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コラムの記事一覧(63件)

【連載第1回】バイク声優・難波祐香の「ソロキャンプに行きたい!」
【連載第1回】バイク声優・難波祐香の「ソロキャンプに行きたい!」
テントが欲しい!今回は、 バイク声優である難波さんとテントの選び方をご紹介。難波さんがテント選びとして訪ねたお店は、神奈川県小田原市のsotosotodays。7月に大幅に拡大して改装オープンしたアウトドアショップだ。 難波「キャンプ道具、基本的なものは持っていて、実は何度もキャンプはしているんです。でも今日は、改めてソロキャンプを楽しむためのいろいろを知りたいです。」【 難波 祐香さんのプロフィール】難波 祐香バイク声優・イベントMC浜松出身のバイク声優・イベントMC。バイクで遊ぶのもレース観戦も好き!愛車はSRV250 難波さんの質問にいろいろ答えてくれるのは、バイヤーの大隅宏貴さん。自らもSRX6でのキャンプ経験も豊富なので、張り切ってソロキャンプのためのアウトドアギアをチョイスしてくれた。 「ギアは、目的によって形も仕様も変わります。バイクのソロキャンプでは登山用を流用する人も多いですが、バイクの場合は、重さはそれほど気にしなくていい。大きさはコンパクトなほうがいいでしょうが、例えばテントなら、登山と異なりヘルメットやブーツ等のバイク特有の荷物も多いので、そのスペースも必要。そうしたことを総合的に考えていきましょう。」 〇テントの選び方大隅 「バイクでソロキャンプの場合、2人用くらいがちょうどいいと思います。今回おすすめする二つはどちらもポールで本体を吊り、その外側にフライをかけるタイプです。」 ① コンパクトさを求めるなら「ドラゴンフライ バイクパック 2P 」【商品概要】ブランド名: ニーモ商品名: ドラゴンフライ バイクパック 2P価格: 6万1600円 ↓商品の詳細はこちらNEMO(ニーモ) ドラゴンフライ バイクパック 2P NM-DFBP-2P | OTONA GARAGE (j-n.co.jp)【data】●フロア面積:2.7㎡ ●前室床面積:0.9㎡×2 ●重量:1.27kg ●本体素材:メッシュ/15D ナイロン ●フロア素材:30D PeU ナイロン ●フライシート素材:15D Sil/PeU ナイロン ●就寝人数:2人 ●付属品:スタッフサック、リペアパッチ(応急処置用)、ペグ 大隅 「ドラゴンフライパック2Pは自転車でのキャンプのために開発されたテントで、そのため非常に軽く、コンパクトなのが特徴です。ポールの長さが一般的な登山用テントの半分くらいに折りたためます」 大隅 「フライをかけた時の前室にランディングゾーンがあり(上写真)、そこにヘルメットなどの荷物を置けます。テント内部は向かって左の天井が少し低くなっています。グランドシートは付属しないので別で用意する必要があります。」 難波 「何よりもパッキングされた状態が小さい!! でも広げてみると意外と広くてゆったり寝られるので、限られた荷物しか持てないキャンプツーリングにはピッタリですね」 ②初めて買うならコスパがいい「オーロラリッジ2P」【商品概要】ブランド名: ニーモ商品名: オーロラリッジ 2P価格: 3万6850円↓商品の詳細はこちらNEMO(ニーモ) オーロラリッジ 2P NM-ARRG-2P | OTONA GARAGE (j-n.co.jp)【data】●フロア面積:3㎡ ●前室床面積:0.9㎡×2 ●重量:2.35kg ●本体素材:30D ポリエステル/No-See-Umメッシュ ●フロア素材:68D PUポリエステル ●フライシート素材:68D PUポリエステル ●就寝人数:2人 ●付属品:スタッフサック、ガイライン、リペアツール(応急処置用)、ペグ、フットプリント 大隅 「オーロラリッジ2Pはコスパがいいモデルなので、初めて買うならまずはこれがいいかもしれません。ドラゴンフライパックとポールの組み方が少し異なり、向かって左右とも室内が高く、奥行きも18cm大きい。左右幅はほぼ同じ。出入り口は横長に大きく開き、荷物の出し入れもしやすいです。フットプリント(グランドシート)がついてきます。」 実際に張ってみて、体験してみる難波さん。こちらは内部が少し広いので、荷物が多い方にも適します。 テントは、構造・形も、素材も、価格も多用。広汎な知識がないと、どの構造がいいかを選ぶことすら悩みます。そんなときは、通販サイト「OTONA GARAGE」のオススメを参考にしていただくのがいいですよ!↓通販サイト「OTONA GARAGE」の公式サイトはこちらOTONA GARAGE (j-n.co.jp)次回は、シュラフとマットの選び方を紹介します。
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人気焚き火ギアメーカー・笑'sの製造現場に潜入! ものづくりの秘密とは?
人気焚き火ギアメーカー・笑'sの製造現場に潜入! ものづくりの秘密とは?
 20年近くもの長きにわたりコツコツと焚き火台開発を続けている「笑's」。人気焚き火台はどのように開発・製造されているのか。その秘密を探る。笑’sは、板金工場「昭和プレス」のアウトドアブランド。リーマンショックのあおりで倒産寸前だった2008年、二代目社長・高久笑一さんが遊びで作り、キャンプ仲間に評判だった自作焚き火台の販売を始めたのが笑’sの始まりだ。 笑's 高久笑一社長は、自身のブランドについて、こう話す。まさかソロがこれほど注目される時代がくるとは「昭和プレスは創業60年を迎え、今年は記念モデルを発売中です。笑’sを始めた時は、自分が使いたいものをということでコンパクトなソロ用焚き火台や薪ストーブを作っていました。ソロキャンプなんて非常にニッチな市場だったんですが、まさか今、こんなにソロが注目されて大手メーカーが参入するとは」  笑’sの製品は高いといわれることがあるそうだが、10年以上使い続けているユーザーは珍しくない。ただサイズを合わせるだけじゃないズレない、安全性も確保鉄板ひとつとっても、スタッキングできるサイズにするだけではダメ。載せたときにズレ落ちないよういろいろな工夫を試して、最適解を導き出している。「試作の山、こんなに増やして」と叱られるそうだが、これは譲れない。 「生産数が違うので大手とは値段で勝負できません。その代わりローインパクトで高燃焼な焚き火台にこだわり、溶接や蝶番を使わず歪んでもバラバラにならず長く使えるようにしています。買い替えが進まないので商売下手なんですがね」  もちろん流行のスタイルを研究しているが、決して流行に流されているわけではない。あくまでマイペースだ。旧工場のおよそ3倍に拡張2020年夏に移転した工場は、旧工場の約3倍の広さとなり上階には倉庫も備えている。それだけ広くても、試作品の扱いには困るとか。150×300cmのパンチ&レーザー加工ができる大型複合マシンを導入。移転を機に大型の最新複合マシンを導入。迫力満点だ。組み立てと検品は1台ずつ手仕事で。最新技術と手作業から緻密な製品が生まれる。 「軽くて携行性がいいからといって必ずしもチタンの焚き火台や薪ストーブが売れるというわけではないし、ホント、商売って難しいですね。二次燃焼ができる焚き火台が注目されているけれど、うちで納得できる製品を作るには重くなるし、ひと手間加えることで価格も高くなる。手に取りにくいかと思って開発を中断しています」とユーザー目線は不滅だ。燃えすぎ、燃えなさすぎであきらめたアイデアも製品、サンプル、開発途中の製品が並ぶ棚。「二次燃焼型も考えたけどきれいな炎にならない。反対に燃えすぎて危険だと断念したものも。そんな感じで放り出しているものがいっぱいあります。どうするんだ、これ(笑)」炎が見える薪ストーブを生んだのは「笑’s」日本でサイドビューガラス入りの折りたたみ式薪ストーブを作ったのは笑’sが最初。「燃焼中に水をかけるなど繰り返し実験をして、何種類かのガラスから割れないものを探し出しました」  20年以上焚き火台開発を続けている笑さんだが、途中で飽きたことはないのだろうか。 「夏休みもずーっと野営地にこもっていましたが、焚き火に飽きたことはありません。不思議ですね」  焚き火台一筋、焚き火台愛にあふれた笑さんは今後もブレずに硬派な製品を生み続けるにちがいない。出典:GARVY2022年10月号PHOTO/鈴木優太 TEXT/大森弘恵
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焚き火を愛し続けて40年!今も試行錯誤の日々を送る「笑's」高久笑一代表インタビュー
焚き火を愛し続けて40年!今も試行錯誤の日々を送る「笑's」高久笑一代表インタビュー
焚き火好きを公言するキャンパーは数多くいるが、40年以上焚き火を愛し、20年近くもの長きにわたりコツコツと焚き火台開発を続けている昭和プレス・高久笑一社長ほど焚き火台への深い愛をもつ人物はいない。笑’sとは板金工場「昭和プレス」のアウトドアブランド。リーマンショックのあおりで倒産寸前だった2008年、二代目社長・高久笑一さんが遊びで作り、キャンプ仲間に評判だった自作焚き火台の販売を始めたのが笑’sの始まりだ。のびのび焚き火をしていた中学時代が"焚火魂〟の原点「小学生の時、山好きの父に連れられていった奥多摩でバンガロー脇の石積みの炉で料理をしたのが、最初の焚き火体験。自分から焚き火をしにいったのは中学時代。自転車に乗って友だち4人と50㎞ほど離れた川原に行ってね。当時は川原で焚き火をしても注意されることはなくのびのび遊んでいました」 「やっぱ、焚き火っしょ」というブログで焚き火台開発の日々を綴る笑’s・高久社長、笑さんの焚き火愛の原点だ。時間があれば毎週のようにテストフィールドに出発燃焼テストの場は、自身の野営地、この夏もここにこもっていたという。人影のない土地だが別荘地の一角のため管理が行き届いているし、夏以外は人がほとんどおらず、じっくり焚き火台に取り組めるという。60年記念モデルの「Mr.A-4 All Titanium」。燃焼テストはもちろん、切り込み部分で指をケガしないことも考慮したとか。焚き火台製作のこだわりは「燃焼効率」と「コンパクト収納」「一番の自信作はちび火君。煙突効果でよく燃えるし12インチのダッチオーブンを載せてもビクともしない。ハイパワーなのに底が二重で熱が伝わりにくい。たたむとコンパクトで重量も1・3kgと軽いんです。最高の焚き火台なのにB-6君ほど売れない。不思議です」笑’sといえば前開きの扉留め金がないのにピタッと止まる笑さんの頭の中には数多くの構造が詰まっており、綿密な設計図で一発で決めるというよりは試作を重ねてよりよいモノを探る方式。特許である留め金もないのにピタッと止まる前開き扉も試作を重ねて得た機構だ。  90年代半ばまで焚き火台はなくて、焚き火といえば直火。スノーピークが焚き火台を発表して以降、少しずつ焚き火台が広まっていった。 「直火跡を見つけて焚き火をしていましたが、草地が焦げているし、焚き火台を使えば後片付けしやすいと思って自分のために焚き火台を作ったんです」  家業は板金工場。端材で自分が使いたい道具を作ってはキャンプ地に赴いていたという。この経験があるからだろう、笑’sの焚き火台はローインパクトと携行性が第一。その上でだれもがちょうどいい火を楽しめるように燃焼効率にもこだわっている。 「煙突効果を得られると、だれもが簡単に火がつくしハイパワー。だから折りたたみ式の箱形にしています」ソロキャンプに幅はいらないそう気づいて横に伸ばした通称「サンマ君」ヒット作はバイク乗りからの支持が高い「B-6君」。これを2台横並びにしたのが「B-VI-DUO」。「B-6君」とは違って長い薪が入るし、サンマを切らずに焼けるのだ。それにB-6オプションを2つ置けるので、燗グリルとグリルプレートをセットすれば充実の“バー”となる。出典:GARVY2022年10月号PHOTO/鈴木優太 TEXT/大森弘恵
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登山やランニングで使える腕時計「GARMIN ForeAthlete 245」
登山やランニングで使える腕時計「GARMIN ForeAthlete 245」
