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テクニックの記事一覧(529件)

今話題のバンライフ知ってる?車をお気に入りの相棒にするアイディアを大公開!
今話題のバンライフ知ってる?車をお気に入りの相棒にするアイディアを大公開!
日本でバンライフをいち早く実践してきたデザイナーユニット「シエルブルー」の2人。新たなクルマに出会い、イチからお気に入りの相棒に仕上げていくことになった。今回は車体をペイントする様子を取材させてもらった。【あわせて読みたい】達人たちのツーキャンなう。あなたの旅道具見せてください! Vol.1Ciel Bleu シエルブルー茨木一騎(ワカ)さん(右) 実伽(アネゴ)さん(左)木製ファニチャーの製作やアウトドアコーディネーター、イベントプロデュースなど多岐に渡って活躍する夫婦デザイナーユニット。いち早くバンライフスタイルを実践し、その魅力を伝えている。【車中泊じゃなくてバンライフ!?】シエルブルーのスタイルに密着してその魅力に迫る!新たな愛車となったのは1979年製の「GMC Rally STX」。当時のカタログと同じ色にペイントして仕上げるのが今回のミッション。車体をペイントするボディの板金&パーツをバラす古いクルマには、キズや凹みはつきもの。塗装する前にできるだけ補修しておきたいけれど、本格的な作業は板金ショップに依頼するのが◎。今回はオートボディショップITOさんで、きれいにしてもらった。ペイント当日はNONIWAさんの広いガーデンで作業スペースは確保。まずはどんどんパーツを外していく。今回はついでにドア部分のパッキンも交換することに。外す作業も丁寧に。細かな部分もクリーニング古い接着剤などを剥がしてクリーニング。塗装する部分はできるだけきれいに、念入りに作業。塗らない部分をしっかりマスキング養生シートやマスキングテープなどで、塗料をつけたくない部分をマスキングしていく。逆に塗りたい部分にマスキングがはみ出してもアウトなので、注意しながら貼っていく。ドアハンドル部分やタイヤなども忘れずにしっかりマスキング。塗料が乗りやすいように塗装面をサンディング土台づくりの大事なポイントがサンディング。塗料が剥がれないように、紙ヤスリで細かい傷をつけていく。しっかりとヤスリがかかっているか確認しながら作業しよう。大型車には電動サンダーが必須!塗料はしっかり混ぜて正確に計量2液ウレタン塗料は、塗料、硬化剤、シンナー液を混ぜ合わせて使う。まず説明書やメーカーの動画などでこれら3つ液体の混ぜる順序、混合比を確認しておくことが大事。そして、デジタル計りなどを使ってその混合比をきっちり正確に守ろう。缶などの容器に入っている塗料は、混合する前にその都度攪拌棒やヘラなどを使って容器の底までしっかりと混ぜる。ツヤを抑える溶剤が底に溜まっていると仕上がりにバラツキが出てしまう。塗料やシンナー液を使用する際は、必ず屋外などの換気の良い場所で作業するようにしよう。また、周辺の迷惑にならないように、十分注意しましょう。2種類のローラーと油性用刷毛で塗る混ぜ合わせた塗料はバケツなどに入れて小分けに。ローラーは短い毛足のものを使い、広い塗装面は幅広ローラー、細かい部分はミニローラーや刷毛を使って細かい部分や裏側まできれいに塗っていこう。塗料は薄く塗るのが基本。3回繰り返して完成!色が乗っていないと感じてもササッと伸ばして全体を塗り、乾いたあとに最初に戻って重ね塗りをしていく。同じ所を何度も塗らないのがポイント。また、ウレタン塗料は一度硬化剤と混ぜてしまうとどんどん固まってしまうので、一度に塗る範囲を考慮して小分けにし、その都度硬化剤やシンナーと混ぜて作ること。この4点をキッチリ守って、3〜4回塗り重ねれば、完成。しっかり乾燥させて、パーツを取り付けて完成!重ね塗りを終えたら、しっかりと乾かしてから外したパーツを取り付けて完成!ホワイトとサンドベージュのきれいなツートーンカラーに仕上がった。ネットで探した状態のいいエンブレムなども装着して、ラリーくんが美しく変身!次回はこれでどこへ行こうかな?TEXT/シエルブルーPHOTO/逢坂 聡撮影協力/カーボディショップITO、キャンプ民泊NONIWA、タカラ塗料出典/ガルヴィ2019年8月号あわせて読みたい【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?焚き火の後片付けで“絶対NG”なこととは?「就寝するまでに…」 優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニック自動車キャンピングカー&トレーラー 
それ、NGかも…。あなたは迷惑キャンパーになってない?今さら聞けないキャンプマナー10選
それ、NGかも…。あなたは迷惑キャンパーになってない?今さら聞けないキャンプマナー10選
キャンプは自然の中で楽しむ遊び。そこには守らなければならないルールやマナーがある。とくに問題になりやすいのが焚き火と騒音だが、それ以外にも注意が必要なものがある。改めておさらいしておこう。【関連記事】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるウェア6品①芝生や地面にやさしい焚き火をキャンプ場は直火禁止がほとんど。焚き火台があれば利用できる場所も多いが、芝生を保護するために板を敷くなど、焚き火台の使い方にもルールがある。自然公園内では焚き火ができない場所もあるので、よく調べよう。➁強風時は、火の粉と煙の流れには注意する強風時は風で火の粉があおられる。焚き火は、テントやタープなど穴があきやすいもの、燃えやすいものから十分に離し、風向きを考慮して行おう。また、乾燥した落ち葉は着火しやすい。焚き火まわりの落ち葉は、あらかじめよけておこう。③火は消えていて当たり前。問題は灰の後始末キャンプ中、いくらマナーを守って焚き火を楽しんでいたとしても、その後、灰を放置するなど、あってはならない。キャンプ場のルールに沿って、しっかりと味始末をすること。「来たときよりもキレイに」を心掛けたい。④夜間は特に声のトーンを下げよう夜はお酒や焚き火で会話の声が大きくなりがち。仲間同士では楽しく盛り上がっても、他のサイトからは騒音でしかない。そこで、大人数の時は意識的に声のトーンを下げてみよう。それでもしっかりと会話はできるはずだ。⑤サイトでの音楽は周囲に十分な配慮を!サイトでスピーカーから音楽をかけているのをよく見かける。お気に入りの曲をかけて、気持ちよさそうだが、ときどきボリュームが大きいキャンパーもいる。周りのサイトには十分に配慮して、控えめの音にしよう。⑥他のテントを照らさないように注意消灯後の暗闇のなか、サイト内を歩くときは、ヘッドライトなどの灯りはマストアイテム。とはいえ注意したいのが、他のテントを照らさないようにすること。テント内にいると外からの光は意外とまぶしい。⑦ペット同伴は可能? ルールは?ペットとのキャンプは楽しいが、同伴するにはルールがあるので必ず確認を。ペット禁止のキャンプ場もあるので注意が必要だ。単に禁止というだけでなく、周辺の動物との関係なども考慮されていることを理解しよう。⑧無断で電源を使ってはいけない現代人にとってスマホは必須アイテム。自然の中に来ても、オフにすることはあまりない。スマホの電源を確保するために、勝手にキャンプ場の電源を使ってはいけない。絶対にやめよう。⑨ゴミの分別・処理方法を要確認!ゴミの捨て方はキャンプ場によって異なる。缶を潰さないなど、その地域ならではのルールもある。受付を済ませたら、しっかりとゴミの分別方法を確認することが大事だ。持ち帰りの場合も必ずルールに従うこと。⑩立木を勝手に切ってはダメ!キャンプ場に限らず、土地には必ず所有者がいる。どんな場所であっても、許可なく立ち入るのは禁止。ましてや、立木を切ってしまう行為など持ってのほかだ。ルールを守って、自分のスタイルを楽しんでほしい。PHOTO/森 勝、黒崎健一、ROSA、@38exploreTEXT/渡辺圭史出典/ガルヴィ2019年10月号【あわせて読みたい】“限定人気アイテム”夜を優しく照らすランタンシェード【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニックマナー・ルール 
春先キャンプの防寒対策知ってる?驚くほど役に立つ防寒術4選
春先キャンプの防寒対策知ってる?驚くほど役に立つ防寒術4選
春先のフィールドは思った以上に寒い。防寒対策を怠っていると、とっても辛い思い出になってしまう。そんなことにならないように、きちんと対策をしてポカポカなキャンプを楽しんでみよう!今回はキャンプで使える電気製品について解説。【関連記事】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるウェア6品■最初に知っておきたいことキャンプ場のAC電源は何でも使える?サイトにAC電源が付いていると便利だが、どんな家電でも使えるわけではない。というのも、AC電源は使用できるワット数が決められており、それを超えて使用するとブレーカーが落ちてしまう。キャンプ場によっても違うが、使用できる上限はおおよそ1000W。なので事前に、使いたい家電の消費電力を確認しておこう。AC電源に電源コードをつなぎ家電に接続。テーブルタップがあれば複数使えるが消費電力に注意。キャンプ場によっても違うが、電源の使用料は1泊500〜1000円ほど。防水仕様の電源コードを準備しようAC電源から電気を引き込むには電源コードが必要だ。コードを巻き取れるコードリールでもいいし、リールのない延長コードでもOK。ただし水濡れや耐久性を考えて、どちらも屋外用の防水モデルを選ぶようにしたい。電源コードの長さは、キャンプ場のAC電源がある場所にもよるが、10mタイプを用意しておくと安心だ。またキャンプ場によっては、電源コードのレンタルもあるので、事前にチェックしておこう。スノーピーク/フィールドコードリール1万3800円広いサイトでも余裕の20mコードリール。1500Wまでの利用が可能だ。コンセント部分は雨の侵入を防ぐ防雨キャップ付き。①ホットカーペットを使いこなそう!暖房器具のなかでいちばん人気があるのはホットカーペット。これをどのように使うのかというと、まずテントフロアの上にテントマット、そのうえにホットカーペットを敷き、ホットカーペットカバー、スリーピングマットの順に重ねる。こうすれば、寒い冬の夜でも暖かく寝られる。2畳用のホットカーペットを敷くとこんな感じ。2〜3人が並んで寝られるぐらいの広さだ。➁ホットカーペットでこたつリビングを作ろう本物のこたつを持っていってもいいけれど、それでは荷物が多くなりすぎるので、こんなスタイルをおすすめしたい。それが「ロゴス/こたつ布団シュラフ12060」を使った「こたつリビング」だ。スクリーンタープや2ルームテントのリビングにフロアシート、ピクニックシート、ホットカーペット、ホットカーペットカバーの順に敷き、そのうえにこたつ布団シュラフをセットしたテーブルを載せれば完成。ロゴス/こたつ布団シュラフ120608900円テーブルにかけるとこたつになるシュラフ。中央部分を外すとテーブル天板が利用できる。テーブルがハイポジションでも使うことが可能。テーブルの推奨サイズは120×60×70cm。 汚れても丸洗いが可能。持ち運びに便利な収納バッグ付きで収納サイズは約32×32×46cm。③電気アイテムをもっと持ち出そう!ロゴス/LOGOSヒートユニット・チェアシート8900円低温モードで約3.5時間、高温モードで約2時間発熱。チェアやベンチの上でも使える。ロゴス/LOGOSヒートユニット・ベスト1万7900円3段階の温度設定が可能なベスト。アウターは取り外して洗濯ができる。サイズはSとL。ロゴス/LOGOSヒートユニット・アンダーシュラフマット7900円シュラフの中に敷いて使えるほか、敷物や膝掛けでも使用可能。裏面は防水仕様。④サイトにAC電源がなくてもOK!AC電源サイトがないキャンプ場でも、大容量バッテリーを使えば暖を取ることができる。ただし大容量バッテリーの容量は500W前後なので、使える暖房は電気毛布ぐらい。とはいえスリーピングマットの下に電気毛布を敷けば、暖かく寝られる。注意点は、氷点下だとバッテリーの性能が落ちるので、保温の工夫が必要なこと。TEXT/牛島義之PHOTO/佐藤弘樹出典/ガルヴィ2019年12月号【あわせて読みたい】“限定人気アイテム”夜を優しく照らすランタンシェード【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニック防寒 
【秘密の隠れ家キャンプ】焚き火を存分に堪能!
