キャンプ場の洗い場で活躍、地球・ヒトに優しい万能洗剤「エコソープ」
アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、キャンプ場の洗い場で重宝する万能洗剤「エコソープ」です。
キャンプ場で気になってしまう洗剤問題。最近では整備が整っていて汚水処理をしている施設もあるが、その一方で山奥にある手つかずの場所などでは排水がそのまま河川や湖に流れてしまっている。そのことに気がついている人はどれくらいいるのだろうか? キャンプ場の洗い場に行くと、いつも気になっていた。
外で作る料理は、どうしてもお肉や油っぽいものが多くなりがち。そんな料理を乗せた食器は、合成洗剤をたっぷり使って、素早く綺麗にしたいという気持ちも分からなくはない。しかし、それが環境汚染につながり、目の前に広がる自然を傷つけているということもちゃんと知って欲しい。
エコソープはキャンプを始めた頃にアウトドアショップで見つけたもの。クッカーなど、調理アイテムの隅にちょこんと置かれていた。天然植物油を原料に作られていて、なおかつ無添加。まさにエコな液体石鹸なのだ。
人間の手肌にも優しく、洗い流した石鹸は微生物によって生分解されるので、環境への負担が少ないという。合成洗剤に比べると油落ちは良くないが、キッチンペーパーなどで予め拭き取って置けば十分きれいになるし、落ちなかった汚れは家に帰ってから洗い直せばいいと思う。
そして、もうひとつのおすすめポイントは、衣類にも使えるということ。はしゃぎ過ぎた泥だらけの服も、食べこぼした汚れも、これ一本でとりあえずの処置ができる。ただの優しい洗剤と思いきや、とても便利な万能洗剤だった。
キャンプでの洗剤問題から始まり、今では自宅でもなるべく環境にやさしいものを使うようにしている。近所のスーパーにも色んな種類が置かれるようになり、値段もそれほど変わらない。それならば少しでも優しいものを選びたいと。そうすれば人間も動物も、植物だって。みんなが過ごしやすいキレイな地球になるのではないだろうか。
TEXT / 野呂 美帆(フォトグラファー)
この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。