サロモンの靴「OUTline」【ハレとケのアウトドアアイテム】
アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、ハレとケの二毛作を実現した珠玉のアイテム「サロモンのOUTline」です。
登山には登山靴、ランニングにはランニングシューズ。旅には歩きやすいスニーカーで、雨の日にはレインブーツを。
用途が異なる靴は無数にあって、それに特化したものが一番いいはず。そう思ってこれまで何の迷いもなくいろんな靴を揃えてきた。
歩き方が悪いのか、私は登山でよく滑る。だからこそ靴がとても大事だと痛感するし、安心できるものを選びたいと思っている。しかしその一方で登山靴の丈夫さゆえの重さがストレスにもなっていた。
そんな時、登山に詳しい知人から「最近低山ならトレランシューズで登っているよ」と聞き、なるほど!と考え方が変わった。トレランとはトレイルランニングの略で山を走る競技のこと。濡れた岩や木の根っこなど滑りやすい山道を、スピードを出して登ったり下ったりとすごく体力がいる。私にはかけ離れた競技で、それに使うシューズなんて見向きもしていなかった。しかし考えてみれば滑らないように作られていて、走りやすいように軽量化されている。なんていいとこ取りの靴なんだろうとすぐに欲しくなった。
いろんなメーカーのものを比べ、選んだのがサロモンのOUTline。決め手はスニーカのようなカジュアルさで街でも履けるデザインと、雨に強いゴアテックス素材だということ。たくさん歩く旅にちょうどよく、その先でランニングがしたくなっても大丈夫。スニーカーでできるキャンプやBBQも天気が心配だなという日は履いていく。
そしてこれを買ってからはレインブーツをほとんど使わなくなった。台風でもない限りは十分守ってくれる。レインウェアにも使われるゴアテックスは浸水だけじゃなく、蒸れにも強い。
山、走、雨。ひとつひとつの機能としては完璧ではないけれど、なんでもこなせるオールラウンダー。これからもいろんな場面で活躍してくれるだろう。
TEXT / 野呂 美帆(フォトグラファー)
この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。