ガスバーナーの“いかにも”感がないSnow Peak「HOME&CAMPバーナー」
アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、ガスバーナーの“いかにも”感がない「Snow Peak HOME&CAMPバーナー」です。
寒い日が続くと、食べたくなるのが鍋料理。寄せ鍋、しゃぶしゃぶ、すき焼き。シンプルな湯豆腐でさえ、熱々の湯気が心とからだを一瞬で温めてくれる。美味しい鍋があるから、厳しい冬でも乗り越えていける気さえする。
そんな鍋料理に欠かせないのがガスコンロ。とても便利で扱いやすく、一家に一台の必須アイテムだろう。たまにキャンプに持ってきている人を見て、あったら便利だろなと思いつつも、未だ使えずにいた。家で使っている“いかにも”なものは素人っぽいかな…ラクしてるように思われるかな…と、周りの目を気にしてなかなか持ち出せなかったのだ。
そんな時に見つけたのが、スノーピークのガスコンロ。見た目は優しい色合いで、持ち運びやすいコンパクトさ。そして、ガスコンロとは思えないスマートな佇まい。それが広げると一転、むき出しのパーツが一気に玄人のような格好良さを出してくる。
気になっていたあの“いかにも”感が全くない。キャンプで堂々と使っていいよ!と言われてるみたいで、心の奥のモヤモヤが晴れた気がした。
その存在は、外だけじゃなくて家でのポジションをもガラリと変えた。今までは本棚の上の見えないところに、隠されるように置かれていたガスコンロ。冬の間は重宝されても、それ以外は奥へ奥へと追いやられていた。
それが今ではすぐ手に届き、目に入る場所に置かれるようになった。お気に入りの食器や調理道具と並んでいても全然嫌な気がしないし、縦型なので場所もとらない。
かっこいいツーバーナーも、コンパクトなワンバーナーも好きだけど、いつも少しだけ緊張してしまう。それが親しみのあるガスコンロなら、キャンプ料理だって日々のごはんのようにリラックスして調理できるのではないだろうか。
難しいもの、凝ったものを作ろうとせず、自分が好きな味をちょっと違う場所で味わえたらそれだけで最高だと思う。
TEXT / 野呂 美帆(フォトグラファー)
この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。