アウトドアメディアを中心に活躍するフォトグラファー・野呂美帆さんが、普段の生活にも取り入れたいアウトドアアイテムを紹介。今回は、登山やランニングで使える腕時計「GARMIN ForeAthlete 245」です。登山やランニングで使える腕時計をずっと探していた。GPSが付いていて、歩いたルートや走った距離がわかるもの。どのくらいのスピードで動いていて、カロリーはどれほど消費しているのか。スマートフォンで知れる機能もあるけど、腕時計の方が圧倒的にスマートだろうと。そこで手に入れたのがガーミンのForeAthlete 245。初めは運動するときだけつけるつもりだった。しかし、使ってみると軽くて邪魔にならず、腕時計をしている違和感が全くない。それならと日常生活でつけてみると、とても便利なことに気が付いた。いわゆるスマートウォッチというものを使っている人なら当たり前かもしれないけど、LINEやメール、電話まで全ての通知が腕時計で知れることがこんなにもラクだったとは。これまで仕事中や移動中など、携帯が見れない時間が続くと気になってこまめにチェックしていた。しかしガーミンをつけてからは通知が手元で見れるので無駄に携帯を触らなくなった。急ぎの連絡だったらすぐに返信するが、そうでないものは後でゆっくり見よう。そう思うと友人との会話も、ひとりの読書も中断せずに楽しめる。そして自分に必要な通知は何なのかと考えるようにもなった。セール情報やイベントのお知らせ、新しい商品が増えたなど、逐一報告はいらない。いろんなアプリのお知らせ機能をOFFにしてみるとなんだかスッキリした気がした。その代わり今日は何歩歩いただろう、何カロリー消費しただろうと身体と向き合う時間が増えたように思う。寒い日や眠たい朝でも、時計をつけると「よしっ」と気合いが入り、走る気持ちを後押ししてくれる。運動中のサポートはもちろん。日常においての時間の使いかた、優先順位。自分が本当に必要な情報は何なのか。そんなことまでこの腕時計に教えてもらっている気がする。TEXT / 野呂 美帆(フォトグラファー)この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。
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魂の行者「バウル」を探しに行く骨太なバングラデシュ紀行
魂の行者「バウル」を探しに行く骨太なバングラデシュ紀行
雑誌『TRANSIT』の元副編集長である池尾さん。現在は、京都在住のフリーランスとして活躍中です。これまで旅について考えてきた池尾さん(しかし、鼻炎持ち&虫に弱いので旅スキルは低め)が、本を通じて旅を見直します。10月から「GO TOトラベル」キャンペーンに東京発着便が加わり、国内旅行がようやく復活してきたものの、海外渡航への壁はまだ高い。そんな今だからこそ、家に居ながらに旅の疑似体験ができる紀行文は、改めて有難い存在だなぁと思ったりしている。良い意味で旅を欲している今こそ、良質な紀行文は心の栄養になってくれる。本書を通してそんなことを思わされた。まず著者についてだが、かねてより私は彼女の丁寧、かつ “情緒的すぎない”描写がとても好き。本人の体験談をもとにする紀行文は、ともすると独りよがりになりがちで、私の場合、特に紀行文で情緒的すぎるものは変な疲れ方をしてしまう(これは完全に好みの問題なのだけど)。例えば、聖地に感動するのだけが旅ではないように、特に長い日数になるほど旅は日常化してくるし、行ってみたらガッカリ観光地だったなんてこともよくある。そういったある意味“良い旅”っぽくない時でさえ、自分の感情をストレートに、あくまで冷静に描写する。嘘っぽさがないのである。だからこそ、著者の心が揺さぶられる瞬間は、読み手の心によく響く。前置きが長くなったけれど、本書はバングラデシュに存在する魂の行者「バウル」を探し、その謎に迫った12日間の旅の記録だ。バウルとはユネスコ無形文化遺産に指定されていながらも、行者や吟遊詩人、歌い人などと様々に解釈され、バングラデシュ人にとっても謎の多い存在。19世紀に生き1000以上の歌を残した偉大なバウル「ラロン・フォキル」をキーに、反対にいうとそれ以外はほぼ手がかりのない状態で旅は始まる。著者が行く先々で様々な人に出会い、人や言葉が次なる目的地に自然と運んでくれるような展開には、予期せぬ物事こそ楽しいという旅の醍醐味はもちろん、バウルの真理を少しずつ紐解いていくような推理小説にも似た感覚を味わえる。また、バングラデシュとは“ベンガル人の国”を意味する。本書では、バウルを紐解くことで、イギリス植民地時代からバングラデシュの独立、そして現代までの国やベンガル人についても知ることができる。バウルの哲学や歌には、全てのバングラデシュ人、ひいては全ての人間にも通ずる真実が隠されているからだ。全く自慢できることではないが、私もバングラデシュの歴史についてこの度ちゃんと整理することができた。著者は、パリの国連で12年間働いたのち、文筆家としての活動を始めたユニークな経歴の持ち主。彼女が初めて文学賞(新田次郎文学賞)を受賞したのが、2013年に幻冬社から初めて発表したこの作品だから、書きたいものを書く、という勢いが全体に漂っている。その完全版として2020年6月に刊行された本書は、当時の旅に同行した写真家・中川彰氏の未発表作品をカラーで多数掲載し、著者と写真家のその後や、詩人・批評家の若松英輔氏による解説も収録。加えて、どのページをめくっても本の中心部までガバッと開くからページをゆったり眺められる(装丁した矢萩多聞さんに訊ねるとコデックス装という綴じ方だそう)。さらに、その綴じ糸には現地の街並みを思わせるような赤、緑、黄色、紫といった色の混ざるダンカラーと呼ばれる糸を使用するなど、本当にスルメみたいに何度も味わえる本なのだ。詳しくはあとがきに詳しいが、この旅が著者の人生にとっていかに大切な旅かというのが本全体から伝わってくる。いろんな意味で重みのある一冊。(書名)『バウルを探して(完全版)』川内有緒・著/中川彰・写真三輪舎TEXT / 池尾優(編集者) この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。
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実践しながら循環する社会に気づくパーマカルチャーの超入門書
実践しながら循環する社会に気づくパーマカルチャーの超入門書
雑誌『TRANSIT』の元副編集長である池尾さん。現在は、京都在住のフリーランスとして活躍中です。これまで旅について考えてきた池尾さん(しかし、鼻炎持ち&虫に弱いので旅スキルは低め)が、本を通じて旅を見直します。パーマカルチャーと聞いて思い浮かべるものはなんですか? ストイックな自然農法? それともヒッピーコミューンで実践されるライフスタイル?一部のマニアックな思想の人々のものだと思われがちなパーマカルチャーだけれど、アメリカのポートランドでは行政とも連携した街づくりが成功しているし、中東の各地では砂漠の緑化に活用され、日本でも研修施設等が増え、ここ10年で知られるようになってきた。パーマカルチャーの認知は、世界中でどんどん広まっている。でも、そのイメージはちょっと掴みにくい。というのも無理はない。パーマカルチャーは、すそ野がものすごく広いのだ。ごくごく簡単に説明すると、パーマカルチャーとは、パーマネント(永久な)+アグリカルチャ-(農業)+カルチャー(文化)を組み合わせた造語。1960年代にオーストラリアのビル・モリソンとデビット・ホルムグレンが自然破壊を引き起こす現代の大規模農業への対策として体系化したのが始まり。パーマカルチャーが目指すのは、生活に必要な全てを調和的に行うこと。植物のみならず、動物や人間、微生物など地球上の全ての生命が対象だ。だからパーマカルチャーは一つの農法でもなければ、食事法でもない。それどころか、方向性を示すのみで、決まったスタイル自体存在しない。そんな、一見掴みにくいパーマカルチャーを、自ら実践し発信するソーヤ海氏が冒険隊長となり、難しい漢字にはフリガナをつけ、できるだけ易しい言葉を使い、楽しく紐解いてくれるのが本書。一冊を通してイラストが多用され、自分で色を塗ったり書き込んだりするページもあり、ページをめくる度にわくわくする仕掛けが詰まっている。A5ほどのサイズ感とガバッと開きやすい体裁で、ワークブックのよう。小学生以上の子どもなら、親子であれこれ言い合って一緒に読むのも楽しそう。本書の初めには、パーマカルチャーで重要な3つのことを定めている。1、 地球を大事にすること2、 人を大事にすること(自分のことも)3、 みんなで分かち合うこと、与えること読者は、これらに則ったパーマカルチャーの冒険に出ることになる。地球を大事にするなんて、なにやら壮大なことに思えるけれど、載っているのは、どれも草の根的なアクションばかり。例えば、工夫次第では家のどんな場所も畑になることを提案したり、川水の濾過や植物の朝露を集めるなど様々な方法で飲み水を確保する方法や、手入れされていない歩道の植え込みや空き地に植物の種を撒く、ゲリラガーデニングのススメなんてものもある。水面にできる波紋や、カタツムリの渦巻きといった自然のデザインのパターンを考えてみたり、家の近所にどんな生き物がいるかを調べてマッピングしたり、身近な自然を観察することで浮かび上がる自然のエネルギーについても紹介。また、お金を使わず得意分野を持ち寄ればやりたいことが実現できるとし、自分や友達のできることをリスト化するページや、1週間のごみの量を知るために行う「ごみを出さないチャレンジ」を促すページも。どれも、読者が現在進行形の暮らしのなかですぐに実践できるものばかり。このコーヒー豆はどこからきた? あの苗木は10年後には実をつける? 食器洗いですり減ったスポンジはどこへいく? 生ゴミの行く先は燃えるゴミか、それとも土か?本書を読んだ後は、目の前のオブジェクトに付随するさまざまな「→」が浮かび上がってくるかもしれない。「→」に慣れてきたら、それらのなかでも、自然の「→」を上手に生かしたやり方が、いかに無駄なく無理なく続けられるかがわかるはずだ。(書名) 『みんなのちきゅうカタログ』 福岡梓・著 ソーヤ海・監修 TWO VIRGINSTEXT / 池尾優(編集者) この記事は、日常・非日常問わず、暮らしが豊かになるようなアイデアを提案するメディア『日非日非日日(にちひにちひにちにち)』からの転載となります。
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スキーだけじゃない!「白馬岩岳マウンテンリゾート」がコロナ禍でも来場者数が過去最高に
スキーだけじゃない!「白馬岩岳マウンテンリゾート」がコロナ禍でも来場者数が過去最高に
ウィンタースポーツのメッカとして名高い長野県白馬村の「白馬岩岳マウンテンリゾート」だが、2021年4月〜11月の来場者数が過去最高を記録。マウンテンアクティビティーやドッグテラス、絶景展望エリアなどが人気で、通年楽しめるマウンテンリゾートして進化を続けている。 標高1,100mの展望エリア「白馬ヒトトキノモリ」 2021年のグリーンシーズン(2019~2021年のグリーンシーズンは4月〜11月)の来場者数は、コロナ禍前の2019年と比べて103%(前年比130%)の約13万4千人と過去最高。コロナ禍での営業を余儀なくされ、緊急事態宣言下において来場者数が想定を下回った月もあったものの、MTBやヨガ、音楽の各種イベントを積極的に開催するほか、国内初のマウンテンアクティビティーや、 絶景ドッグテラスを続々オープン。さらに、新展望エリア「白馬ヒトトキノモリ」のプレオープンも含め、新規施設・サービスを積極的に展開し、白馬の大自然を感じられる環境づくりにも注力した。通年楽しめる「マウンテンリゾート」への取り組み昨今の国内スキー場では、スキー・スノーボード人口の減少に加え、降雪不足により営業日数が確保できず厳しい経営に直面していた。それだけでなく、長引く新型コロナウイルス感染症の影響で、インバウンド需要が皆無となり苦しい状況が続く。こうした中、「白馬岩岳マウンテンリゾート」では、ウィンターシーズンのみで1年のほとんどの売り上げを占める従来のスキー場モデルからの脱却のため、数年前からオールシーズンで楽しめるマウンテンリゾートを目指した。2017年には「⽩⾺岩岳MTB PARK」にオーストラリア出身のトレイルビルダー・Evan Winton(エヴァン・ウィントン)氏が監修した初心者向けダウンヒルコースを造成。絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」を2018年に開業し、2020年には絶景大型ブランコ「ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争」を新設するなど、施設の魅力化を進めるとともに、新型コロナウイルスによる生活様式の変化に順応したリゾートテレワークにも取り組み、時代に合った開拓・改修を積極的に進めてきた。 