【秘密の隠れ家キャンプ】焚き火を存分に堪能!
ネイチャークラフト作家・長野修平さんの工房裏には、スペシャルなキャンプサイトがある。子どもたちが成長し、なかなか全員そろってキャンプへ出かけるのが難しい今、家族で焚き火を囲む、貴重な場所だ。長野さんがどんなキャンプをしているのか紹介しよう。長野修平さんネイチャークラフト作家であり焚き火&山菜料理人。本誌ほか多くのメディアやイベントを通じてモノ作りの魅力を広めている。自作の自宅兼アトリエの裏には焚き火ができるスペースあり。【あわせて読みたい】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるギア6品プライベートサイトでいつでも焚き火長野さんの自宅兼アトリエの裏山には、焚き火ができるキャンプサイトがある。ここで時折、家族キャンプを楽しんでいるそう。「この裏山キャンプ場では、家族で焚き火をすることもあるし、子どもだけでビバークしたこともあります。最近は子どもが友だちを呼んで、子どもだけの女子キャンプをしていますね」(長野さん)眼下には自宅。裏山にトイレを設けているので、自宅に戻らなくても過ごせるし、急用が入ったらすぐに現実に戻れる。個々の都合も優先できるというわけ。この距離感がうらやましい。準備と片付けは家族みんなで。自分ができる範囲で行っている。テント内にインストールするために設計されている小型の薪ストーブ「ロキ」。コットン製の煙突穴付きテントの中に入れて、あたたかく過ごしている。窓を開ければ炎が見えるし、本体上部がフラットなので、飲み物の保温や煮込み料理にも役立つ。子どもたちも薪ストーブの扱いは慣れたもの!キャンプサイトの中心は直火焚き火台を使うよりは、地面に薪を並べる直火のほうが好きな長野家。裏山キャンプ場では当然、石を囲んで焚き火場を作る。ロープの先に薪を結び、高い枝に引っかけてタープを張る。メインポールとその張り綱がなくなるので、焚き火まわりがスッキリ。夜でも張り綱に引っかかることがない。長野家のキャンプに欠かせないのが焚き火とベーコンだ。肉の腐敗と熟成は紙一重。焚き火で燻す時間や熟成させる温度の調整など、ベーコン作りはすべて長野さんの勘どころが勝負。ベーコンを炙るには大きい焚き火が必要なので、キャプテンスタッグのラウンドファイアピットを使用。オンウェーの焚火台は気軽に焚き火をするときに。どちらも広げるだけで準備できる。奥は福井のガレージブランドの吊るす焚き火台で、かがり火としてタープ前に置く。トングは太い薪用、細い薪用、リフターにもなるトングの3つを使い分ける。火ふき棒にもなる火かき棒はおもしろい道具だが、やはり自作の火吹き竹で、細く長く空気を送りたいそう。長野家のキャンプでは、薪は買うものではなく、現場で集めるもの。長野さんは自作の薪スタンド兼薪バッグを肩にかけ、家族は布製やビニール製の薪バッグに、入れられるだけの薪を集めてくる。この裏山キャンプ場は、テントとタープと焚き火場が収まる広さだが、決してゆとりがあるわけではない。タープはメインポールを使わず、ロープを高い枝にかけて固定。限られた場所で焚き火をしても、移動のストレスや危険がないようにレイアウトしたのは、見事というほかない。PHOTO/逢坂聡TEXY/大森弘恵出典/ガルヴィ2019年12月号キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるウェア6品“限定人気アイテム”夜を優しく照らすランタンシェード【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニックスタイル焚き火 
高規格キャンプ場【PICA】が考える次のキャンプスタイルとは!?
高規格キャンプ場【PICA】が考える次のキャンプスタイルとは!?
現在のキャンプシーンを語る上で欠かせないのが、さまざまな変化を遂げてきたキャンプ場の存在だ。スタイルの変遷とともに歩んできたキャンプ場、常にキャンパーと向き合ってきたキャンプ場から見た現在とは?その答えを求めて長年、キャンプ場経営に携わってきたPICAリゾートに話を聞いた。【あわせて読みたい】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるギア6品日本のキャンプを変える変革を起こしたPICAPICA富士吉田のシンボルがこのツリーハウス「KITOS(キートス)」だ。この周辺広場ではさまざまなワークショップも開催されている。90年代、空前のキャンプブームが巻き起こった。アウトドアがレジャーとして注目され、多くの人がキャンプという体験を求めて、自然のある場所へやってきた。そんな時代にキャンプ場をスタートさせたのが、PICAリゾートだった。今回話を聞いた担当者は話す。「1990年代前半、バブル経済最終期に不動産事業の一環で、キャンピングカー・トレーラーハウスの展示体験宿泊施設の構想がありました。その延長線にオートキャンプ場、PICA富士吉田の開業があったのです」PICAリゾートは1995年にPICA富士吉田のオープンを皮切りに、2000年にPICA富士西湖、その後は2005年から毎年のように施設を増やし、2018年には10カ所の施設を開業するまでに至った。それまでにもキャンプ場はたくさん存在していたが、企業が事業として参入したスタイルは多くなかった。しかも、今で言う、高規格キャンプ場とは何かを示してくれたことは、当時のユーザーにはセンセーショナルであり、新潮流を感じるものがあった。「キャンプは自然の中で不便を感じるもの」という考え方が一般的だったなか、「日本のキャンプは疲れる。そんな日本のキャンプを変えたい!」と強い意思を持って、キャンプ場造りに取り組んでいたのだ。キャンプ場としての歴史をスタートさせたPICA富士吉田。パオを常設するなど、新しいキャンプ場のスタイルを提案してくれた。 オートキャンプ場でスタートした後、宿泊施設拡充のために、トレーラーハウスやパオなどを設置した。モンゴルの草原に建つ、移動式住居を思わせるパオは、当時のPICAリゾートの顔。需要や変化に合わせて、改良してきた。「キャンプの区画サイトというのは70平米が平均でしたが、約120平米に拡大しました。そして、フリーサイトも増やしています。場所を提供するだけではなく、イベントも実施するようにしました。最近では場内にカフェを作ったり、アクティビティを楽しめる施設、くつろげる温浴施設など、複合施設を併設する場所も増えています」という。現在のキャンプシーンキャンプ場の施設を充実させる一方で、レストランやカフェの充実も進められた。極上の料理を楽しめるのも、新しいスタイルだ。20年以上、最終的に10施設のキャンプ場を展開してきたPICAリゾート。キャンプの歴史とともに歩んできたキャンプ場にとって、今のキャンプシーンはどのように写っているのだろうか。「当時はキャンプを始めるのは『子どものため』という理由がほとんどでした。しかし今では、違ったアウトドアの楽しみ方も増えてきたように感じています。でも、そもそもキャンプに固定的なスタイルは必要ないと考えていますので、どんどん多様化していくのは大歓迎です」実際のところ、日常の生活も大きく変わってきた。誰もが土日休みなわけでもなく、長期休暇を取る人も増えた。また、キャンプグッズも進化し、以前であれば考えられなかった、新しいスタイルが誕生している。「100人100通りのアウトドア」をキャッチコピーに、自分らしく興味が向く『自分が楽しい!』と思える施設、環境、サービスを目指している。このようなライフスタイルの変化に伴って、キャンプ場の施設もニーズに合わせたアップグレードが必要だという。「当初は、水洗トイレがあればOKでしたが、今はお風呂がないとダメという意見も聞かれます。そのほかにも、キャンプ場でのアトラクションやイベントなど、ソフト面で付帯的な楽しみを提供することも大切です」発展するキャンプ場日帰り施設も続々とオープンしている。PICA WILD BASE fujisanではキャタピラバキーで富士山のふもとのコースを走れるという。キャンプ場は施設だけではなく、サービスも提供するスタイルが増えている。これまで宿泊施設を経営してきたPICAリゾートでも、PICA WILDBASE Fujisanという日帰りアクティビティ施設を開業した。ソフト面でのコンテンツ強化はこれからのキャンプ環境にとって重要となるに違いない。そこで、今後のキャンプ場の役割を聞いてみると「自然で過ごすことのお手伝い」という答えが返ってきた。PICAリゾートは、すでに数々の充実した施設をキャンプ場に設置している。ユーザーの評判もよく、リピートを望む声も多い。各地に広がる施設ごとに集客力を高める同社の手腕は高いのだ。「各施設には、すべてではありませんが、カフェやレストラン、バーベキュー場などが設置されています。しかし、それぞれの地域、環境、周辺施設、ロケーションにあわせた特徴を出していかないといけません。例えば、海の近くであれば海鮮をメインにしたり、団体利用が多ければ団体メインのプログラムを組んだりします」2018年にオープンしたPICA  Fujiyama。富士山を望む最高のロケーションで、極上のアウトドアリゾートを提供する新形態キャンプ場。社会は大きく変わり、キャンプは新しい局面を迎えるなか、「『人の感性の維持』のために必要なものこそが、自然の中で過ごすこと」だとPICAリゾートは考えている。いつの時代も、アウトドアでの自然生活体験は一番身近にあり、人の感性に刺激を与える。キャンプ場は、そのきっかけとなる場所でありたい。各地の多くのキャンプ場も同じような考えを持っているはずだ。アウトドア体験のハードルを少しでも下げ、参加しやすい環境にしようと日々、見えない努力を続けている。協力/株式会社ピカ山梨県富士吉田市上吉田2-5-1https://www.pica-resort.jp/PHOTO/森 勝、黒崎健一、ROSA、@38exploreTEXT/渡辺圭史出典/ガルヴィ2019年10月号あわせて読みたい【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?焚き火の後片付けで“絶対NG”なこととは?「就寝するまでに…」 優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
スタイルキャンプ場山梨県 
極上の焚き火を徹底的に追い求める!火と旅をする達人から学ぶこととは?
