウトドアアイテム】
アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、ハレとケの二毛作を実現した珠玉のアイテム「ソックオンサンダル(モンベル)」です。
私は、登山やキャンプに興味を持ち始めた頃、何が必要で、また、どこで買えばいいのかよく分からなかった。
なぜならそういった道具は日常とは全く別の特別なものだと思っていたから。
しかし、必要最低限の道具を揃えアウトドアの経験を重ねると、それらが全て、「特別なものである必要はないんじゃないか」ということに気が付いた。
きちんと選べば自宅や仕事場など日常で使えるものが多く、私にとって“いろんなシーンで使える”という事が、モノ選びをするときの大きな判断基準になっていた。
そんなきっかけのひとつになったのがモンベルのソックオンサンダル。シンプルな作りでアウトドア感少なめ。とても軽くて何より値段が安い。デザインやブランド重視で買うとあまり汚したくないとか、無駄にごつくて重いとかデメリットが目立ちいつの間にか使わなくなってしまう。その点このサンダルはちょうどいい。
汚れても壊れても買い換えればいいやと割り切れるし、いい意味で雑に使える。
うちには玄関とベランダの両方で常に出しっぱなし。
コンビニへ行くとき、ちょっとゴミを出しに行くとき、靴下のまま履けるので年中使える。
底がすり減ってきたらベランダ用にして最後の最後まで履き潰す。旅行やキャンプの時は別のお出かけ用ソックオンサンダルがあり、マジックテープのかかとがついたもの(ロックオンサンダル)やビームスとのコラボで色違いのものなどを使い分けている。
登山や旅はなるべく身軽で行きたい。だけどその中でもオンオフの切り替えは必要。そんな時、私が手っ取り早いと思っているのは足元を解放すること。
靴を脱いでサンダルにするだけでかなりリラックスできるから。
どんなに歩きやすい靴でも一日中歩いていたらさすがに疲れる。
方足169gのサンダルをザックに忍ばせておくだけで、帰りの電車や車内で疲れた体を少しでも癒せるんじゃないかと思う。
私にとっては日常でもアウトドアでも欠かせない必需品。
TEXT / 野呂 美帆(フォトグラファー)
この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。