日本初のマウンテンアクティビティやペットに優しい環境整備を推進 コロナ2年目の2021年グリーンシーズンは、コロナ禍において”三密”(密閉、密集、密接)を避けられるオープンエアーである環境を活かした新たなアクティビティを導入。日本初となるマウンテン・アクティビティ「Mountaincart(マウンテンカート)」は、山の上からハンドル操作とブレーキで山を駆け降りるスリリングな体験ができると年齢を問わず好評を博した。2021年7月、ぺット連れのお客様専用の絶景ドッグテラス「HAKUBA WAN! TAIN HARBOR(白馬ワン!テンハーバー)」をオープン。ペットとともにリラックスできる空間や散策コース、オリジナルドッグフードや愛犬とお揃いのオリジナルTシャツの販売をスタートした。ペットとともに大自然を満喫する目的での来場者数は、直近3年で約3倍に成長している。白馬の大自然を五感で味わえる展望エリア「⽩⾺ヒトトキノモリ」をプレオープン最新では「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」に続く、新たな絶景展望エリアとして 「白馬ヒトトキノモリ」を2021年11月にプレオープン。 標高1,100mの高原から唐松沢氷河や北アルプスの山々を仰ぎ見ることができる。同エリア内には、表参道や京都嵐山で人気のティーラテと焼き立てスコーンの専門店「CHAVATY HAKUBA(チャバティ白馬)」が信州初出店。プレオープン営業はSNSでも話題となり、たった9日間で来場者数は2019年同月比で106%(前年同月比139%)となる1.5万人を記録。同エリアのグランドオープンは来春を予定しており、グリーンシーズンのさらなる魅力が増えそうだ。白馬岩岳マウンテンリゾート公式HP 岩岳リゾートのSDGsの取り組み
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2022年はカーサイドテントや車中泊ギア充実?【21年話題のモノ・コトと22年予測】
2022年はカーサイドテントや車中泊ギア充実?【21年話題のモノ・コトと22年予測】
昨年に引き続き絶好調だったキャンプシーン。多くの人がキャンプを楽しむようになった今、やはり気になるのが「みんなはどんなモノを使っていた?」「どんなコトが話題になった?」。モノ・コトとともに、2021年を振り返ってみた。【山岳系に強いブランドまで参入】第二次接続ブーム到来!?クルマと接続コールマン「カーサイドテント/3025」(3万9800円)はインナーテント付きの本格派。吊り下げ式インナーを取り外せばシェードとして活用できるのでキャンプ以外でも大活躍!モンベルはテントを接続できる2ルーム、ザ・ノース・フェイスは3面にテントを接続できるシェルター、そしてコールマンは初のカーサイドテントを発売。いずれも設営が簡単で、テントやクルマと接続することでより広い居住空間を確保できるのが特徴だ。なかでもモンベル初の2ルームテント「ムーンライト キャビン4」は、超ロングセラーの「ムーンライトテント4」を接続できるので、祖父母世代のテントと接続するなんていうロマンチックな使い方もできそう。テントを接続設営が簡単なモンベル「ムーンライト キャビン4」(9万7900円)は両側に「ムーンライトテント4」を接続OK。キャビンの寝室を取り外し可能なのでビッグなリビングにしてもいい。【2022年予測】カーサイドテントや車中泊ギアがますます増えそうハイルーフ車と接続できるカーサイドテント、海外ブランドの車内泊、バンライフを意識したダウンブランケットなど、2022年はクルマとキャンプをつなぐ楽しいギアが増え、キャンプスタイルのひとつとして定着しそう。やっぱり強い! 難燃素材アイテム2020年から引き続き快適で手軽に持ち運べるキャンプ用ファニチャーが絶好調で、人気アイテムは品薄が続いていた。なかでも話題性抜群だったのが難燃素材を用いたチェア&コットだ。座り心地のいいチェアやコットで、くつろぎながら焚き火を眺めるのは至福の時間。難燃素材のチェアやコットなら火の粉による焦げ跡が目につきにくく、そのまま自宅リビングやベランダに置いてもサマになる。そのマルチぶりがウケにウケた。焚き火でもリビングでもかっこいい幅63.5cmのワイドなローチェア、ロゴス「難燃BRICK・ポータブルアッセムチェア」(1万1990円)。燃え広がりにくい難燃性生地を採用し、万一焦げても目立ちにくいのが◎。【2022年予測】ハイバック、ロッキングなど よりリラックスできるチェアが躍進かロゴスからは長時間疲れにくいハイバックタイプのチェアが先行発売中だし、コールマンからはワイドでハイバックなチェアやロッキングチェアが登場予定。2022年はコンパクトさ一辺倒ではなく、よりワイドでくつろげるチェアが話題の中心となりそう。トランスフォーム焚き火台が続々誕生変幻自在のパネル構造をもつ10 to 10「TEKIKA」、和歌山の人気ショップによるMikan「トランスフォーム焚火台」、二段構えの焚き火がおもしろいムースルームワークス「FIRE STAND ~灯篭~」など、これまでにないユニーク機構が登場した焚き火シーン。焚き火台はキャンプスタイルを“魅せる”重要なアイテム。上記の焚き火台はいろいろなスタイルに形が変わり、同じ焚き火台でも自分らしさを演出できるのが人気の理由か。新進気鋭ブランド、10 to 10が放つ「TEKIKA」(2万8050円)。パネルを開けば小物を置く棚に、立てれば二重壁となりほどよく燃焼を促進する。炎が、滴るようなシルエットになるのもかっこいい。キャンプはやっぱりCB缶!関連アイテムでまつり状態手軽に扱えるCB缶はやっぱりキャンプの人気者だと証明したのが2021年のトピックス。ソロキャンパーの使用率No.1のSOTO「ST-310」の関連アイテムが多数登場して話題となるほか、岩谷産業のカセットガス式炊飯器「HAN-go」と「FORE WINDS」シリーズがグッドデザイン賞をダブル受賞、アマダナからCB缶を使うシングルバーナーが誕生するなど、CB缶アイテムのニュースが連発。この使いやすさは一度手にすればもう手放せない!?人気バーナーは関連アイテムも大ヒット「ST-310」に装着する小さなテーブル、SOTO「ミニマルワークトップ」(5940円)。燃料の上が作業台になるうえ、輻射熱からCB缶を守ってくれて無駄がない。ホットプレートとこんろの二刀流岩谷産業のカセットガスホットプレート「焼き上手さんα」(1万6500円)は、プレートを取り外してガスこんろとしても使える二刀流。高感度なキャンパーを通じて広まった。【2022年】予測SOTOよりCB缶仕様のストーブが登場SOTOはST-310をベースにした新しいシングルストーブやST-310に適した鉄板を発売予定(P.35に掲載)。キャンプシーンではますますCB缶需要が高まる模様。ついに登場! 炊飯器1〜5合の米を力強い炎で一気に炊き上げるカセットガス式炊飯器「HAN-go」(5万9800円)。火加減不要でおいしく炊けるなんて、ご飯好きにはたまらない便利アイテムだと話題沸騰。ミニLEDを中心にプチカスタムが台頭ガス缶にジャケットをかぶせる、ミニLEDにシェードを取り付ける、三脚でサイドテーブルを作るなど手持ちのキャンプギアにちょっとだけ手を加えるプチカスタムが流行中。使いやすい定番ギアだけど、他人とはひと味違う自分だけのモノ、写真映えもするのがたまらない! ただし、火器やチェア、コットのカスタムは安全面を犠牲にする場合があるので慎重に見極めて。ジェネリック系が爆増異業種やアジアブランドが激増。老舗とは異なる新発想のアイテムが登場する一方、定番を参考にしたいわゆる“ジェネリック系”も珍しくなくなった。手に取るのは自由だが、ゼロから生み出し、定番に育てたオリジナルへの敬意をお忘れなく!【2022年予測】ウッドショック、半導体不足、アイアンショックそろそろ解消して!コロナ禍で世界の工場が休止状態に陥り、国際物流も大混乱となった2021年。新製品も定番も品切れが続く異常事態に。予測ではないが、早く安定した日常が戻るように願いを込めて。一発で決まるスパイスが百花繚乱「ほりにし」に続けとばかりに各社からアウトドアスパイスが発表されている。ロゴスランドを有するロゴスからもBBQソースに続き2022年にBBQスパイスを発売予定で、まさにスパイス戦国時代に突入したもよう。大容量のものが多くBBQに使うだけでなく、煮込みやスープの隠し味にするなど、SNSを通じてアレンジレシピが拡散中だ。醤油や味噌を感じる和テイスト、燻製風味、オリエンタルなパンチある香りなど個性的なものがそろっているので、いまや好みの風味を探すのもキャンプごはんの楽しみだ。アレンジレシピ開発がSNSで大人気ひとふりでプロはだしの味になるアウトドアスパイス。複数の調味料を持ち歩かなくていいのも便利だ。
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姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第10回 伊豆大島の山に登る
姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第10回 伊豆大島の山に登る
こんにちは、姫乃たまです。伊豆大島は朝から鳥が調子よく鳴いています。ワイルドに生い茂った草木の中にスピーカーが隠されてるのかと思うほど、姿は見えないのにすぐ近くで鳴き声が聞こえるのです。そんなこの島の中央には、火山があります。島の中央に位置する「三原山」今朝は、早くから吉本さん(宿泊していたゲストハウス「青とサイダー」[https://aotocider.com]のオーナー。たくさんお世話になって頭が上がりません)にクルマでレンタカー屋さんまで送っていただき、レンタカー屋さんと港でバッテリーが上がったクルマを回収してから、新しいレンタカーに乗って三原山へ。スタンプラリーみたいな朝でしたが、無事に三原山へ向かえて一安心。私はすぐにクルマ酔いするので、絵に描いたような山道を運転しながら、あゆみちゃんとNちゃんが急に吐かないか気が気じゃなかったんですが、ふたりともけろっとした顔で乗っていたので三半規管が丈夫な人たちだと思いました。予定通り登山開始! しかし……無事に登山道の入り口まで辿り着けたものの、登山って、行く前はすごい楽しみだけど、毎回入り口で後悔するんですよね。圧倒的な自然を目の前にすると、登りきれる予感が消え去るんです。とはいえ、今日は休憩したり、お弁当を食べたりしても、ちょうど3時間くらいで帰ってこられるコースなので、そこまで気負う必要はありません。三原山は山頂の火口をぐるりと一周できるようになっています。登山コースはいくつかあるのですが、今回は現在地の「三原山頂口」から40〜50分かけて山頂まで歩き、50分ほどかけて火口をお鉢巡りしてから、同じ道を戻ってくることにしました。いざ出発! 写真右側の山に登ります!山頂までの道に点在しているドーム舗装されているけれど、密度の高い草木に挟まれた道を歩きはじめます。暑い日で、帽子がないと頭がかんかんに熱されそうです。急勾配とカーブが続く道を歩いていると、すごく短くて出口のないトンネルみたいなドームがぽつんと現れました。そこから道の途中に同じものがぽつん、ぽつん、と置かれていて、地面には溶岩が広がっていたので、噴火したときに避難する場所なのかなと思いました。噴火というのが、この中にいたら避けられるものなのか、いまの私にはあまり想像がつきません。日差しから逃げるように3人で中に入って、昨日釣りのおじさんからもらったビワを食べて休憩にしました。おじさんの家の庭になっているというビワは、あゆみちゃんが冷凍庫で凍らせておいたので小さなシャーベットみたいになっています。天才の所業。体の熱がビワの冷たさで和らいでいきます。凍ったビワ、無限に食べたい山頂に到着すると鳥居があって、鳥居越しに歩いてきた方角を見るとクルマを停めた「三原山頂口」の駐車場が見えます。いつの間にか遠くまで歩いてきました。振り返った時にこれまで歩いてきた道が見える。そこが登山のいいところだと思っています。登っている途中にも下り坂があるところや、一歩一歩足を前に進めていれば、いつかちゃんと山頂に到着するところも。日常よりもずっと明快でいいなと思うのです。この鳥居をくぐり、参道を進んでいくと三原神社の社殿が見えてきます。大島では古くから、噴火は「御神火」と信じられ、天変地異は神によるものという考え方があったそうです。