シンプルで保温力抜群の水筒「LAKEN THERM」ペットボトルにはない安心感
アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、シンプルな見た目で飲みやすく、保温力が抜群の水筒「LAKEN THERM」です。
小さい頃、学校へ行くときも遊びに行くときも、毎日水筒を持たされていた。ランドセルが似合う身体には大きくて重い塊だけど、片道30分の登下校には必需品だった。幼いながらに家までの道のりを逆算して少しずつ飲み、氷だけになった水筒をカラカラと鳴らして歩く。
「大丈夫、まだ氷がある。」と安心しながら、最後の最後渇きの限界にきたらその貴重な氷を口いっぱいにガリガリと頬張っていた。それがなんとおいしくて楽しかったことか。
大人になるとペットボトルを持ち歩くことが多くなり、いつしか水筒を使わなくなった。お水もお茶もいつでもどこでも買えるし、わざわざ重い思いをしなくても好きなときに飲める。そんな理由から、私は少しの間水筒の存在を忘れていたかもしれない。
しかし登山をする機会が増え、気が付くと自然と持ち歩くようになっていた。山での水分確保はもちろん、保冷力と保温力が体の疲れを和らげ体温調整をしてくれる。低体温症を防いだり、熱中症対策にもなる。気に入った色や形のものを選べば普段使いできるし、マイボトルとして環境にも優しい。
この「LAKEN THERM」は、朝熱々に入れたお茶が夕方まで温かい。こんなシンプルな見た目なのに保温力は抜群。飲み口も細くて飲みやすいデザインになっている。
そして最近気付いたのは水筒で飲むと、ホッとするということ。自分のために入れたお茶でもコーヒーでも、なぜか心が落ち着く。ペットボトルにはない安心感がある。幼い頃の懐かしい気持ちも相まってか、水筒からそんな優しさまでもらっている気がする。
TEXT / 野呂 美帆(フォトグラファー)
この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。