極上の焚き火を徹底的に追い求める!火と旅をする達人から学ぶこととは?
焚き火は、キャンプ・サイトの芸術である。停泊地が決まったなら、全霊をかけてファイア・サイドを作りあげよう。豪邸で暮らすより楽しい旅の夜に、しようではないか。旅する文筆家・堀田貴之による至極の焚き火エッセイ。【あわせて読みたい】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるギア6品堀田貴之さん文筆家。著書に、『ホットサンド 54のレシピと物語』(実業之日本社)、『一人を楽しむ ソロキャンプのすすめ』(技術評論社)などがある。焚き火をするために出かける、という旅があってもいい。そもそも僕は、「頭がいいとほめられるより、焚き火がうまい」と言われるほうが、圧倒的にうれしい。「カミソリのように鋭く切れる人」とあがめられるより、「鉈のように鈍重なやつ」と言われるほうが、ほっとするのだ。たしかに、社会向きの人間じゃないかもしれない。焚き火はだめで原子力はいい、という時代にそぐわないかもしれない。でも僕は、若いときから、おりをみては焚き火をしてきた。その昔は、焚き火をしたいからキャンプや旅をしていたのかもしれない。そういえば、40年近くも前の初冬のこと。キャンプ場も消費税もなかった、のんびりとした時代のことだ。ある大きなダム湖での話。カヌーにキャンプ道具を積み込み、バックウォーター(流れ込み)へ漕ぎついた。陸路からの道はない。小さな舟でないと、上陸できない場所だ。野球場ほどもある広さのバックウォーターには、めまいを覚えるほどの流木がたまっていたのだ。その夜は、流木の大群に狂喜し、ばかでかい焚き火をした。夜がすすむにつれ、焚き火は、ますます大きく育っていき、やがては直径10mを超えるほどになった。電信柱ぐらいの太さの流木がごろごろしている。薪に困ることはなかった。炎は、夜空高く舞い上がり、焚き火から20m以上離れなければ熱くてがまんできない。そんな焚き火で、調理などできるわけがない。テントは、焚き火から50m以上も離さないと、危なかった。なんのために焚き火をしているのか、訳のわからない状況になったのだ。いまだから白状するけど、そんな夜を過ごしたこともあった(もう40年も前の話だから、このことは時効にしてくれ)。小さく揺れる焚き火こそが、美しい革命の夜以外は、でっかい焚き火なんて必要がない。料理も、暖をとるにも、小さな焚き火のほうが断然いい。大きな火は人を遠ざけるけど、小さな火は人を結びつける。小さな焚き火を前に、火と人も、人と人も、ぐっと近くにくっつくほうが温かい。そのことを知っている人は、大事な夜には、小さな焚き火を作るのだ。もし女の子といっしょなら、ぜったいに小さな焚き火だ。寄り添って座れるし、寒ければもっと近づいて一枚の毛布をふたりの背中にかければいい。そんな夜には、お月さまがふたりを照らしてくれるだろう。炎には不思議な力がある。妖しく揺れる炎は、花火のような派手さはないが、見ていて飽きない。なかには、焚き火より花火が好き、という女の子もいる。が、そんな子でも、ひとたび静かな焚き火の夜に招待すれば、きっと自然の炎のとりこになるはずだ。花火は、一瞬を燃え尽きる美しさを人間が作ったものだ。が、自然の炎は、そうではない。人を感動させてやろう、として生まれてきたものではない。作られたものではないのだ。そこには、駆け引きや裏表がない。だから見ていて飽きないのだ。ここで、重要なアドバイスをひとつ。いっしょにいる女の子に、焚き火のよさを語ってはいけない。この火は人を感動させてやろうと生まれてきたものではない、などとぜったいに言わないことだ。焚き火を前に、「きざ」になりそうな自分を、ぐっとこらえるのだ。焚き火を前にして、饒舌になってはいけない。焚き火は、ばかな話をするためにあるのだ。焚き火を前にして、なにひとつ有益なことがあってはいけないのだ。無益な会話と意味のない夢想にあふれた夜。それこそが、美しい焚き火の夜なのだ。焚き火を前に、人生を語ってはいけない。それは、焚き火が語ってくれるのだ。よけいなことをしゃべると、きみは「花火以上に浅はかな男」として、彼女の脳裏にインプットされてしまうぞ。心温まらない「火」もあるいつごろからか、僕たちは火のある暮らしから遠ざかってしまった。炎を見なくても、日々の生活ができるようになったのである。調理も、風呂も、暖房も。それらは、もともとは火が作りだしてきた、ということさえ忘れてしまいそうな時代に生きている。数々の便利な道具に囲まれて暮らしている毎日だ。道具が、すべてをまかなってくれる。でも、心はぜんぜん温まらない。最後に火を使ってご飯を炊いたのはいつだったか、覚えているかい?ガスレンジでは、軍隊のように足並みをそろえた炎しか見ることができない。ストーブも、いまや電気か石油ファンヒーターが主流で、炎は見えない。一般家庭にあるなにかを温めるための器具は、電子レンジ、オーブントースター、電気炊飯器などなど、電気機器が中心だ。お風呂だって、お湯を沸かすための炎を見ることはない。電子レンジで温めた食事はすぐに冷めてしまうから好きじゃない、と思っているのは僕だけだろうか?法律の外で生きるには焚き火は、それがどんな小さくてもその跡は50年を過ぎても消えない。ほんとうは50年どころか、何万年も消えないのだ。人間が火を使った跡としてもっとも古いのは、140万年前のものといわれている。アフリカの「チェソワンジャ遺跡」だ。そこに焚き火の跡があった、という。場所によっては、焚き火の跡は140万年も残るということだ。現在では、とくに日本では、安心して焚き火ができるところはあまりない。残念なことながら、こればかりはしょうがない。たどりついたフィールドで、黒こげの焚き火の跡なんてだれも見たくないからね。キャンプ場もしかり。直火OKを売りにしているキャンプ場もあるが、直火でいいかどうかは、キャンプ場のおっさんではなく、キャンプをする人間が判断するべきことなのだ。今夜この場所で焚き火をしてもいいかどうか。その判断は、命がけでしなければならないことのひとつだ。アウトドアとは、法律の外という意味だ。法律の外にいるのだから、そこでは正直者にならないと生きていけない。焚き火を消す勇気焚き火は、熱いとか煙たいをはじめとした五感を刺激する要素にあふれている。そして、その火を維持するためには持ち合わせている知恵を総動員しなければならない。オンとオフしかないスイッチにならされた僕たちにとっては、人間本来の姿を思い出させてくれる時間でもある。疲れた体を温め、濡れた衣類を乾かし、調理ができ、目に楽しく、そしてなによりも、気分を高めてくれる。炎の揺らめきには、歓喜のような興奮がともなうのだ。それを眺めているだけで、勇敢な冒険者になったり、慧悟な哲学者になったり、はたまた脆弱なひとりの男に戻ったりできるのである。このように、焚き火は孤立した世界を作る。それは、特殊で、個人的で、独善的でもある。その世界は、自然のなかにいるという怖いほどの一体感を、崩壊させてしまう危険をあわせもっている。焚き火には、自然と人間(自分)とのあいだに隔壁を作ってしまう力もあるのだ。アラスカ原野でのバックパッキング旅のとき、僕のまわり半径10km以内には人間よりもグリズリーのほうが多い、という1週間の日々があった。歩いているときはそれほど怖れを感じなかったが、キャンプ地を決め、テントを張り、あたりが静寂に包まれると、うなじあたりがぞくぞくしはじめる。木の葉がこすれ合う小さな音にも、敏感になってしまうのだ。しかし、そんな夜でも焚き火をすれば、人は豪気になれる。ひとりでいることや、グリズリーの恐怖から、逃れられるのだ。焚き火を前にすることで、まるで武器を手にした愚かな男となってしまうのである。やがてしだいに、特殊で、個人的で、独善的でもある世界に入りこんでしまう。だから、焚き火を前に自分自身が巨大化してきたら、火を消してみることだ。それは、ほんとうに勇気がいる。火が消えたあとの「闇」におびえる自分を知ることが、荒野の中で焚き火をする大いなる意味だ、と僕は思うのだ。TEXT/堀田貴之PHOTO/逢坂 聡 山田真人出典/ガルヴィ2019年12月号【あわせて読みたい】“限定人気アイテム”夜を優しく照らすランタンシェードキャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるウェア6品売り切れ続出中!今人気の秋冬キャンプギア5選
テクニック焚き火 
日本の焚き火と世界の焚き火の違いとは?焚火料理人が語る
日本の焚き火と世界の焚き火の違いとは?焚火料理人が語る