そして三原山は「三原大明神」として人々に崇敬されてきました。女性はかつて三原山登山を禁じられていたそうですが、現在は男女問わず登ってお参りすることができます。間違ってたらすみません、と礼をしつつ、お賽銭を投げて手を合わせました。快晴だと鳥居の奥に富士山が見えるらしいですお鉢巡りをする火口周辺の道は、舗装されていません。左手に火口が、右手には海が広がっています。火口の湿った熱い風と、海岸のように涼やかな風が交互に吹いてきて、足元の土も湿っているような乾いているような両極端の不思議な感触です。靴底から海辺の貝殻を踏みしめているのに似た感覚が伝わってきます。海辺の貝殻も、乾いていて、そして湿っているように感じます。あの感覚です。一周している道の途中に、火口を底まで見下ろせるスポットがあります。底までの深さ約200m。直径は約350m。これがどのくらい巨大かというと、近くにいたシャイな年頃の男の子たちが「すげー、なんか感動した」「俺もなんか感動したわ」と素直に言い合っていたくらい大きいです。私たちは「うわー、はっきり見える!」「すごい見えるね!!」と言い合いました。ちなみに最後に噴火したのは1986(昭和61)年とのこと。思っていたより最近だ……。ぽっかり空いた火口Tシャツのおばあさんとお揃いさらにそのまま火口伝いに歩き、「裏砂漠」を見下ろす位置に差しかかります。砂漠といっても地面は、砂というよりは小さな黒い石で覆い尽くされているように見えました。私たちが歩いている火口付近も足元は無数の石ころで、歩くとじゃりじゃりと乾いた音がします。じゃりじゃり歩き続けていると、前方でガイドさんらしき人と歩いていた女性が記念撮影をしていたので、「もしかしてここが三原山で一番高いところなのか……?」という話になり私たちも記念撮影。全然違うかもしれないけど。大量の羽虫が襲ってきたので、早く撮影を済ませるべく元気なポーズところで一番大事なお弁当の話ですが、昨日のラタトゥイユを持ってきました。暑い夏、冷たい野菜、最高でしょう〜。Nちゃんが焼いてくれた卵焼きと、夏みかんを詰めた黄色いお弁当もあります。すっっっごい小さい羽虫の大群にじゃれつかれながら必死で食べました。じゃあ、下山してから食べればいいと思うじゃないですか。でも、山でお弁当食べたいじゃないですか。お待ちかねのお弁当タイム牛のごとく表情筋を痙攣させて羽虫避け元気に下山して、クルマで山道を抜け、レンタカーを返却。任務完了です。東京行きの船に乗るまでの特にすることがない数十分を、道端でぼうっと過ごしていたら、昨日から空を覆っていた雲がさーっと引いていきました。いきなり晴れて、海がきらめいて、植物の気配がぐっと濃くなって、突然のことに呆気にとられます。三原神社の鳥居からも、いまは富士山が見えているかもしれません。この天気で釣りをしたら、魚の色が全然違って見えると、あゆみちゃんが言いました。トレッキングシューズから履き替えたサンダルが涼しげです。最後の最後に島の全く違う表情を見て、昨日からの出来事をもう一度体験したい、ここでもっと過ごしたいと思いました。伊豆大島でまた釣りがしたい。もう一度三原山に登りたい。クルマのバッテリーは上がらないでほしい。きらめく海でも「せっかくだから」と思ってあれもこれもやらずに、やりたいことを残しておくのもいいかなと思いました。船に乗れば、2時間弱でまたいつでも来られるのです。来た時と同じジェット船に乗って、船の中と外で窓越しに手を振りあう人たちを見ていたら、いつの間にか眠っていました。荷ほどきをしながら、どんなふうに自然と触れ合うのが適切かなあと思いました。東京育ちの私は、最初の目標だった「ナイフ一本で山に入る」んじゃなくて、別の方法があるのかもしれません。そんなことを考えつつ、今回はここで連載は終了です! またどこかでお会いしましょう~!【使用アイテム】サングラス:SHARON BROWN/SHARON NAVY(FLOAT OUTDOOR)【問】ALPHA℡.0778-52-9537https://float-glasses.com/【撮影協力】東海汽船℡.03-5472-9999https://www.tokaikisen.co.jp/【協力】大島観光協会http://www.izu-oshima.or.jp/【プロフィール】姫乃たま(ひめの たま)@Himeeeno1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。同年4月に地下アイドルの看板を下ろし、文筆業を中心にトークイベントにも数多く出演している。2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)を出版。著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)、『周縁漫画界 漫画の世界で生きる14人のインタビュー集』(KADOKAWA)など。音楽活動では作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『パノラマ街道まっしぐら』『僕とジョルジュ』などがある。HP:http://himenotama.com/
ニュースコラム 
次のキャンプが変わる! “非日常的な時間”をより楽しむためのヒント
次のキャンプが変わる! “非日常的な時間”をより楽しむためのヒント
PHOTO/柴田直行10月に、実業之日本社が発行するバイク誌「RIDERS CLUB」「BikeJIN」「CLUB HARLEY」と、アウトドア総合情報誌「GARVY」が中心となり、関係者向けのオフロード走行会&キャンプイベントを開催した。豪華なキャンプ空間とオフロードバイクを思いっきり楽しめる新イベントは、アウトドアを自分のライフスタイルとして楽しむための大きなヒントを教えてくれた。 新たな遊び方の源泉となる“非日常感” は「演出」により実現できる今回のイベントの大きなテーマは「新しいバイクの遊び方」。参加者たちは長年いろいろな形でバイク遊びを楽しんでいるが、さらなる「新しい」遊び方とは何か。いままでの常識や感覚を捨て、遊びのベースとなる考え方を変えてみるということだ。それは、自分で自分の遊び方を演出する、といってもいい。非日常感を演出することで、「新しい」遊び方を生み出すのだ。例えば、ある程度の道具が揃い、キャンプの経験を数回重ねていくと自分のスタイルが構築されていくが、それと同時に同じスタイルでのキャンプに飽きてしまうことがある。キャンプを続けていくうえで「誰もが通る道」といえるが、そんなときは“これまで体験しなかったモノやコト”をキャンプに取り入れてみよう。 今回のイベントでは、そんな状況を変える“より非日常感を味わうヒント”を多く発見。夜はオフロードコースに大型のスタータープを設置し、キャンプサイトの周りには、アストンマーティン、ランドローバーといったリッチなSUVや、こだわりのバイクが並ぶプレミアムなサイトを作り上げた。大型タープひとつとっても、なかなか体験できないサイズ。その開放的な空間があるだけで、「普段のキャンプ」が大きく変わり、新鮮な気持ちで楽しむことができる。写真のようにウッド系のファニチャーでサイト内コーディネートを統一すれば雰囲気がガラリと変わるし、憧れの高級SUVやキャンピングカーをレンタルするキャンプなんてのも楽しいに違いない。普段と違うギア、クルマを使うことで、自分にとっての新しいキャンプを演出する。お金はかかるが、こうした演出が醸し出してくれる“非日常的な時間”を体験することは、私たちの「キャンプとは、こうだ」という思い込みの殻を破ってくれる。料理も同様だ。大型の塊肉や新鮮な食材を買って、よりこだわったBBQを作るだけでキャンプは、今までとは違う、新しい魅力を持って私たちに迫ってくる。道具も、今までよりも少し良質なものを用意するだけでも、キャンプで過ごす時間の感じ方が変わる。昨今は、どんなものもネットで安く買える便利な時代だが、こだわりが感じられるキャンプ道具はそれだけでキャンプの気分を上げてくれる。今回は、薪や炭を大量に用意し、複数の大型の焚き火台・ファイアーディスクを美しく使った。スタータープの足元でそれぞれ燃える炎は、まるで大きな松明のようで、中で談笑する人たちの笑顔を明るく照らし出す。「バイクを愛する皆さんに、バイクの遊び方を広く提案したい。今、熱中している楽しみ方だけでなく、バイクにはさまざまな世界があることを知って欲しいと考えたひとつの形が、今回のイベント」と、白井社主は開催意図を話していたが、その想いが形となったイベントとなった。 出展:GARVY2021年12月号 PHOTO/あんちゃん さんこのような演出の考え方を、実際のキャンプシーンで見てみよう。例えば、サイト全体をブランドや色で揃えると、統一が出て見た目にも鮮やか。ファニチャーを統一し、整頓して並べるだけでもかなりアガるが、オートキャンプサイトでは、クルマも含めてコーディネートすると、なお統一感が出る。2021年に発売されたコールマンのロッジ型テントとスクエアタープのセットをメインに、ツーバーナー、ランタン、クーラーボックスも赤で統一すると、上のような美しいサイトができあがる。出展:GARVY2021年12月号 PHOTO/赤ワイン さん出展:GARVY2021年12月号 PHOTO/赤ワイン さんまた、例えばGARVY本誌ライター・赤ワインさんは、“コーヒーとお酒を楽しむ”ためのテント内空間で過ごす。こだわりのギアに囲まれたキャンプサイト。 愛用するウイスキー用のロックグラスはスターウェアズの氷結。ポリカーボネート製で丈夫なのに、ガラスのような透明感。お酒時間には欠かせないアイテムだ。このようないわゆる“いい道具”は値段も張るが、10年、20年と長く気持ちを豊かにしてくれることを考えれば、むしろ安いといえる。与えてくれる楽しみは、価格をはるかに上回るものだろう。ウエアコーディネートもキャンプの楽しみのひとつ「さまざまなバイクの楽しみ」のひとつが、ファッション。今回の参加者たちは、走行中のファッションスタイルにもこだわりが見えた。その「楽しむ心」は、キャンプの「新しい遊び方」にもつながる。白井一成社主のマシンは、YB125SPのスクランブラーカスタム。マシンのイメージに合わせ、着用するウエアもトロイリーデザインズでコーディネートした。オートバイ世界選手権元MotoGPライダーである中野真矢さん(写真左)は、イタリアの人気ブランド「BREMA」のバイクウエアで走行。日本ブランドにはないスタイリッシュさが、オフロードコースで映える。自身がプロデュースするショップ56designでも取り扱うブランドだ。いわゆるオフロード向けのバイクウエアではなく、よりカジュアルなウエアコーディネートでオフロードコースを走った落合宏理さん。オフロードバイク用のパンツとグローブを着用しつつもそうしたウエアとの組み合わせは、キャンプ時に、アウトドアブランドでガチガチに固めず、好きなウエアと組み合わせた着こなしをする考え方の参考になるに違いない。もちろん、 「いつか着たい」と思っていた憧れのブランドでキャンプウエアをトータルでコーディネートしてもいい。いずれも「自分のキャンプスタイル」をより豊かなものに変えるきっかけになるはずだ。キャンプでは、快適さに直結するテントやシュラフ、ファニチャーが重視されがちだが、私たち自身のウエアコーディネートにも意識を向けてみよう。夜のコンテンツとして参加者が楽しんだシガー(葉巻)も、“非日常”なキャンプの楽しみ方のひとつとして提示されたものだ。エキスパートから教わることは、どんなことでも楽しいものだ。こうした体験が、 “非日常” を演出してくれるのだ。今後のイベント展開をチェック!このイベントは、 愛知県にあるオフロードバイクコース「スラムパーク瀬戸」で 開催された。バイク好きもキャンプ愛好家も楽しめるイベントとしてさまざまな形での展開を検討中。今後の情報に乞うご期待!イベントの発起人は、元ロードレース世界選手権GP250チャンピオンの原田哲也さんと、 小社社主の白井一成。イベントには、釘村忠さん、鈴木友也さん、平田優さん、粉川樹璃(こがわじゅり)さん、中野真矢さんといった有名ライダーや、ファミリーマートと共同開発した新コンセプトウエアが話題のファッションデザイナー、ファセッタズムの落合宏理さんがゲストとして登場。約40名のキャンプ好きライダーとともに、オフロードコースとキャンプを楽しんだ。RIDERSCLUBのWEBサイト(https://funq.jp/riders-club/article/745224/)では、イベントに参加したトップライダーたちによる座談会記事を掲載中。こちらもチェック!
