【ロングセラーの焚き火台03】ロゴス:LOGOS the ピラミッドTAKIBI M
その昔から今もなお脈々と、キャンパーに愛され続ける超定番の焚き火台をフューチャー。元GARVY編集者が、「ロゴス LOGOS the ピラミッドTAKIBI M」のロングセラーの理由に迫ります。
初期モデルから進化を続け楽しみの幅を広げた一台に
発売当時から変わらぬ姿の焚き火台があれば、日々進化を遂げている焚き火台もある。そういう意味ではロゴスのピラミッドタキビシリーズは、ユーザーの声とともに進化を遂げている焚き火台といえるだろう。機能も、付属品も、名前もバージョンアップを重ねている。
ピラミッドグリルシリーズの始祖は、2002年に発売した「TAKIBI deグリル」。“ピラミッド”という名前はついていないものの、逆四角錐の炉を四角錐の土台で支える構造はこの時に誕生した。組み立てが簡単、コンパクト収納、持ち運びやすい重量でありながら、強度を維持すること。この強度維持に当時の開発陣は相当苦労したそうで、この構造が生み出されたそうだ。
収納はコンパクトながら組み立てれば大きく使え、安定感があるのが魅力。パーツ数はやや多めだけれど、灰受けもゴトクもセットする場所がくぼんでいるので見た目でわかり、迷うことがない。とにかくすばやくセッティングできる。
現行モデルは2018年にリリース。「LOGOS the ピラミッド TAKIBI」の名前になり、今まで標準装備されていたBBQ用の網の代わりに、2台のゴトクが装備された。このゴトクは炉の開口部に十字にセットして互いに補強しあう構造なので強度は抜群。さらに1台のゴトクには串焼きプレートを追加。焚き火料理の幅を広げた仕様になっている。
またサイズバリエーションが多いのも特徴。現行の同モデルはXL、L、Mサイズ。ほかにもピラミッドグリルシリーズを含めると、少人数向きのピラミッドグリル・コンパクト、脚の高さがハイ/ローの2段階に調節できるLOGOS theピラミッド篝火がXL、Lサイズなど、かなり豊富。このバリエーションの豊富さは、他社にはないロゴスの魅力だ。
ちなみに私自身は2代目モデルを10年以上愛用している。熱による変形は少々あるものの使用には問題がなく、当分、一軍選手として使っていく予定だ。
POINT 01 ぱっと広げて、重ねるだけ 組み立てが超カンタン!
ピラミッドグリルシリーズは、組み立てが直感的にできるのが本当に便利。各パーツは軽量なので手に取りやすく、パッと開いて順番に重ねていくだけ。パーツ数は多いが、組み立てに時間はかからない。
POINT 02 さまざまな効果を生み出す逆四角錐の構造
四角錐の土台に逆四角錐の炉を入れる構造は安定感が抜群。ゴトクの耐荷重目安は約10㎏なので、ダッチオーブンもOK。またこの逆四角錐の炉は炭の量の省エネ化や、壁面からの輻射熱を焼き面へ向かわせる効果も!
シリーズ製品
左から順に、
LOGOS theピラミッド篝火 L 2万8600円
ピラミッドグリル・コンパクト 4950円
LOGOS the ピラミッドTAKIBI XL 1万4520円
GARVY’s CHECK!
強度と使い方がアップするゴトクを標準装備
最新モデルから標準装備になったゴトクの機能は、串焼きやダッチオーブン対応だけじゃない。ゴトクの間に薪を立てるようにセットすれば、空気の通り道ができて燃焼効率がいい。Mサイズは炉がコンパクトなので、小さめの薪を使うのがおすすめだ。
持ち運べて掃除をしやすい灰受け皿がかなり重宝
この単独で持ち運べる灰受け皿は、焚き火じまいに活躍。残った灰をここに集めて、捨てに行ける手軽さがいい。灰受けは当初、地面に置く仕様、本体の一部に組み込む仕様など試行錯誤して、現在の別パーツにして吊る仕様に。
囲炉裏テーブルの先駆者は円形タイプもラインアップ
囲炉裏テーブルは各メーカーともにスクエア型が多いけれど、ロゴスはスクエア型に加え、サークル型もラインアップ。角がないので、大人数で団らんできるのだ。写真はアイアンウッド囲炉裏サークルテーブルL(3万4100円)
コンプリートキットならオプションパーツをフル装備!
LOGOS the ピラミッドTAKIBI M ・コンプリートDX(2万790円)は、アイアンロストル、チャコールデバイダー、極太ステンネット、ファイヤーラックといった、調理に便利なオプションを装備。焚き火+αを楽しみたならこちらがおすすめ。
LOGOS the ピラミッドTAKIBIの主な年表
2002年 初期モデルの「焚き火DEグリル」発売開始
2003年ごろ クワトロポッド、囲炉裏テーブルなど複数の関連製品がリリース
2006年 火床が吊り下げ式になり、リニューアルした「ピラミッドグリルシリーズ」が発売
2007年 ハイポジション焚き火台「ピラミッドグリル・篝火(かがりび)」発売
ソロ向けの「ピラミッドグリル・コンパクト」発売
2011年 デザインを変更し、多機能に進化した「焚火ピラミッドグリルEVO-L」発売
「AsiaOutdoorTradeShow2011」(南京開催)にて「焚火ピラミッドグリルEVO-M」が銀賞を受賞
2018年 本格焚き火台としてリニューアルした「LOGOS theピラミッドTAKIBI」シリーズ(現行)発売。ゴトクを標準装備、オプションパーツが充実
ユーザーからの「よくある質問」
気になるのは、手入れのコツとおすすめのサイズ!
Q.長く使用するコツはありますか?
A.どのグリルにも言えることですが、水洗いするときは完全に冷めてから行ってください。火床などの持ちが長くなります。
Q.おすすめのサイズは?
A.シーンや使用人数によって選んでいただけるように、M、L、XLがあります。また、料理の幅が広がるコンプリートも同サイズで用意しています。