アウトドアの楽しさを広めている長野修平さんと寒川ハジメさん。日本はもちろん海外でも活動しているふたりが見た、日本の焚き火と世界の焚き火とは?寒川ハジメさん(右)アウトドアライフコーディネーター。アンプラージュインターナショナル(以下、UPI)のアドバイザーであり、UPI OUTDOOR鎌倉店でも焚き火を披露。北欧アウトドアに詳しい。長野修平さん(左)ネイチャークラフト作家であり焚き火&山菜料理人。本誌ほか多くのメディアやイベントを通じてモノ作りの魅力を広めている。自作の自宅兼アトリエの裏には焚き火ができるスペースあり。寒川さんが見た北欧の焚火日本は直火を禁止する傾向に拍車がかかるが、北欧では国立公園など以外はどこで直火をしてもいい。焚き火を伝える2人には、世界中に友人がいて、現地の焚き火に触れることも多い。以前、寒川さんが北欧に出かけた際、いったいどんな最新の道具で焚き火を楽しんでいるのだろうかとワクワクして現地の雑誌を広げたところ、そこにあるのは最新とはほど遠い、古いスタイルだったそうだ。国内外を旅する焚き火道具。「トレイルでモノラルの焚き火台を使っていたら現地の人に声をかけられました。そのデバイスはなんだ、ってね。基本的に直火をしてもいい環境の北欧では焚き火台を持ち運ぶという概念がない。だからでしょうね、丸めて持ち運べる焚き火台とトライポッドは、彼らにとって道具(ツール)というよりは装置(デバイス)なんですよ」(寒川さん)愛用の焚き火台とトライポッドクラシカルな北欧焚き火は、焚き火歴の長い寒川さんにも大きな影響を与えた。今は伝統的なラップランド式コーヒーの入れ方を復活させたレンメルコーヒーに注目。その魅力を伝えている。「レンメルコーヒーは湯を注いで茶葉がやんわりするまで待つ日本茶に似ていて、自然に成分が抽出されるまで“待つコーヒー”なんです」シンプルだけれど、やりようは無限。沸騰させない温度を見極める、豆の量はフィーリングで決め、豆が沈むまでのプロセスは数値化できず、観察するしかない。すべてはその人次第。まるで禅だ。寒川さんが月に一度、行っているのが焚き火カフェ。ビーチで焚き火をして、レンメルコーヒーをいれる。白夜と極夜の国のレンメルコーヒーが伝える“濃いコーヒーで覚醒し、寝る間を惜しんで人生を楽しもうぜ”というメッセージを胸に、禅の国・日本で焚き火を楽しむのも悪くない。長野さんの考える焚き火道具一式はオカモチ式の道具箱にまとめて持ち運ぶ。クラフトのワークショプであっても、焚き火ができる環境なら必ず焚き火をして肉を吊すという長野さん。「火があることでいろんな人が集まってきます。そして、火にはアナログ感というか非日常感を味わえます。僕にとってはもはや日常でさすがに新鮮味はないけれど、何度やってもこれがベストということはありません。毎回、こうやったらよかったのかな、と考えさせられる。それが楽しくて何度焚き火をしても飽きないのかもしれません」(長野さん)倒木に対応するための大型ノコギリ。モーラナイフの日本・台湾アンバサダーだけに、ナイフとナタはモーラナイフ。焚き火をして煙をあげて、ここにいるぞと長野さんは主張する。人々は、焚き火があるところは暖まれるだろうとやってくる。そこに肉を吊していれば 「肉を食べられる店ですか」と長野さんにたずねる。それに対して伝えるのは「ここは木を削る店です」。こうしてクラフトのことを知らない人にも、興味をもってもらう第一歩が開けるのだ。エゾシカの角は鍋をかけるフック。ベーコン用のチェーンも欠かせない。「焚き火に吊している肉はスタッフのまかない用。だけど、あなたのふるまいがよければわけてあげますよ……そんな冗談を言い合うのもおもしろいね」(長野さん)SNSを通じて、台湾やアメリカ、北欧の人たちが長野さんの手による焚き火や作品をチェックしている。焚き火でコーヒーを保温しておくための大型ケトルを愛用している。 さらにモーラナイフと出会ったことで、クラフトの世界がガラリと変わったそうで、今後は焚き火や日本の木工文化を世界に発信して影響を与えたいと目標を掲げる。「アメリカのデイブ・カンタベリーが僕のSNSをチェックしているみたい。いずれアメリカでモーラのイベントをするから、シューヘイ、来るんだぞってメールが届いたし、モーラ本国のイベントでもワークショップを開いてほしいと言われたし」とこっそり教えてくれた。世界に長野さんの焚き火&クラフトスタイルが広まる日は決して遠くなさそうだ。Photo/猪俣慎吾出典/ガルヴィ2018年12月号あわせて読みたい【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?焚き火の後片付けで“絶対NG”なこととは?「就寝するまでに…」 優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニック焚き火 
【春キャンプの防寒術】プラスαの装備で対策するポカポカキャンプ
【春キャンプの防寒術】プラスαの装備で対策するポカポカキャンプ
春先のフィールドは思った以上に寒い。防寒対策を怠っていると、とっても辛い思い出になってしまう。そんなことにならないように、きちんと対策をしてポカポカなキャンプを楽しんでみよう!今回はプラスαの装備について解説。【あわせて読みたい】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるギア6品焚き火派? それとも薪ストーブ派?ここ数年「キャンプといえば焚き火」というくらい、焚き火を楽しむキャンパーが増えてきた。しかし、ここへきて、注目度が上がっているのが薪ストーブ。焚き火と違って炎はあまり見えないが、焚き火と同じかそれ以上に暖かい。どちらにもメリット、デメリットがあるので、それを考慮してどちらがいいのか考えてみよう。焚き火台焚き火はもちろん、BBQやダッチオーブンを載せての料理など、幅広く使える焚き火台。コンパクトにたためる焚き火台。クルマに載せてもかさばらない。キャプテンスタッグ/CSブラックラベル ヘキサステンレスファイアグリル8500円メリット・揺れる炎を見ていると癒やされる・収納サイズがコンパクトになる・使用後のメンテナンスが楽デメリット・火床が高いので足元が寒くなりがち・火の粉が飛んで服などに穴が開くことも・煙に包まれて煙い思いをすることがある薪ストーブ大小2つのゴトクで調理ができ、焼き網がセットできるのでBBQも楽しめる。本体にすべてのパーツが入るが、それでも焚き火台より大きい。キャプテンスタッグ/KAMADO煙突 角型ストーブ3万8000円メリット・火が覆われているので火の粉が飛んでこない・煙突があるので煙に包まれない・かまど感覚で手軽に料理が作れるデメリット・収納サイズが大きくなってしまう・炎がよく見えないので火を楽しみにくい・使用後のメンテナンスが大変石油ストーブは気をつけて使おう!石油ストーブを使っている人は多いが、一酸化炭素中毒の恐れがあるのでテント内で使わないのが鉄則。また家庭用石油ストーブはクルマでの運搬時、揺れで灯油がこぼれることもあるので、灯油を完全に空にしてから運ぶこと。囲炉裏スタイルで鍋料理をキャプテンスタッグ●CSクラシックス ヘキサグリルテーブルセット〈137〉 2万6000円●CSブラックラベル焚火 三脚 5200円●ダッチオーブン セット 〈30cm〉 1万4000円食事をするリビングと焚き火空間を一緒にした「囲炉裏スタイル」なら、焚き火で暖を取りながら、その火で調理もできてしまう。こんなテーブルがあると囲炉裏のように楽しめる。オススメメニューは、お皿にとっても冷めにくく、食べれば体の中から温まる鍋料理。「背中が寒い」をクッションで解消!焚き火で暖を取っていて気になるのが背中の冷え。厚手のクッションをベンチやチェアにセットすれば、焚き火の“背中が寒い問題”も解消される。キャプテンスタッグ●CSブラックラベル アルミ背付ベンチ 7700円●アルミ背付ベンチ用 リラックスクッションカバー 6500円ブランケットがかなり便利!あると便利なもののひとつがブランケット。「薄手の布1枚あってもしようがない」なんて思う人がいるかもしれないが、使うとその暖かさがよくわかる。腰まわりが寒ければ巻き付けるだけで暖かいし、チェアに座っていて背中が寒ければ、かけるだけで防寒になる。ロゴス/フリースラップシュラフ・ホピ4300円インナーシュラフとしても使えるフリース素材のブランケット。洗濯機での丸洗いも可能。腰に巻き付けるだけで、冷えやすい下半身の防寒ができる。思いのほか暖まる使い方だ。布1枚で作られたチェアはけっこう寒いが、ブランケットを敷くだけで暖かさを感じる。TEXT/牛島義之PHOTO/佐藤弘樹出典/ガルヴィ2019年12月号あわせて読みたい【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?焚き火の後片付けで“絶対NG”なこととは?「就寝するまでに…」 優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニック 
やってみたいこんなキャンプ! 厳選!ひと味違うキャンプスタイル
やってみたいこんなキャンプ! 厳選!ひと味違うキャンプスタイル