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姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第9回 伊豆大島で釣った小サバをいただく
姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第9回 伊豆大島で釣った小サバをいただく
こんにちは、姫乃たまです。突然ですが、皆さんは離島でレンタカーのバッテリーが上がったことはありますか? 私たちはあります。3人とも釣りに夢中だったので、バッテリー上がりに気づいた時点でレンタカー屋さんは閉まっており、思いつく限りの解決策を試したものの、錆びついたクルマはうんともすんとも言いません。容赦なく海に沈んでいく太陽。迫る夜。港に取り残された私たち。最終手段として無理を承知で、宿泊するゲストハウスのオーナーさんに迎えをお願いしようと、おずおずと電話をかけたら「えっ、お酒飲んじゃった!」と驚かれたのが、いまです。現在地の港から徒歩だと4時間かかる今日のゲストハウス数十分後、助手席にゲストハウス「青とサイダー」(https://aotocider.com)オーナーの吉本浩二さんを乗せたクルマが、港に到着しました。運転席でハンドルを握っているのは、なんと吉本さんのお母さん。申し訳なさと、ありがたさと、安心したのとで、3人とも息をするように「ありがとうございます、ありがとうございます」と言い続けながら釣った小サバと一緒に乗車しました。吉本さんは伊豆大島生まれ。これまで何度も大島に通っているあゆみちゃんとは、共通の知人が何人かいたようです。私とNちゃんは初めてだと知ると、大島についてラフにお話ししてくれました。実は今日の昼間、私だけキョンを見たのです。島に柴犬サイズの小さな鹿がいると聞いてはいたのですが、まさか見られると思っていなかったので、ぼうっと立ち尽くしているうちに緑の中に消えてしまいました。白い尻尾が上下に軽々と跳ねながら遠ざかっていきます。でも実はこのキョン、大島では積極的に駆除しなければならないほど急速に繁殖している害獣で、吉本さん曰く「島民を見つけるほうがレア」。島では人間よりもキョンのほうが多いのでしょうか。しかしこの連載、もともとナイフ一本で山に入って自給自足するのを目標に始まったわけですが、あの時キョンを追いかけて(追いつけない)、ナイフで仕留めて解体(どうやって)できたかと言われると……。まったく自信がありません。だいたい誰にも何も言われてないですが。それはおいといて。賑やかな車内で黙々と運転していたお母さんが、小サバの調理方法の話になった途端、「竜田揚げ!」とはっきり声をあげました。無事にたどり着いてホッとする宿の共有スペース(写真は朝撮ったもの)無事に、宿に、着いたー! 心から御礼申し上げます。吉本さんとお母さんに心から御礼申し上げました、本当に。心から御礼申し上げますとはこのこと。そして落ち着いてみると、めちゃくちゃ寒い。体が冷え切っています。日暮れ後の港は寒かった。これから調理をして、食べているシーンを撮影するみたいな仕事が待っているのですが、社会性と協調性をあっさり捨てて、Nちゃんに「私の写真、もういらないですよね?」と言いました。聞いたんじゃなくて、言いました。「つまり、私は、いますぐ風呂に入り、化粧を落として温まりたい……」なぜかあゆみちゃんが「いいんじゃない?」と言い、料理もしていてくれることに。小サバは、全部唐揚げにすることに決まりました。内臓をとって衣をつける竜田揚げじゃなくて唐揚げに。お母さん、ごめん!シャワーを浴びながら、「申し訳ない」を上回る「夕飯作ってもらうの最高〜」な気持ちに包まれていました。部屋着に着替えて、髪をざっくり拭いて、一応菜箸持ってみたりなんかして、手伝ってるふりをします(邪魔)。あゆみちゃんは昔からすごく料理上手な友人です。自由に使えるゲストハウスのキッチン深い時間になって地味に焦っている人たち豪華にイサキのお刺身もつけちゃいます(貰い物)夕飯のメインは、塩胡椒してレモンを絞ったシンプルな小サバの唐揚げ。それから島で買った野菜のラタトゥイユ、ナスの揚げ浸し、冷やしたトマト。おじさんからもらったイサキはお刺身に、カニはスープにしました。テーブルに料理が並ぶと、おじさんがくれたイサキとカニの存在感がすごい。日中のおやつもおじさんがくれたビワだったし、頭が上がりません。ちなみにおじさんと会う前に私もビワを買ったのですが、伊豆大島はビワが破格で大量に買える素敵な島です。やっと3人とも落ち着いて座って、ビールで乾杯! 最高だー! 最高だー……。えっ、これが最高って感情ですか。どの料理も遊び疲れて空っぽになった胃袋においしく収まっていくけれど、やっぱり自分で釣った小サバは、小さいのに一匹でもお腹いっぱい。というか、胸がいっぱい。でも3人ともペロリと平らげました。ふたりも「なんかお腹いっぱいになる」と言い合っていて、それはいつも以上に全身で集中して食べるからかもしれない、と思いました。天国〜!お腹いっぱい、体はくたくた。でも心は充実していてのんびりです。思い出せないほど久しぶりに睡眠薬を飲まずに、眠りに落ちていました。【次回予告】なんと明日は山登り。で、す、が、バッテリーが上がったクルマの存在、忘れていませんか? 帰りの船は時間が決まってるので、逆算すると結構早起きしてレンタカー屋さんと連絡を取らなければいけません。そもそも繋がるのか。そしていろいろ間に合うのか私たち……!【撮影協力】青とサイダー℡.090-4919-1981mail:info@aotocider東京都大島町波浮港4https://aotocider.com【プロフィール】姫乃たま(ひめの たま)@Himeeeno1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。同年4月に地下アイドルの看板を下ろし、文筆業を中心にトークイベントにも数多く出演している。2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)を出版。著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)、『周縁漫画界 漫画の世界で生きる14人のインタビュー集』(KADOKAWA)など。音楽活動では作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『パノラマ街道まっしぐら』『僕とジョルジュ』などがある。HP:http://himenotama.com/
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姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第8回 伊豆大島でサバを釣る
姫乃たまの「おそとで生きるもん!」第8回 伊豆大島でサバを釣る
こんにちは、姫乃たまです。ほんとに来ちゃった、伊豆大島!視界いっぱいの海!私がお酒を飲み始めたころ、セーラー服のコスプレで泥酔して、目の前で補導されそうになったお姉さんがいました。彼女はそういうお酒の場での遊び方(?)を教えてくれる良き友人となりました。いつの間にか、当時の彼女の年齢を追い越したいま、友達と遊ぶとなるとすっかりお酒ばかり飲みに行くようになってしまった私は、密かに「大人って友達と何して遊んでるのかな」とも思っていたのです。それが最近、どうやら彼女が釣りを始めたらしいと知り、連載担当:Nちゃんと一緒に伊豆大島まで連れて行ってもらうことになったのでした。やったー。竹芝の客船ターミナルで久しぶりに会ったあゆみちゃんは、リュックサックにテトラポットのぬいぐるみをぶら下げていて、私は「硬いはずのものが柔らかいのっていいな」と思いました。左があゆみちゃん、右が私、撮影はNちゃん伊豆大島は伊豆諸島の中で最も大きく、最も首都圏に近い東京都の島です。東海汽船(https://www.tokaikisen.co.jp)の「ジェット船」という明らかに速そうな名前の船に乗ると、竹芝客船ターミナルから1時間45分ほどで港に着きます。ほかにも夜に出発する大型客船があって、こちらは東京〜大島まで8時間ほど(波の状況によっては欠航する日もあります)。ジェット船は「海のジェット機」とも言われていて、浮き足立って出航を待っていた乗客たちも、いざ出航すると快適な温度と揺れない船に守られて思わずうとうと。窓の外はすぐに海と空と、時々ほかの船が通るだけの東京湾の景色に変わって、さっきまで自宅から忙しなく電車で移動していたのが信じられないほどです。海が見える飛行機みたいな乗り物大島に着いた!岡田港に到着すると、レンタカー屋さんがクルマで迎えに来てくれていました。今日は2カ所の港で釣りをする予定なのと、予約している宿が岡田港からちょうど反対の場所にあるので、とにかくクルマがないと始まりません。大島はけっこう大きいのです。貸し出された釣り用車両は手動レバーをくるくる回して窓を開けるタイプで、いまは亡き祖父のクルマを思い出して感動。それにしても錆びています。第一印象が「錆びてるなあ」で、車内も錆びることができるところはすべてが錆びていました。時速40㎞で走っても、120㎞くらいのスピードを出してる音がします! 電気自動車には出せないこの感じ、痺れるぜ。島の端から端までクルマで30分ほど。島内にはコンビニがなくて、スーパーも19時ごろには全部閉まるので、釣りの前に必要な食材を買っておかなければいけません。今夜は釣った魚を調理する予定です。釣れなかった時のためにカップラーメンを買うか協議しましたが、買ったら釣れなくなる気がしたので、まだ見ぬ魚のための調味料だけ買ってスーパーを後にしました。久しぶりの運転で必死ひとつめの釣りスポット・泉津港へ到着。あゆみちゃんの持ってきたエサが、私の想像していた量をはるかに超えていたので、「こんなにあるなら絶対に釣りたい!」という謎のやる気が湧いてきました。とりあえずライフジャケットを着たら、あまりに似合わなくてしばし時間が止まりました。これがエサ。水を加えて練って使います似合わなくてもライフジャケットは必ず着けなければなりませんさっそく釣り始めたあゆみちゃんの隣で、Nちゃんと道具を準備。前回の釣り堀体験の帰りに、ふたりで新宿の上州屋に寄ったのです。初心者でも「サビキ」という釣り針がいっぱい付いた仕掛けなら釣りやすいらしく、エサも虫エサとか怖いやつじゃなくて、小さい網に撒き餌を入れればいいとのことで購入。オキアミと呼ばれるこのエサ、触ると手が荒れる人がいるらしく、あゆみちゃんが皮膚を保護するクリームを貸してくれました。それから作業しやすいように軍手の指先を切ったり、もたもたと準備していたら、初心者オーラが届いたのか地元のおじさんがやって来て手伝ってくれました。上州屋でゲットした初心者セット。リール付きの竿、エサ、仕掛け、おもり絡まったテグス(釣り糸)も5秒で解くおじさんしばらくするといきなり魚が釣れました。あの瞬間のときめきは忘れられません。水のきらめきみたいな気持ちでした。私にも釣れた!サバの子どもです。これがすぐに締めて血抜きをしないといけないそうで、ときめいたそばからあゆみちゃんに「首折って!」と言われてしどろもどろ。てっきり、持って帰って調理の時に締めると思っていたので、心の準備ができていませんでした。でもいつまでも握っていたら小サバが火傷しそうだし(魚の体温は人よりもずっと低いのです)、何より自分で釣って食べるからには、最後まで責任を持ちたいと思ってここ大島までやって来たのです。エラに指を差し込んで力を込めると、まるで私のほうが首を折られたみたいに心臓が飛び跳ねました。初めて釣ってあっという間にお別れした小サバおじさんがお別れの時に、自分で釣ったイサキとカニ、それから自宅の庭になるというビワと夏みかんを渡してくれました。私たちはクルマで次の釣りスポット・岡田港に移動し、釣りを続けます。釣りってイスに座ってビールでも飲みながら、魚がかかるのをのんびり待つイメージでしたが、ひたすらエサを投げて、釣って、風に飛ばされないように気をつけて、思ったよりせわしないです。でも夢中になっているので、頭がからっぽになって、時間はあっという間にすぎていきます。この日はとにかく小サバが釣れる日で、3人でひたすら5〜6時間、小サバだけを釣りました。岡田港では、周りの人たちもみんな小サバを釣っていましたクーラーボックスに入れて持ち帰りますほんとにあっという間に夜になって、ヘッドランプをつけてまだまだ釣りを続けました。釣果は3人で小サバ20匹弱ほど。そろそろ宿に向かおうかと話し始めたところで、初めて小サバじゃない魚がかかって3人とも大興奮(魚の種類は分かりませんでしたが)。こうやって釣りにハマるんだなと実感しながら、あゆみちゃんが「お父さんとお母さん連れてこーい」と言って、リリースしている姿を眺めていました。さて、宿に行こうということでクルマに戻ると、エンジンがかかりません。なんとバッテリーが上がっています。近くで小サバを釣っていたお兄さんが電気を分けてくれることになったのですが、なぜかうまくいかなくてエンジンがかかりません。うわー、まじか。レンタカー屋はすでに閉まっていて連絡が取れず。宿は徒歩だと約4時間。東京行きの船も最終便がなく……どうするどうなる大島の夜。まだ車の不調に気づいてない私たち【次回予告欄を変更して、持ち物リスト!】動きやすい服/防水シューズ/レインウェア/帽子/サングラス/手袋か軍手/ヘッドランプ/汚れてもいいタオル/ゴミ袋/ライフジャケット/虫除け/日焼け止め/皮膚保護クリーム/竿とリールと仕掛けとエサとおもりとバケツとクーラーボックス(まったくわからなかったので新宿の上州屋で店員さんに聞きました!)/氷(現地調達)/おやつ500円まで(全員忘れた)※きっと書き忘れがあるので追加して使ってね!【使用製品】ヘッドランプ:ティカ(ペツル)【問】アルテリア℡.04-2968-3733https://www.alteria.co.jp【撮影協力】東海汽船℡.03-5472-9999https://www.tokaikisen.co.jp/【プロフィール】姫乃たま(ひめの たま)@Himeeeno1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。同年4月に地下アイドルの看板を下ろし、文筆業を中心にトークイベントにも数多く出演している。2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)を出版。著書に『職業としての地下アイドル』(朝日新聞出版)、『周縁漫画界 漫画の世界で生きる14人のインタビュー集』(KADOKAWA)など。音楽活動では作詞と歌唱を手がけており、主な音楽作品に『パノラマ街道まっしぐら』『僕とジョルジュ』などがある。HP:http://himenotama.com/
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読者が選んだ!関東キャンプ場ランキング20選
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ガルヴィ特別編集の『オートキャンプガイド』では、恒例の読者アンケートを実施!本気のキャンプ好きたちに関東のお気に入りキャンプ場を選んでもらった。ランキングは『オートキャンプ場ガイド2021』のアンケートデータから集計!【あわせて読みたい】 編集部が厳選!冬に絶対行きたい焚き火にこだわったキャンプ場9選 【1位】長瀞オートキャンプ場@埼玉県キャンパーとともに歩む老舗キャンプ場都心部からアクセスしやすく、長瀞の気持ちいい自然を見ながらキャンプができる。流行に合わせてソロキャンプサイトなど、柔軟に今人気のスタイルを取り入れる。懐の深さ、良質なホスピタリティがあり、キャンパーの声を活かしたサイトづくりも。とくに女性目線の口コミが好評。埼玉県秩父郡長瀞町大字井戸559-1TEL.0494-66-0640https://www.nagatoro-camp.com【2位】竜洋海洋公園オートキャンプ場@静岡県充実した設備が人気のキャンプ場天竜川の河口に開けた竜洋海洋公園の一角にあるキャンプ場。垣根で仕切られた区画サイトには、AC電源のほか流し台も備え付けられていて非常に便利。また隣接する施設「しおさい竜洋」では、温泉大浴場に入浴できるほか、季節の地元食材が入手できるのもうれしい。静岡県磐田市駒場6866-10TEL.0538-59-3180http://www.ryu-yo.co.jp/AUTO/【3位】大子(だいご)広域公園オートキャンプ場 グリンヴィラ@茨城県快適に過ごせる高規格キャンプ場奥久慈の自然に囲まれた設備の充実したキャンプ場には、AC電源付きの個別サイトのほか、電源と給排水設備が整ったキャンピングカーサイト、フリーサイトの3タイプがある。センターハウスに備えられた温泉施設には露天風呂もある。茨城県久慈郡大子町矢田15-1TEL.0295-79-0031http://www.greenvila.jp/【4位】成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場@千葉県緑がまぶしい牧草地にサイトが広がるウシやウマ、ヒツジなどの動物とふれあえる観光牧場に併設されたキャンプ場。緑の牧草で覆われる広々としたサイトは、すべてクルマの乗り入れが可能だ。レンタル用品も充実していて、手ぶらで行っても楽しめるほど。牧場では乳搾りなどさまざまな体験ができる。千葉県成田市名木730-3TEL.0476-96-1001https://www.yumebokujo.com/【5位】塩原グリーンビレッジ@栃木県広いサイトと天然温泉が魅力塩原温泉郷に広がる人気のキャンプ場。敷地内には2カ所の源泉が湧き、日帰り温泉施設や宿泊者専用野天風呂、ペット専用の風呂など、さまざまな湯が楽しめる。サイトは砂利敷きや芝生のサイトが合計で90区画あり、そのうち76区画はAC電源を備えている。栃木県那須塩原市塩原1230TEL.0287-32-2751https://shiobara-gv.net/【6位】ウェルキャンプ西丹沢@神奈川県野生動物が見られることも西丹沢の清流と山々に囲まれた自然豊かなキャンプ場。自然の地形を活かしてつくられた7つのゾーンは、それぞれに個性があるので、好みに合わせてサイト選びができる。神奈川県足柄上郡山北町中川868TEL.0465-20-3191https://well-camp.com/【6位】キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原@栃木県個性豊かなサイトが多数!アメリカンリゾートを思わせる本格的なキャンプ場。ガレージをモチーフにつくられたサイトや子どもが遊べる遊具付きのサイトなど、特徴のあるサイトがたくさんある。栃木県那須郡那須町高久甲5861-2TEL.0287-64-4677https://www.camp-cabins.com/【8位】ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場@埼玉県夏には天然のプールが出現名栗川沿いにあるキャンプ場で、夏になると川を利用した天然のプールが最高の遊び場となる。キャンプインストラクターがいるので、初心者でも安心して楽しめる。埼玉県飯能市上名栗3196TEL.042-979-0300https://www.kfv.co.jp/【9位】北軽井沢スウィートグラス@群馬県北軽井沢の四季を感じる3万坪を誇る広大な敷地には、さまざまなタイプのサイトやコテージ、小川が流れる緑あふれる森が広がり、キャンパーの心を癒やしてくれる。年間を通じて行われるイベントも人気。群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579TEL.0279-84-2512https://sweetgrass.jp/【9位】有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場@千葉県おいしいキャンプが楽しめる一年を通してさまざまな収穫体験が楽しめるキャンプ場。とった野菜や果物を使って親子で料理を作りたい。家族風呂や夏に開設する子どもプールも人気の施設だ。千葉県山武市板中新田224TEL.0475-89-1719https://arinomi.co.jp/【11位】緑の休暇村 青根キャンプ場@神奈川県夏の川遊びが大人気夏になると道志川で川遊びをする子どもたちで賑わうキャンプ場。フィッシングエリアでは、ルアーやフライ、エサ釣りも楽しめる。隣接する温泉施設「いやしの湯」も利用できる。神奈川県相模原市緑区青根807TEL.042-787-1380https://aonecamp.jp/【12位】浩庵(こうあん)キャンプ場@山梨県富士山から昇る朝日が最高富士山と本栖湖が一望できるキャンプ場。