ファミリーキャンプやソロキャンプ以外にも、快適性を追求したグランピングや、より自然との一体感を味わうブラッシュクラフトなど、さまざまなスタイルが広がりを見せている現在のキャンプシーン。今までとは一味違うキャンプを体験してみたいという人たちのために、様々なキャンプスタイルを紹介してみよう。■グランピングアウトドアでありながら、快適性を追求した究極のスタイル。すべてがパッケージされたサービスでは、コース料理が提供される。大型テントにはベッド、キャビネットなども設置され、まるでリゾートホテルに泊まっているような感覚。コットンテントで広々&快適に過ごす!グランピングでは大きなテントが定番となっている。もともと、大草原の中で最高のおもてなしを提供されるサービスに起因するため、古典的なコットンテントがスタイルの主流となった。ベッドや家具を入れ込むため、側面の立ち上がりも重要になってくる。BBQグリルで豪華な肉料理BBQグリルも大型が好まれる。焼肉ではなくグリル料理を楽しむためだ。必然的に設備は大きくなるが、常設されていることも多く、使いやすさを追求した結果でもある。料理人がサービスすることもあるが、料理に自信のある人が腕を振るってもいいだろう。自宅より寝心地のいい大型ベッドホテルライクな環境を追求するため、ベッドは大型タイプを採用。家庭用ベッドを持ち込むスタイルもあるが、移動を考えて、大型のエアベッドを使うほうがバランスが取れている。もちろん、シーツなどをそろえて、ベッドメイクしておくのが基本。ハンモックでリラックス。優雅にシエスタもハンモックがリラックスアイテムとして装備されていることが多い。コットンの1枚生地で作られたブラジリアンハンモックや、伝統手法で編み込まれた網タイプのメキシカンハンモックなど、優雅なひとときを追求している。■ウルトラライトグラム単位で軽量化を追求するスタイル。もともとは荷物のベースウェイトを軽くして、体への負担を少なくするという考えから発展した。シルナイロンなど、軽量でも強度を発揮する素材が開発され、山岳ギア全般が軽量化されてきていることもあり、究極の軽さを追求するコアなユーザーも少なくない。ポールをなくせばおのずと荷物は軽くなるテントを軽量化していくには、構成するパーツの種類を減らさなければならない。例えば、ポールの使用をやめるなど。そうなると、テントの装備は生地のみとなり、軽量化が図れる。その例がハンモック。荷物が軽くなるので、快適なテント泊旅ができるというわけだ。アルコールストーブなら燃料だって軽くなるウルトラライトでは、アルコールストーブを選ぶ傾向が強い。バーナー本来の軽量化もあるが、燃料を携行しても、かさばらないことがポイント。使用済みのカートリッジがたまることもなく、燃料は街の薬局やドラッグストアで簡単に手に入ることも人気の理由だ。唯一の灯りは軽量小型のヘッドライトライトも必要最低限のアイテムがセレクトされる。ランタンなどを持たずに、ヘッドライトのみで過ごす人も多い。さらに、ヘッドライトも軽量化が進み、30gを切る超軽量タイプが存在する。アイテムを軽くすることで、必要な光量も徐々に減ってくる現象が起きている。グラウンドシートはタイベックが人気少しでも軽く、少しでも強いギアが求められる山岳レースなどでも、グラウンドシートとして防水透湿性のあるタイベックシートが人気を集めている。コンパクトながら耐久性も高いので、ウルトラライトスタイルで使用する人も多い。■ブッシュクラフト野外生活でシンプルなアイテムのみを所持し、自然を感じながら、フィールドでの営みを創造して楽しむスタイル。足りないアイテムがあれば、ナイフで作ってしまうワイルドさ。ここ数年でカテゴリーが確立され、ユーザーも増え続けている。軍隊仕様のコットン生地テント軍幕、パップテントなど、軍隊が使っていた野営幕がブッシュクラフトで使われる。ポールは付属されていないので、ロープワークや倒木などを利用して立ち上げなければならない。ミリタリー感あふれるワイルドな雰囲気。コットン生地が多く、焚き火にもよく合う。熱源は焚き火!だが環境への配慮は忘れずにバーナーを使わず、焚き火が主たる熱源となる。許可された場所であれば直火となるが、地面への悪影響を考えて焚き火台を使う人も多い。薪を集め、ナイフで加工してから焚き火をスタートさせる。通過儀礼のような所作が、ブッシュクラフトらしさでもある。ナイフを駆使して炎を自由に操るナイフが必須アイテムであり、唯一持参するキャンプギアとなることもある。それだけ重要なポジションを担うアイテムである。ブッシュクラフト発祥の地、北欧のスタイルを継承するのがセオリー。クラシカルなタイプから、最新の軍用ナイフのような形も存在する。メタルマッチなら水にも強く、携行性も高いマグネシウムなどを削り、火花を発生させることで、火を起こすメタルマッチ。一般的な木のマッチに比べたら、水にも強く、携行性も高い。今ではターボライターなど、悪条件でも火付きのいいギアがあるが、あえてメタルマッチを使うのがブッシュクラフトらしい。■その他のスタイルグループキャンプ仲のいい友だち、同じスタイルを追求する仲間が、集まって楽しむグループキャンプ。多人数ならでは特性を活かして、こだわりの料理を作ったり、快適なベースキャンプサイトをセッティングし、楽しむ。複数家族のグループも増えている。車中泊クルマで移動して、そのまま車内で宿泊。テントを張るキャンプスタイルにとらわれることなく、レジャーであったり、旅であったり、いろいろなアクティビティとともに、手軽に実践できるのが特徴。最近では、防災対策としてシェルターの役割も注目されている。バンライフ自由に旅をするバンライフ。バンの荷室を改造して、ベッドやテーブルなどを取り付けている。バンの中で生活を完結させるスタイルは、世界各国で実践されている。自然の中で完全に外部からの電源をシャットアウトする「オフグリッド」を目指す人もいる。ハンモック泊国内でも実践する人が増えている、ハンモックでのオーバーナイト。木が多い林間エリアであれば、どこにでも泊まることが可能。宙に浮いているので、地面の形状を気にすることなく、さらに斜面であっても宿泊できる強みがある。木にタオルを巻くなど、ダメージを与えない工夫が必須。タープ泊テントを使うことなく、タープのみで宿泊。トレッキングポールや木を利用してタープを張ることも。シルナイロンなどの軽量素材を使ったタイプであれば、非常にコンパクトになり、荷物の負担が軽減できる。メッシュのモスキートネットがあれば、より快適に就寝できる。PHOTO/森 勝、黒崎健一、ROSA、@38exploreTEXT/渡辺圭史出典/ガルヴィ2019年10月号【徹底考察】意外と知らない!焚き火の着火剤として使える便利すぎるものとは?焚き火の後片付けで“絶対NG”なこととは?「就寝するまでに…」 優秀すぎる…!現役キャンパーが選ぶ買っておいて良かったキャンプギア8選 
テクニックスタイル 
春キャンプの防寒対策はこれで決まり!一つは絶対に持っておくべき防寒ギアとは?
春キャンプの防寒対策はこれで決まり!一つは絶対に持っておくべき防寒ギアとは?
春先のフィールドは思った以上に寒い。防寒対策を怠っていると、とっても辛い思い出になってしまう。そんなことにならないように、きちんと対策をしてポカポカなキャンプを楽しんでみよう!今回はテント&シュラフについて解説。【あわせて読みたい】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるギア6品■寒さを凌げるテント選び防寒を前提に選ぶなら「4シーズンモデル」と呼ばれるテントを選びたい。では、一般的な3シーズンモデルとは、どのような違いがあるのだろう。ひとつはフライシートの裾に「スカート」が装備されていること。全周にスカートが装備されていれば、テント内に冷気が入り込むのを防ぎ、底冷えを抑えてくれるのだ。もうひとつはフライシートの上にかける「ルーフフライ」。おもに2ルームテントに装備されているものだが、これを装備することで前室の内側に発生する結露を抑えてくれる。4シーズンテントなら快適!コールマン/ウェザーマスター ワイド2ルーム コクーンⅡ15万2728円あらゆる天候に対応する大型2ルームテント。スムーズに換気を行うベンチレーションを装備。フライシートの裾から入り込む冷気を遮断することで底冷えを低減。空気の流れを抑えることで、テント内の温度を保つことができる。フライシート内の結露を軽減するためのフライシート。装着することで外気とテント内の温度差を小さくし、結露の発生を抑える。3シーズンテントなら厚手マットで冷気をシャットアウト3シーズンテントを使う場合は、冷気をシャットアウトできるように、テントマットとスリーピングマットに厚手のものを選ぶようにしよう。地面と体のあいだに空気の層をたくさん作ることで断熱性を高め、冷気の影響を少なくするのだ。マットを重ねるテント内レイヤードは、クッション性を高めるだけでなく、底冷えを低減させるためにも必要なテクニックだ。フロア全体に敷くマットはクッション性の高いモデルを選ぶ。そうすれば冷気の侵入も抑えられる。今回は「コールマン/コンフォートマスター フォールディングマット」を使用。厚手マットの買い足しが難しい場合は、自宅にあるものなどを使って対応してみよう。まず無料で手に入る段ボールをフロア全体に敷き、その上にテントマットを敷く(今回は薄手の銀マット)。こうすればコストをかけずに、地面からの冷気を遮ることができる。ただし荷物が少々かさばってしまうのと、断熱性が劣ってしまうのは否めない。暖かく寝るためのシュラフ選び防寒で絶対に妥協してはいけないのが「シュラフ」。キャンプ地の気温にあったシュラフでないと、寒さで寝られないこともある。選ぶ際はシュラフの対応温度域をチェック。「コンフォート温度」や「快適温度」と呼ばれる温度域を確認して、キャンプ地の最低気温より低いものを選ぼう。冬用のマミー型は必須アイテムモンベル/アルパイン ダウンハガー650 #03万3500円冬山でも使用できるコンフォート温度-7℃のダウンシュラフ。独自の伸縮機能で保温力抜群分厚い冬用なら安心! 「マミー型より布団のようで寝やすい封筒型のほうがいい」という人は、冬用の封筒型もあるので、こちらを選んでみるのもあり。コールマンのモデルは3枚重ねることで寒さに対応。スノーピークのモデルは、分厚い掛け布団とマットを組み合わせることで寒さに対応している。ただしこのような冬用の封筒型は、中綿がたっぷりと入っていて大きいものが多いので、そのぶん収納サイズが大きくなり、荷物もかさばってしまう。コールマン マルチレイヤ— スリーピングバッグ1万2000円3つのレイヤーの組み合わせを変えることで、快適温度-5℃、5℃、12℃の3タイプが作れる4シーズンモデル。中綿には化繊を採用。スノーピーク グランドオフトン シングル1000[下限温度-15度]5万2800円中綿たっぷりの掛け布団と厚さ5cmのインフレータブルマットを組み合わせた新発想のシュラフ。中綿にはウォッシャブルダウンを使用。ウェアの防寒も忘れずに薪や炭、ガスなどの燃料を使った暖房があるから大丈夫と、ウエアをおざなりにしてはいけない。燃料が切れたときに暖をとれなければ、寒さをしのぐ方法がなくなってしまう。だから防寒着の着用を最優先として、それから暖房で暖を取ることを考えよう。気温に応じて温度調節ができる重ね着がオススメだ。TEXT/牛島義之PHOTO/佐藤弘樹出典/ガルヴィ2019年12月号【あわせて読みたい】“限定人気アイテム”夜を優しく照らすランタンシェードキャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるウェア6品売り切れ続出中!今人気の秋冬キャンプギア5選