キャンプサイトは100区画ほどあり、湖畔サイトと林間サイトに分かれている。高規格のキャンプ場とはまた違った魅力が詰まっている。山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926TEL.0556-38-0117https://kouan-motosuko.com/【12位】丸沼高原オートキャンプ場@群馬県夏でも涼しい標高1500m冬には一面の銀世界となるスキー場が、グリーンシーズンには広大なキャンプ場としてオープン。600mの標高差を一気に昇るロープウェイを使えば2000m級の山歩きも楽しめる。群馬県利根郡片品村東小川4658-58TEL.0278-58-4300https://www.marunuma.jp/【14位】PICA富士ぐりんぱ@静岡県遊園地も一緒に楽しめる遊園地「ぐりんぱ」に隣接するキャンプ場。富士山を仰ぎ見る広々としたサイトのほか、林間サイトやセットアップテントサイトがある。シルバニアファミリーのコテージも人気。静岡県裾野市須山2427TEL.0555-30-4580https://www.pica-resort.jp/grinpa/【14位】ウエストリバーオートキャンプ場@山梨県釣り好きには最高の環境場内を流れる清流で本格的な釣りが楽しめる。初心者向きのエサ釣りをはじめ、フライやルアーフィッシングも楽しめる。小さな子どもは専用の池で魚のつかみ取りもできる。山梨県南アルプス市須沢131TEL.055-285-6611http://www.westriver-camp.com/【14位】イレブンオートキャンプパーク@千葉県雑木林の落ち着くフィールド5万㎡と広大な敷地には、120区画ものサイトが並び、1区画は120㎡と広々しているので、快適に過ごせる。場内にはグラススキーやクライミングウオールなどの遊びもいっぱいだ。千葉県君津市栗坪300TEL.0439-27-2711https://www.eleven-camp.com/【14位】長瀞キャンプヴィレッジ@埼玉県川の流れが涼しさを増す荒川の流れを眺めながら、のんびり過ごせるキャンプ場。サイトは林間で、夏でも比較的涼しく感じられる。場内には温泉入浴施設があり、大浴場や露天風呂が楽しめる。埼玉県秩父郡長瀞町岩田483TEL.0494-66-3817https://www.nagatoro-campvillage.com/【18位】ウォーターパーク長瀞@埼玉県荒川ライン下りも楽しめる荒川の比較的緩やかな流れに沿って広がるキャンプ場。川では水遊びもできる。ウッドトレーラーコテージも26棟あるので、初心者でも気軽にアウトドアを満喫できる。埼玉県秩父郡皆野町金崎1918-1TEL.0494-62-5726 https://waterpark.jp/【19位】ACNオーキャン宝島@栃木県犬連れにうれしいサイトづくり日本名水百選が湧く高原山麓に位置するキャンプ場。42区画あるうちの30区画が、ノーリードで犬を放せるドッグフリーサイト。ほとんどの区画にAC電源と流し台が付く。栃木県塩谷郡塩谷町尚仁沢名水パーク入口TEL.0287-45-2225https://www.ocam.jp/【20位】星の降る森@群馬県周囲が自然の森に囲まれ、町の明かりが届かないので満天の星が楽しめる。群馬県沼田市上発知町2543TEL.0278-23-7213http://www.star-forest.com/もうすぐランクイン!【21位】グリーンパークふきわれ@群馬県春はサクラ、夏は川遊び、秋葉周辺でキノコ狩りなどが楽しめる自然豊かなロケーション。群馬県沼田市利根町大楊1098TEL.0278-56-3215https://www.greenpark-fukiware.com/【21位】オートキャンプ・フルーツ村@千葉県隣接の小糸川では釣りやカヌー、近くの観光農園では季節のフルーツ狩りが楽しめる。千葉県君津市旅名96TEL.0439-38-2255http://fruitsvillage.com/TEXT/大森弘恵 大橋保之(カーネル)出典/ガルヴィ2022年4月号
キャンプ場ランキングまとめ栃木県茨城県群馬県埼玉県千葉県神奈川県山梨県静岡県 
“雨キャンプ”上級者は絶対やってる!簡単にできる対策が神過ぎた…!
“雨キャンプ”上級者は絶対やってる!簡単にできる対策が神過ぎた…!
キャンプに雨はつきものだけど、その対処方法を知っているのと知らないのとでは、キャンプの快適さが変わってくる。そこで今回は雨に備えた準備と雨の日を快適に過ごすTipsを紹介!【雨キャンプの心構え】雨キャンプはムリをすると危険なこともある。天気予報を必ずチェックして、台風など悪天候時には諦める勇気も大切だ。またキャンプ地を変更したり、2泊のところを1泊にするなど、計画を変更して、安全第一で臨機応変に対応してキャンプを楽しもう。【あわせて読みたい】【別注!】キャンプツーリングに最適な”男”のセット■雨への備え編①雨の日にあると便利なグッズを準備雨でも快適に過ごせるリビングを作るなら、「スクリーンタープ」や「2ルームテント」を準備すれば、雨が吹き込まないので安心。それが準備できなくても、便利グッズを用意しておけば、雨キャンプも快適になる。まずは足元を濡らさない「長靴」、濡れても平気な「サンダル」。荷物を高い場所に置いて濡らさないための「コット」、トイレなどに行くときに便利な「カサ」、テントの出入りに便利な「スノコ」などを準備したい。出典:モンベルモンベル キャニオンサンダル4800円グリップ力が高くて滑りにくいサンダル。甲部分のベルクロでフィット感の調節ができる。出典:コロンビアコロンビア ラディ リーフ7200円折りたたんで持ち運びができるほど柔らかく、それでいて自立するほどのちょうど良い硬さ出典:ogawaogawa ハイ&ローコットワイド2万8500円脚の差し込み口を変えるだけで高さを42cm・25cmの2段階に調節できる。耐荷重は120kg。➁事前に防水性やはっ水性を確認しようテントやタープの防水性やはっ水性が落ちていると、雨漏りの原因になる。あらかじめ防水性やはっ水性を確認しておきたい。おすすめは毎回のキャンプでの確認。雨や夜露でテントが濡れた際に、きちんとはっ水しているかを確認しておく。できなかった場合は、デイキャンプ時にテントやタープを張り、水をかけてはっ水性を確認。同時にシームテープのはがれがないかもチェックして、問題があった場合はメンテナンスを行おう。出典:キャプテンスタッグキャプテンスタッグ 強力防水スプレー虫よけタイプ 420ml1900円水や油をはじく強力タイプ。虫が嫌がる天然成分ヒバ・ヒノキを配合し害虫も寄せ付けない。出典:ロゴスロゴス シームシーラーセット1200円塗るだけでテントの縫い目からの浸水を防ぐ。生地の破れなどを修復するリペアテープ付き。③スマホの天気予報アプリを賢く活用しようひと昔前は、いつでも天気予報を見ることが難しかったが、今はスマホのアプリで簡単に確認できる。あらかじめインストールして、いつでも天気を確認できるようにしておこう。スマホの天気予報アプリは、当日の降水確率のほかに、1時間ごとの風速を予測できたり、これからの雨雲の動きを確認することもできる。キャンプのスケジュールを立てるときだけでなく、キャンプ当日も役立つ機能が搭載されているので、ぜひ活用しよう。tenki.jp「日本気象協会」が提供する天気予報アプリ。10日先までの天気予報がわかる「10日天気」や雨雲の流れを予測できる「豪雨レーダー」などの機能付き。1時間ごとの風速がわかる天気予報もキャンプに役立つ機能だ。weathernews気象情報会社「ウェザーニューズ」が提供する天気予報アプリ。1時間ごとの風速がわかる天気予報、雨雲の様子を確認できる「雨雲レーダー」を備えている。キャンプ場名で検索できる「施設名検索」も便利な機能。■雨キャンプを快適に過ごす小技編④吊るしておけば道具を濡らしにくい!ランタンやライター、小型トーチなど使用頻度の高い小物はハンギングチェーンを使って吊り下げる。レインウエアや傘も場所を決めて吊り下げておけばほかの道具を濡らさずにすむ。⑤子どもが利用しやすい縦利用ハンギングチェーンをポールに沿って縦にのばし、地面側はペグダウン。こうしておけば、背の低い子どもの道具を引っかけておける。縦方向と横方向、空間を上手に利用しよう。⑥濡れて困るものはタオルとともにバケツへスマートフォンやデジカメ、ビデオカメラなどなるべく濡らしたくないものは折りたたみバケツが指定席。使用後に水分を拭き取れるようタオルも入れておこう。⑦地面に直置きするのはNG重い道具はボックスにまとめてベンチやコットの上で保管する。人気の木製3段ラックも便利だが、地面との接地面積が小さい方が後片付けは楽だ。⑧Sカンやカラビナが大活躍小物を吊すときに活躍するのがSカンやカラビナだ。自在に曲がり、適度に強度がある針金はハンガーがわりにレインウエアを吊すときに使える優れものだ。⑨厚手布と棒、ペグで小物置き場を自作コンパクトカーユーザーなど、ラックやベンチといった大型ファニチャーを増やしたくない場合は、厚手の布とペグ、木の棒などで簡易小物置き場を自作してもいい。これならくるっと丸められるし軽量・コンパクト。⑩テント入り口に小さなチェアを配置テントとタープを接続。さらにテント入り口に小さなチェアかベンチを置いておこう。こうすることで面倒なレインウエアや長靴の脱ぎ着が落ち着いてできる。⑪フライとインナーの空間を確認フライシートとインナーテントの間に空気の層があることは、快適に眠るための必要条件だ。張り綱をピンと張って、風によって空気の層がつぶれないように調整しよう。⑫グラウンドシートや防水シートはたたみ込むインナーテントの下に敷くグラウンドシートがはみ出るとテントとシートの隙間に雨がたまる。大きなグラウンドシートは折りたたみ、テントからはみ出ないよう調整しよう。専用設計のシートもズレていないか確認しておこう。TEXT/牛島義之ILLUST/岡本倫幸出典/ガルヴィ2020年6月号2023年6月更新 PHOTO/中里慎一郎TEXT/大森弘恵出典/ガルヴィ2019年6月号【あわせて読みたい】「最強の悪天候対策」上級キャンパーはみんなやってるタープの設営テクニックを紹介!「かっこよすぎる」キャンプガチ勢が利便性を徹底追及した究極のギアセットとは!?「天才すぎる」ギア研究家が厳選したアウトドアの7つ道具が優秀すぎた…!