テクニック防寒 
一度は試したい!クルマで行くソロキャンプ
一度は試したい!クルマで行くソロキャンプ
歴代DNAを引き継ぎつつさらに昇華させたスタイルや、プロ仕様の道具感で瞬く間に話題となった4代目ジムニー。今回はそんなジムニーを駆り出し、「BASE CAMP」店主のA-sukeさんが1泊2日のキャンプ旅を満喫!A-sukeさん東京・水道橋にあるカフェ「BASE CAMP」店主。キャンプはもちろん、釣りや狩猟まで幅広い知識と経験を持つ。JA22型ジムニーオーナーでもある。1人分の荷物なら余裕、2人旅でも問題なし荷室は開口最大幅が1030㎜、開口高850㎜。開口地上高も760㎜なので荷物の出し入れはとてもしやすい。後席を倒せば、テント、チェア、クーラーボックス、コット、寝袋、カトラリー、調理道具など、多めにソロキャンプ道具を積んでも写真のとおり余裕たっぷり。2人分のキャンプ道具と食材などを積める程度のラゲッジ容量をしっかりと確保している。後席背もたれを前に倒し、前席背もたれを後ろに倒せばフラットモードに。ここにキャンプマットを敷けば車中泊も可能。渓流釣りなどでの仮眠にも便利だ。タフ+快適=「超楽しい!」本格4WDならではのオフロード性能を実現するジムニー伝統のラダーフレームは、旧型よりも約1.5倍のねじり剛性をアップ。足まわりも凹凸路で優れた接地性を実現する3リンクリジッドアクスル式サスペンションを搭載。ブレーキLSDトラクションコントロールやヒルホールド&ヒルディセントコントロールにより、未舗装路などでの走破性や運転のしやすさを可能にしている。安全性もめちゃ高い!上級グレードのXCには高性能カメラとレーダーを搭載し、誤発進抑制や衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報やふらつき警報などを標準で装備(XLとXGには、メーカーオプションで装備可能)。こうした先進の安全技術を本格4WD車にも搭載している点も見逃せない。ジムニーでソロキャンプに出掛けてみた!河口湖 大石公園河口湖から富士山が望める人気のスポット。全長350mの花街道をはじめ、「河口湖自然生活館」ではブルーベリー関連商品が多く並ぶ。また、併設される「おおいし屋」は農産物直売所になっており、新鮮野菜が手に入る。CISCO COFFEEサンフランシスコのロースターで焙煎したコーヒー豆を使用し、丁寧にハンドドリップで抽出。こだわりのトーストランチや手作りのケーキも美味。CISCO COFFEE山梨県南都留郡富士河口湖町小立927-1℡.0555-73-4187道の駅 朝霧高原標高800〜1000mほどの酪農・畜産地帯である朝霧高原に位置する道の駅。駅舎は牛舎風のデザインが特徴。直売所では朝採れの高原野菜をはじめ、牛乳、チーズ、バター、ハムなどが人気。道の駅 朝霧高原静岡県富士宮市根原字宝山492-14 ℡.0544-52-2230朝霧ジャンボリー オートキャンプ場静岡県富士宮市猪之頭1162-3 ℡.0544-52-2066ジムニーでお気に入りの点荷室の両サイドにはユーティリティナットを装備。ここにフレームを橋渡して棚を自作するとか、使い方に合わせて活用できそう。渓流釣りや狩猟では未舗装路を走ることもしばしば。機械式副変速機やFRレイアウトなど走りの性能の高さは本格4WDならでは。【問】スズキ(株)お客様相談室 ℡.0120-402-253http://www.suzuki.co.jp/car/TEXT/伴隆之PHOTO/佐藤整出典/ガルヴィ2018年10月号
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ロングトレイルで必要なギアや準備とは?みちのく潮風トレイルで解説
ロングトレイルで必要なギアや準備とは?みちのく潮風トレイルで解説
近年、人気を集めているロングトレイルだが、思わぬトラブルを避けるためにも、しっかりと基礎知識を得た上で楽しみたい。今回は「みちのく潮風トレイル」の風景とともに、ロングトレイルの準備をおさらいしておこう。【あわせて読みたい】キャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるギア6品みちのく潮風トレイルとは?東日本大震災復興のメインプロジェクトとして被災地にできたトレイル。北の起点・八戸市蕪島(かぶしま)から、福島県相馬市松川浦環境公園のある南の起点まで、太平洋沿岸4県・28市町村を結ぶ。約1000㎞もの長さがある。自然の素晴らしさを知るトレイル宮城県山元町・深山から亘理町までのルートは低山縦走路。よく「トレイル」と聞くとトレイルランと勘違いする人も少なくない。登山とどう違うのかと聞かれることも非常に多いが、登山は山頂に達することを目的として山を登る。福島県相馬市から新地町への道のり。対してトレイルとは、“頂上を目指すことを目的としない歩き旅”と表現するとわかりやすいかもしれない。また、基本的に歩いた道を戻ることはない。だからスタートとゴールがある。トレイルは、社会生活から離れ、自然のなかに身を置くことで自然のすばらしさを知り、守ろうとする自然保護に向いたものといえる。トレイルの準備ですること宮城県・浦戸諸島の野々島。防潮堤がほぼないので、このような景色を見ることができる。①自分が歩きたいと思うトレイルを探す。②トレイルがオープンしている期間を確認。③予算・期間から、スルーハイク(一気に歩き通す)か、セクションハイク(一定の期間だけ歩く方法)を決める。④自分が歩きたいトレイルのHPがあるかを確認。⑤トレイルの地図やガイドブックがあるか確認。⑥トレイルを歩くうえで、 許可書が必要なエリアがあるか確認。⑦歩きたいトレイルを踏破した人が、 情報を出していないか調べる。⑧歩くのにベストな季節を確認。⑨ガイドブックや地図で、町、水場などを考慮して、歩く計画を立てる。⑩食料計画を立てる。⑪トレイルエリアに生息している危険な動植物を確認し、対処方法を調べる。⑫トレイルの起点までの交通手段を調べる⑬季節、気候、トレイルの状況を考えて道具を準備する。⑭出発まで体調を整える。歩きたい道のりを知る福島県・相馬市は町中を通過する道のりが多い。ロングトレイルに関しては、いくら経験があっても必ずしも踏破できるとはかぎらない。それは気象条件が毎年変わるからだ。気候で難易度が変わるトレイルを安全に踏破するには、しっかりとした準備が必要になる。三陸復興国立公園の岩井崎。美しい石灰岩の岩場。まずは自分が歩きたいトレイルがどんな道のりなのか知ることが必要。それによって、持っていくものも大きく変わる。例えばマット。さまざまなグラウンドコンディションで使用するなら、パンクする可能性が低いウレタンマットを選びたい。またバーナーも、国内を歩くなら入手しやすいCB缶が使いやすいし、標高が高いエリアに行くことが多い場合は、OD缶のほうが安定感があり使いやすい。どこを歩くか?で大きく準備が変わるのがトレイルなのだ。みちのく潮風トレイルで使用したギアローバーのレネゲード。トレイルを歩くには最適でオールラウンドに使える。山、砂地、町の舗装路、林道など、幅広い種類の道を歩くみちのく潮風トレイルには最適。みちのく潮風トレイルのように、比較的標高の低いエリアを歩くならSOTO・フュージョンがいい。入手しやすいCB 缶なので、もしもの時もすぐに手に入る。シュラフは暖かく軽量コンパクトなニーモ・ケヤン2がベター。地域の支えで成り立つトレイルみちのく潮風トレイルでは、ルート上にある深山で登山道整備をしてくれている地元の人たちがいる。そういう人たちの存在に思いをはせれば、おのずと自然を保護し、ルールやマナーを守ろうという気持ちになるはず。保全活動がされていることに感謝しながらトレイルをしたい。TEXT&PHOTO/斉藤正史(MASA)撮影協力/新富士バーナー、イワタニプリムス【あわせて読みたい】“限定人気アイテム”夜を優しく照らすランタンシェードキャンプバイヤー厳選!“焚き火”を満喫できるウェア6品売り切れ続出中!今人気の秋冬キャンプギア5選
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読者が選んだ!関東キャンプ場ランキング20選
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ガルヴィ特別編集の『オートキャンプガイド』では、恒例の読者アンケートを実施!本気のキャンプ好きたちに関東のお気に入りキャンプ場を選んでもらった。ランキングは『オートキャンプ場ガイド2021』のアンケートデータから集計!【あわせて読みたい】 編集部が厳選!冬に絶対行きたい焚き火にこだわったキャンプ場9選 【1位】長瀞オートキャンプ場@埼玉県キャンパーとともに歩む老舗キャンプ場都心部からアクセスしやすく、長瀞の気持ちいい自然を見ながらキャンプができる。流行に合わせてソロキャンプサイトなど、柔軟に今人気のスタイルを取り入れる。懐の深さ、良質なホスピタリティがあり、キャンパーの声を活かしたサイトづくりも。とくに女性目線の口コミが好評。埼玉県秩父郡長瀞町大字井戸559-1TEL.0494-66-0640https://www.nagatoro-camp.com【2位】竜洋海洋公園オートキャンプ場@静岡県充実した設備が人気のキャンプ場天竜川の河口に開けた竜洋海洋公園の一角にあるキャンプ場。垣根で仕切られた区画サイトには、AC電源のほか流し台も備え付けられていて非常に便利。また隣接する施設「しおさい竜洋」では、温泉大浴場に入浴できるほか、季節の地元食材が入手できるのもうれしい。静岡県磐田市駒場6866-10TEL.0538-59-3180http://www.ryu-yo.co.jp/AUTO/【3位】大子(だいご)広域公園オートキャンプ場 グリンヴィラ@茨城県快適に過ごせる高規格キャンプ場奥久慈の自然に囲まれた設備の充実したキャンプ場には、AC電源付きの個別サイトのほか、電源と給排水設備が整ったキャンピングカーサイト、フリーサイトの3タイプがある。センターハウスに備えられた温泉施設には露天風呂もある。茨城県久慈郡大子町矢田15-1TEL.0295-79-0031http://www.greenvila.jp/【4位】成田ゆめ牧場ファミリーオートキャンプ場@千葉県緑がまぶしい牧草地にサイトが広がるウシやウマ、ヒツジなどの動物とふれあえる観光牧場に併設されたキャンプ場。緑の牧草で覆われる広々としたサイトは、すべてクルマの乗り入れが可能だ。レンタル用品も充実していて、手ぶらで行っても楽しめるほど。牧場では乳搾りなどさまざまな体験ができる。千葉県成田市名木730-3TEL.0476-96-1001https://www.yumebokujo.com/【5位】塩原グリーンビレッジ@栃木県広いサイトと天然温泉が魅力塩原温泉郷に広がる人気のキャンプ場。敷地内には2カ所の源泉が湧き、日帰り温泉施設や宿泊者専用野天風呂、ペット専用の風呂など、さまざまな湯が楽しめる。サイトは砂利敷きや芝生のサイトが合計で90区画あり、そのうち76区画はAC電源を備えている。栃木県那須塩原市塩原1230TEL.0287-32-2751https://shiobara-gv.net/【6位】ウェルキャンプ西丹沢@神奈川県野生動物が見られることも西丹沢の清流と山々に囲まれた自然豊かなキャンプ場。自然の地形を活かしてつくられた7つのゾーンは、それぞれに個性があるので、好みに合わせてサイト選びができる。神奈川県足柄上郡山北町中川868TEL.0465-20-3191https://well-camp.com/【6位】キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原@栃木県個性豊かなサイトが多数!アメリカンリゾートを思わせる本格的なキャンプ場。ガレージをモチーフにつくられたサイトや子どもが遊べる遊具付きのサイトなど、特徴のあるサイトがたくさんある。栃木県那須郡那須町高久甲5861-2TEL.0287-64-4677https://www.camp-cabins.com/【8位】ケニーズ・ファミリー・ビレッジ/オートキャンプ場@埼玉県夏には天然のプールが出現名栗川沿いにあるキャンプ場で、夏になると川を利用した天然のプールが最高の遊び場となる。キャンプインストラクターがいるので、初心者でも安心して楽しめる。埼玉県飯能市上名栗3196TEL.042-979-0300https://www.kfv.co.jp/【9位】北軽井沢スウィートグラス@群馬県北軽井沢の四季を感じる3万坪を誇る広大な敷地には、さまざまなタイプのサイトやコテージ、小川が流れる緑あふれる森が広がり、キャンパーの心を癒やしてくれる。年間を通じて行われるイベントも人気。群馬県吾妻郡長野原町北軽井沢1990-579TEL.0279-84-2512https://sweetgrass.jp/【9位】有野実苑(ありのみえん)オートキャンプ場@千葉県おいしいキャンプが楽しめる一年を通してさまざまな収穫体験が楽しめるキャンプ場。とった野菜や果物を使って親子で料理を作りたい。家族風呂や夏に開設する子どもプールも人気の施設だ。千葉県山武市板中新田224TEL.0475-89-1719https://arinomi.co.jp/【11位】緑の休暇村 青根キャンプ場@神奈川県夏の川遊びが大人気夏になると道志川で川遊びをする子どもたちで賑わうキャンプ場。フィッシングエリアでは、ルアーやフライ、エサ釣りも楽しめる。隣接する温泉施設「いやしの湯」も利用できる。神奈川県相模原市緑区青根807TEL.042-787-1380https://aonecamp.jp/【12位】浩庵(こうあん)キャンプ場@山梨県富士山から昇る朝日が最高富士山と本栖湖が一望できるキャンプ場。キャンプサイトは100区画ほどあり、湖畔サイトと林間サイトに分かれている。高規格のキャンプ場とはまた違った魅力が詰まっている。山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926TEL.0556-38-0117https://kouan-motosuko.com/【12位】丸沼高原オートキャンプ場@群馬県夏でも涼しい標高1500m冬には一面の銀世界となるスキー場が、グリーンシーズンには広大なキャンプ場としてオープン。600mの標高差を一気に昇るロープウェイを使えば2000m級の山歩きも楽しめる。群馬県利根郡片品村東小川4658-58TEL.0278-58-4300https://www.marunuma.jp/【14位】PICA富士ぐりんぱ@静岡県遊園地も一緒に楽しめる遊園地「ぐりんぱ」に隣接するキャンプ場。富士山を仰ぎ見る広々としたサイトのほか、林間サイトやセットアップテントサイトがある。シルバニアファミリーのコテージも人気。静岡県裾野市須山2427TEL.0555-30-4580https://www.pica-resort.jp/grinpa/【14位】ウエストリバーオートキャンプ場@山梨県釣り好きには最高の環境場内を流れる清流で本格的な釣りが楽しめる。初心者向きのエサ釣りをはじめ、フライやルアーフィッシングも楽しめる。小さな子どもは専用の池で魚のつかみ取りもできる。山梨県南アルプス市須沢131TEL.055-285-6611http://www.westriver-camp.com/【14位】イレブンオートキャンプパーク@千葉県雑木林の落ち着くフィールド5万㎡と広大な敷地には、120区画ものサイトが並び、1区画は120㎡と広々しているので、快適に過ごせる。場内にはグラススキーやクライミングウオールなどの遊びもいっぱいだ。千葉県君津市栗坪300TEL.0439-27-2711https://www.eleven-camp.com/【14位】長瀞キャンプヴィレッジ@埼玉県川の流れが涼しさを増す荒川の流れを眺めながら、のんびり過ごせるキャンプ場。サイトは林間で、夏でも比較的涼しく感じられる。場内には温泉入浴施設があり、大浴場や露天風呂が楽しめる。埼玉県秩父郡長瀞町岩田483TEL.0494-66-3817https://www.nagatoro-campvillage.com/【18位】ウォーターパーク長瀞@埼玉県荒川ライン下りも楽しめる荒川の比較的緩やかな流れに沿って広がるキャンプ場。川では水遊びもできる。ウッドトレーラーコテージも26棟あるので、初心者でも気軽にアウトドアを満喫できる。埼玉県秩父郡皆野町金崎1918-1TEL.0494-62-5726 https://waterpark.jp/【19位】ACNオーキャン宝島@栃木県犬連れにうれしいサイトづくり日本名水百選が湧く高原山麓に位置するキャンプ場。42区画あるうちの30区画が、ノーリードで犬を放せるドッグフリーサイト。ほとんどの区画にAC電源と流し台が付く。栃木県塩谷郡塩谷町尚仁沢名水パーク入口TEL.0287-45-2225https://www.ocam.jp/【20位】星の降る森@群馬県周囲が自然の森に囲まれ、町の明かりが届かないので満天の星が楽しめる。群馬県沼田市上発知町2543TEL.0278-23-7213http://www.star-forest.com/もうすぐランクイン!【21位】グリーンパークふきわれ@群馬県春はサクラ、夏は川遊び、秋葉周辺でキノコ狩りなどが楽しめる自然豊かなロケーション。群馬県沼田市利根町大楊1098TEL.0278-56-3215https://www.greenpark-fukiware.com/【21位】オートキャンプ・フルーツ村@千葉県隣接の小糸川では釣りやカヌー、近くの観光農園では季節のフルーツ狩りが楽しめる。千葉県君津市旅名96TEL.0439-38-2255http://fruitsvillage.com/TEXT/大森弘恵 大橋保之(カーネル)
キャンプ場ランキングまとめ栃木県茨城県群馬県埼玉県千葉県神奈川県山梨県静岡県 
“雨キャンプ”上級者は絶対やってる!簡単にできる対策が神過ぎた…!
“雨キャンプ”上級者は絶対やってる!簡単にできる対策が神過ぎた…!