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【現役キャンパーが選んだ!】関西キャンプ場ランキング20選
【現役キャンパーが選んだ!】関西キャンプ場ランキング20選
ガルヴィ特別編集の『オートキャンプガイド』では、恒例の読者アンケートを実施!本気のキャンプ好きたちに関西のお気に入りキャンプ場を選んでもらった。ランキングは『オートキャンプ場ガイド2021』のアンケートデータから集計!【あわせて読みたい】 【完全版】2022年新オープン!最新&リニューアルキャンプ場14選【東日本編】 【1位】マイアミ浜オートキャンプ場@滋賀県琵琶湖を望むロケーションがすばらしい約1kmにおよぶ砂浜に沿って、細長く広がるキャンプ場。電源、温水シャワーやランドリー、アイテムショップなど、さまざまな設備が整っている。さらにキャビンなどの種類も多く、ユーザーのニーズに合わせて選ぶことができる。また、丁寧な接客が暖かい雰囲気に繋がっている。滋賀県野洲市吉川3326-1TEL.077-589-5725http://maiami.info/【2位】青川峡キャンピングパーク@三重県好立地の高規格キャンプ場近年、西日本エリアの横綱として、人気を集めてきたキャンプ場。高速道路で大阪から2時間、名古屋から1時間と、交通の便もよく、近場には山も清流もあるので無理なく自然を楽しめる。ログキャビン、ログハウス、トレーラーキャビンなども多数あり。2階が広々としたロフトになっているアイランドコテージも人気が高く、室内のアイランドキッチンが特徴的。三重県いなべ市北勢町新町614TEL.0594-72-8300https://www.aogawa.jp/【3位】平湯キャンプ場@岐阜県緑豊かな林間サイトと温泉が魅力上高地や乗鞍岳などの観光地の拠点にピッタリな、平湯温泉の森に位置するキャンプ場。サイトに区画がなく、クルマ200台の限定入場でチェックイン順に好きな場所をサイトにできる点も人気の秘密だ。周辺に宿泊者割引で入れる温泉施設があるのも魅力。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-36TEL.0578-89-2610https://www.hirayu-camp.com/【4位】奥飛騨温泉郷オートキャンプ場@岐阜県奥飛騨の大自然と温泉が人気の秘密すぐ脇を清流が流れる、自然の地形を活かしてつくられたキャンプ場。場内にキャンパー専用の男女別露天風呂が設けられているのは奥飛騨温泉郷ならではだ。すぐ横を流れる高原川沿いには釣り堀があり、夏休みになると魚のつかみ取りがオープンし、子どもたちで賑わう。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷田頃家11-1TEL.0578-89-3410https://www.okuhida-camp.com/【5位】南信州広域公園うるぎ星の森オートキャンプ場@長野県夜には満天の星を眺められる雄大な南アルプスが望める、南信州広域公園の一角にあるキャンプ場。自然に囲まれた環境ながら、AC電源付き個別サイトやキャンピングカー用のキャラバンサイトなど設備が充実。サイトが平均で120㎡という広さもうれしい。星座観察会などのイベントも開催。長野県下伊那郡売木村2653-3TEL.0260-28-2455https://www.hoshinomori.jp/【6位】NEOキャンピングパーク@岐阜県緑と清流がまぶしいキャンプ場根尾川源流の河畔にある約1万坪の敷地を誇るキャンプ場。57区画あるオートキャンプサイトは120㎡とゆったりサイズで、すべてに無料で使えるAC電源を備えている。場内では魚のつかみ取り、MTBをレンタルすれば周辺でサイクリングなど、遊びには事欠かない。岐阜県本巣市根尾下大須1428-1TEL.0581-38-9022https://neocamp.jp/【7位】ACN・OKオートキャンプ場@三重県乗馬体験もおすすめ!木曽川のほとりにあるサイト数が100区画ある広々としたキャンプ場。1区画100㎡とゆったりサイズなのもうれしい。場内では川遊びや釣りのほか、乗馬体験やエサやりも楽しめる。三重県伊賀市島ケ原12428TEL.0595-59-2079http://www.ok-autocamp.com/【8位】グリーンウッド関ヶ原@岐阜県快適に過ごせるため初心者にも人気関ケ原ICから10分とアクセスのいい人気キャンプ場。場内には3コース24ホールあるグランドゴルフ場や、ニジマス釣りやつかみ取りが楽しめる池があり、ファミリーに人気がある。岐阜県不破郡関ケ原町今須2048TEL.0584-41-0033https://www.gws.gifu.jp/【9位】ACN南紀串本リゾート大島@和歌山県絶景が広がる島のキャンプ場和歌山県串本町から橋を渡っていくことができる紀伊大島にある。場内の電線は地下に埋められているので空が見渡せ、夜は満天の星が満喫できる。場内の露天風呂も人気。和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6TEL.0735-65-0840https://resortohshima.com/【9位】N.A.O.明野高原キャンプ場&Cottage@岐阜県大自然に恵まれたキャンプ場明野高原の天然林に囲まれたキャンプ場は、夏でも涼しく過ごせる。サイトはオートサイトのほか、グループ向きやソロ向きのサイト、ペット連れ専用サイトまでさまざまある。岐阜県郡上市高鷲町鮎立5434TEL.0575-72-6758https://naocorp.jp/【11位】伊勢志摩エバーグレイズ@三重県自然豊かな快適リゾート専用カヌー付きやドッグラン付きなど、さまざまなスタイルのキャンプサイトがあるアメリカンアウトドアリゾート。カヌーやプールファンサイクルなど遊びも豊富だ。三重県志摩市磯部町穴川1365-10TEL.0120-592-364https://www.everglades.jp/【12位】朽木(くつき)オートキャンプ場@滋賀県自然豊かで静かなロケーション山々に囲まれ、すぐ脇を安曇川が流れる静かなロケーションが魅力。7つのエリアに分かれたキャンプサイトのうち2つの区画には、AC電源と水道が完備されている。滋賀県高島市朽木柏266-2TEL.0740-38-2770https://camp-kutsuki.com/【13位】塔の岩オートキャンプ場@岐阜県付知川上流の自然に囲まれる手つかずの自然が残る付知川沿いのキャンプ場は、サイト数153区画とエリア最大級を誇る。透明度の高い付知川では、釣りや水遊びが存分に楽しめる。岐阜県中津川市付知町端小屋TEL.0573-82-2900https://www.tsukechi.net/【14位】若杉(わかす)高原おおやキャンプ場@兵庫県夜の星空イベントも人気冬はスキー場としてオープンしているが、夏でもサマーゲレンデをオープン。リフトで夜の高原へ上り、光の切り絵や星空を楽しむイベントなども開催している。兵庫県養父市大屋町若杉99-2TEL.079-669-1576https://ooyaski.com/camp/【15位】福岡ローマン渓谷オートキャンプ場@岐阜県川や山で自然を楽しもう付知川に沿ってつくられた本格的なキャンプ場。バリアフリー対応トイレやスロープも完備しているので車椅子でも過ごしやすい。付知川では釣り、二ツ森山ではハイキングが楽しい。岐阜県中津川市福岡1017-1TEL.0573-72-3654https://ro-man.jp/【16位】休暇村 蒜山(ひるぜん)高原キャンプ場@岡山県設備と環境が抜群にいい!休暇村蒜山高原内の施設。総サイト数は109区画と広大で、各サイトは10×10mとゆったりサイズだ。20区画ではAC電源の利用が可能。レンタルも充実していて初心者でも安心。岡山県真庭市蒜山上福田1015-5TEL.0867-66-2501https://www.qkamura.or.jp/hiruzen/camp/【16位】キャンプinn海山(みやま)@三重県清流沿いに広がるキャンプ場銚子川の清流沿いにあるキャンプ場では、釣りやカヌー、水遊びといった、川のキャンプ場ならではの遊びが楽しめる。また場内では星空観察やホタル観察会などを企画する。三重県北牟婁郡紀北町便ノ山271TEL.0597-33-0077https://camp-inn-miyama.com/【18位】淡路じゃのひれオートキャンプ場@兵庫県豊かな自然を堪能できる「フィッシングパーク」「ドルフィンファーム」「BBQガーデン」「シーカヤック&SUP」などで構成されたアウトドアリゾート。海と原生林に囲まれ、豊かな自然が楽しめる。兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2660TEL.0799-52-1487 http://janohire.co.jp/ 【19位】湯の原温泉オートキャンプ場@兵庫県味覚狩りや天然温泉が魅力イモ掘りや果実もぎなどの収穫体験や魚のつかみ取り、餅つきなど、さまざまなイベントが楽しめる。また場内にある温泉施設「湯の原館」では、眺めのいい露天風呂でくつろげる。兵庫県豊岡市日高町羽尻1510TEL.0796-44-0001http://yunohara.net/【20位】大淀西海岸ムーンビーチキャンプ場@三重県ビーチでは潮干狩りも伊勢湾が見渡せる最高のロケーションにあるキャンプ場。3万㎡と広大な敷地には、松林にあるサイトのほか、コテージなどの施設が11棟あり、アウトドアの楽しみ方も選べる。三重県多気郡明和町大淀2943-11TEL.0596-55-3946http://www.moon-beach.com/もうすぐランクイン!【21位】マキノ高原キャンプ場@滋賀県総サイト数500張という広大な場内は、林間、高原、広場などさまざまなサイトがそろう。滋賀県高島市マキノ町牧野931TEL.0740-27-0936http://makinokougen.co.jp/【21位】かぶとの森テラス CAMP&LOCAL FITNESS@三重県キャンプとフィットネスの両方が体験できる。森ではトレッキングやヨガも楽しめる。三重県亀山市加太中在家8125TEL.0595-98-0605http://kabutonomori.com/【21位】しあわせの村オートキャンプ場@兵庫県全区画にAC電源、流し台、水道、炉、ベンチを備えた充実の設備がうれしいキャンプ場。兵庫県神戸市北区しあわせの村1-1TEL.078-743-8000http://www.shiawasenomura.org/TEXT/大森弘恵 大橋保之(カーネル)出典/ガルヴィ2022年4月号
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オススメ! 予約できるキャンプ場

予約OK湖畔夢見る河口湖コテージ戸沢センター
夢見る河口湖コテージ戸沢センター

富士山と河口湖、絶景のコテージとキャンプ場

富士山を仰ぎ見る河口湖北岸に位置するキャンプ場。後ろに戸沢山の森、元島津公爵別荘地がある。うれしいのは、サイトと富士山のあいだに河口湖以外さえぎるものがないこと。コテージは7タイプ、全13棟あり、すべて炊事用具、寝具、バス・トイレ付き。家族やグループでの利用に最適だ。ほとんどの棟から富士山と河口湖の絶景を楽しめる。湖岸道路沿いの山側に管理棟とコテージがある。道1本はさんで河口湖畔におりると、オートキャンプエリアがある。区画の広さは10×10m程。サイトによっては湖に沿って長さ20m強程の変則長方形や台形などさまざま。テントサイトでは直火で焚き火が楽しめる。地質は固い土なので太い金属製のペグを持参しよう。場内には炊事棟やトイレ、コインシャワーが設置されており、設備重視派には物足りないが、ワイルド派にはぴったりだ。
ぷらっとキャンプ
予約OK湖畔羽鳥湖畔オートキャンプ場
羽鳥湖畔オートキャンプ場

レンタサイクルで湖畔を駆けぬけよう湖と山を望む絶景キャンプ場

キャンプ場は羽鳥湖の湖畔にあり、背後に布引山を望む絶景のロケーション。一部エリアはレイクビューとなっている。オートサイトは、段差や小さな木々で区画されており、ほどよくプライベート感がある。コテージには、風呂や寝具、冷蔵庫、電子レンジ、調理器具など、設備が充実しているので、別荘感覚でリラックスして過ごすことができるのがうれしい。サニタリー棟は全3棟あり、うち1棟にはシャワーやランドリーを完備。炊事場はすべて給湯設備付、トイレはウォシュレット付便座。管理棟はホテルのフロントのような内装で、売店では薪・炭・網などのBBQに必要なアイテムや、着火剤・虫除けスプレーなどが揃う。HPではドローンで空から撮影したキャンプ場や、各施設を詳細に紹介した動画が掲載されているので、ぜひチェックしてみよう。
ぷらっとキャンプ
予約OKAzuri Camp Space
Azuri Camp Space

海を眺めながらリフレッシュキャンプをしよう

あづり浜がすぐ前に広がるロケーション。志摩市でもトップクラスのきれいな星が楽しめるスポットで、天気が良ければキャンプサイトから満天の星空を見上げることができる。さらに冬の時期はきれいな夕陽や夕暮れ・マジックアワーも楽しめるかも。サイト数は全部で17区画と小さなキャンプ場だが、小さいからこそできる居心地のいいキャンプ場づくりを目指している。オートキャンプサイトは全8区画で、AC電源付きのサイトは5区画ある。クルマの横付けが可能。目の前にあづり浜が広がるシーサイドキャンプサイトは全9区画で、AC電源付きのサイトは5区画。
ぷらっとキャンプ

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