キャンプに雨はつきものだけど、その対処方法を知っているのと知らないのとでは、キャンプの快適さが変わってくる。そこで今回は雨に備えた準備と雨の日を快適に過ごすTipsを紹介!【雨キャンプの心構え】雨キャンプはムリをすると危険なこともある。天気予報を必ずチェックして、台風など悪天候時には諦める勇気も大切だ。またキャンプ地を変更したり、2泊のところを1泊にするなど、計画を変更して、安全第一で臨機応変に対応してキャンプを楽しもう。【あわせて読みたい】【別注!】キャンプツーリングに最適な”男”のセット■雨への備え編①雨の日にあると便利なグッズを準備雨でも快適に過ごせるリビングを作るなら、「スクリーンタープ」や「2ルームテント」を準備すれば、雨が吹き込まないので安心。それが準備できなくても、便利グッズを用意しておけば、雨キャンプも快適になる。まずは足元を濡らさない「長靴」、濡れても平気な「サンダル」。荷物を高い場所に置いて濡らさないための「コット」、トイレなどに行くときに便利な「カサ」、テントの出入りに便利な「スノコ」などを準備したい。ATIKA(アティカ) メンズスポーツサンダル 4264円(Amazon販売価格)安定性の高いゴム素材のアウトソールを採用。高強度ストラップでフィット感の調節ができる。出典:HUNTERHUNTER レインブーツ メンズ オリジナルチェルシー16000円(Amazon販売価格)すっきりとしたモダンなデザインでありながら、伸縮性のあるパネルとプルタブを備えた独特な形状出典:ogawaogawa ハイ&ローコットワイド2万8500円(参考価格)脚の差し込み口を変えるだけで高さを42cm・25cmの2段階に調節できる。耐荷重は120kg。➁事前に防水性やはっ水性を確認しようテントやタープの防水性やはっ水性が落ちていると、雨漏りの原因になる。あらかじめ防水性やはっ水性を確認しておきたい。おすすめは毎回のキャンプでの確認。雨や夜露でテントが濡れた際に、きちんとはっ水しているかを確認しておく。できなかった場合は、デイキャンプ時にテントやタープを張り、水をかけてはっ水性を確認。同時にシームテープのはがれがないかもチェックして、問題があった場合はメンテナンスを行おう。出典:キャプテンスタッグキャプテンスタッグ 強力防水スプレー虫よけタイプ 420ml1900円(参考価格)水や油をはじく強力タイプ。虫が嫌がる天然成分ヒバ・ヒノキを配合し害虫も寄せ付けない。出典:ロゴスロゴス シームシーラーセット1200円(現在は販売されていません)塗るだけでテントの縫い目からの浸水を防ぐ。生地の破れなどを修復するリペアテープ付き。③スマホの天気予報アプリを賢く活用しようひと昔前は、いつでも天気予報を見ることが難しかったが、今はスマホのアプリで簡単に確認できる。あらかじめインストールして、いつでも天気を確認できるようにしておこう。スマホの天気予報アプリは、当日の降水確率のほかに、1時間ごとの風速を予測できたり、これからの雨雲の動きを確認することもできる。キャンプのスケジュールを立てるときだけでなく、キャンプ当日も役立つ機能が搭載されているので、ぜひ活用しよう。天気予報アプリ「tenki.jp」tenki.jp「日本気象協会」が提供する天気予報アプリ。10日先までの天気予報がわかる「10日天気」や雨雲の流れを予測できる「豪雨レーダー」などの機能付き。1時間ごとの風速がわかる天気予報もキャンプに役立つ機能だ。天気予報アプリ「weathernews」weathernews気象情報会社「ウェザーニューズ」が提供する天気予報アプリ。1時間ごとの風速がわかる天気予報、雨雲の様子を確認できる「雨雲レーダー」を備えている。キャンプ場名で検索できる「施設名検索」も便利な機能。■雨キャンプを快適に過ごす小技編④吊るしておけば道具を濡らしにくい!ランタンやライター、小型トーチなど使用頻度の高い小物はハンギングチェーンを使って吊り下げる。レインウエアや傘も場所を決めて吊り下げておけばほかの道具を濡らさずにすむ。⑤子どもが利用しやすい縦利用ハンギングチェーンをポールに沿って縦にのばし、地面側はペグダウン。こうしておけば、背の低い子どもの道具を引っかけておける。縦方向と横方向、空間を上手に利用しよう。⑥濡れて困るものはタオルとともにバケツへスマートフォンやデジカメ、ビデオカメラなどなるべく濡らしたくないものは折りたたみバケツが指定席。使用後に水分を拭き取れるようタオルも入れておこう。⑦地面に直置きするのはNG重い道具はボックスにまとめてベンチやコットの上で保管する。人気の木製3段ラックも便利だが、地面との接地面積が小さい方が後片付けは楽だ。使い勝手の良いサイズ感が人気の キャプテンスタッグ ローベンチUC-1830⑧Sカンやカラビナが大活躍小物を吊すときに活躍するのがSカンやカラビナだ。自在に曲がり、適度に強度がある針金はハンガーがわりにレインウエアを吊すときに使える優れものだ。⑨厚手布と棒、ペグで小物置き場を自作コンパクトカーユーザーなど、ラックやベンチといった大型ファニチャーを増やしたくない場合は、厚手の布とペグ、木の棒などで簡易小物置き場を自作してもいい。これならくるっと丸められるし軽量・コンパクト。⑩テント入り口に小さなチェアを配置テントとタープを接続。さらにテント入り口に小さなチェアかベンチを置いておこう。こうすることで面倒なレインウエアや長靴の脱ぎ着が落ち着いてできる。⑪フライとインナーの空間を確認フライシートとインナーテントの間に空気の層があることは、快適に眠るための必要条件だ。張り綱をピンと張って、風によって空気の層がつぶれないように調整しよう。⑫グラウンドシートや防水シートはたたみ込むインナーテントの下に敷くグラウンドシートがはみ出るとテントとシートの隙間に雨がたまる。大きなグラウンドシートは折りたたみ、テントからはみ出ないよう調整しよう。専用設計のシートもズレていないか確認しておこう。TEXT/牛島義之、大森弘恵PHOTO/中里慎一郎ILLUST/岡本倫幸出典/ガルヴィ2020年6月号、2019年6月号2023年6月更新【あわせて読みたい】「最強の悪天候対策」上級キャンパーはみんなやってるタープの設営テクニックを紹介!「かっこよすぎる」キャンプガチ勢が利便性を徹底追及した究極のギアセットとは!?「天才すぎる」ギア研究家が厳選したアウトドアの7つ道具が優秀すぎた…!
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【現役キャンパーが選んだ!】関西キャンプ場ランキング20選
【現役キャンパーが選んだ!】関西キャンプ場ランキング20選
ガルヴィ特別編集の『オートキャンプガイド』では、恒例の読者アンケートを実施!本気のキャンプ好きたちに関西のお気に入りキャンプ場を選んでもらった。ランキングは『オートキャンプ場ガイド2021』のアンケートデータから集計!【あわせて読みたい】 【完全版】2022年新オープン!最新&リニューアルキャンプ場14選【東日本編】 【1位】マイアミ浜オートキャンプ場@滋賀県琵琶湖を望むロケーションがすばらしい約1kmにおよぶ砂浜に沿って、細長く広がるキャンプ場。電源、温水シャワーやランドリー、アイテムショップなど、さまざまな設備が整っている。さらにキャビンなどの種類も多く、ユーザーのニーズに合わせて選ぶことができる。また、丁寧な接客が暖かい雰囲気に繋がっている。滋賀県野洲市吉川3326-1TEL.077-589-5725http://maiami.info/【2位】青川峡キャンピングパーク@三重県好立地の高規格キャンプ場近年、西日本エリアの横綱として、人気を集めてきたキャンプ場。高速道路で大阪から2時間、名古屋から1時間と、交通の便もよく、近場には山も清流もあるので無理なく自然を楽しめる。ログキャビン、ログハウス、トレーラーキャビンなども多数あり。2階が広々としたロフトになっているアイランドコテージも人気が高く、室内のアイランドキッチンが特徴的。三重県いなべ市北勢町新町614TEL.0594-72-8300https://www.aogawa.jp/【3位】平湯キャンプ場@岐阜県緑豊かな林間サイトと温泉が魅力上高地や乗鞍岳などの観光地の拠点にピッタリな、平湯温泉の森に位置するキャンプ場。サイトに区画がなく、クルマ200台の限定入場でチェックイン順に好きな場所をサイトにできる点も人気の秘密だ。周辺に宿泊者割引で入れる温泉施設があるのも魅力。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯768-36TEL.0578-89-2610https://www.hirayu-camp.com/【4位】奥飛騨温泉郷オートキャンプ場@岐阜県奥飛騨の大自然と温泉が人気の秘密すぐ脇を清流が流れる、自然の地形を活かしてつくられたキャンプ場。場内にキャンパー専用の男女別露天風呂が設けられているのは奥飛騨温泉郷ならではだ。すぐ横を流れる高原川沿いには釣り堀があり、夏休みになると魚のつかみ取りがオープンし、子どもたちで賑わう。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷田頃家11-1TEL.0578-89-3410https://www.okuhida-camp.com/【5位】南信州広域公園うるぎ星の森オートキャンプ場@長野県夜には満天の星を眺められる雄大な南アルプスが望める、南信州広域公園の一角にあるキャンプ場。自然に囲まれた環境ながら、AC電源付き個別サイトやキャンピングカー用のキャラバンサイトなど設備が充実。サイトが平均で120㎡という広さもうれしい。星座観察会などのイベントも開催。長野県下伊那郡売木村2653-3TEL.0260-28-2455https://www.hoshinomori.jp/【6位】NEOキャンピングパーク@岐阜県緑と清流がまぶしいキャンプ場根尾川源流の河畔にある約1万坪の敷地を誇るキャンプ場。57区画あるオートキャンプサイトは120㎡とゆったりサイズで、すべてに無料で使えるAC電源を備えている。場内では魚のつかみ取り、MTBをレンタルすれば周辺でサイクリングなど、遊びには事欠かない。岐阜県本巣市根尾下大須1428-1TEL.0581-38-9022https://neocamp.jp/【7位】ACN・OKオートキャンプ場@三重県乗馬体験もおすすめ!木曽川のほとりにあるサイト数が100区画ある広々としたキャンプ場。1区画100㎡とゆったりサイズなのもうれしい。場内では川遊びや釣りのほか、乗馬体験やエサやりも楽しめる。三重県伊賀市島ケ原12428TEL.0595-59-2079http://www.ok-autocamp.com/【8位】グリーンウッド関ヶ原@岐阜県快適に過ごせるため初心者にも人気関ケ原ICから10分とアクセスのいい人気キャンプ場。場内には3コース24ホールあるグランドゴルフ場や、ニジマス釣りやつかみ取りが楽しめる池があり、ファミリーに人気がある。岐阜県不破郡関ケ原町今須2048TEL.0584-41-0033https://www.gws.gifu.jp/【9位】ACN南紀串本リゾート大島@和歌山県絶景が広がる島のキャンプ場和歌山県串本町から橋を渡っていくことができる紀伊大島にある。場内の電線は地下に埋められているので空が見渡せ、夜は満天の星が満喫できる。場内の露天風呂も人気。和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6TEL.0735-65-0840https://resortohshima.com/【9位】N.A.O.明野高原キャンプ場&Cottage@岐阜県大自然に恵まれたキャンプ場明野高原の天然林に囲まれたキャンプ場は、夏でも涼しく過ごせる。サイトはオートサイトのほか、グループ向きやソロ向きのサイト、ペット連れ専用サイトまでさまざまある。岐阜県郡上市高鷲町鮎立5434TEL.0575-72-6758https://naocorp.jp/【11位】伊勢志摩エバーグレイズ@三重県自然豊かな快適リゾート専用カヌー付きやドッグラン付きなど、さまざまなスタイルのキャンプサイトがあるアメリカンアウトドアリゾート。カヌーやプールファンサイクルなど遊びも豊富だ。三重県志摩市磯部町穴川1365-10TEL.0120-592-364https://www.everglades.jp/【12位】朽木(くつき)オートキャンプ場@滋賀県自然豊かで静かなロケーション山々に囲まれ、すぐ脇を安曇川が流れる静かなロケーションが魅力。7つのエリアに分かれたキャンプサイトのうち2つの区画には、AC電源と水道が完備されている。滋賀県高島市朽木柏266-2TEL.0740-38-2770https://camp-kutsuki.com/【13位】塔の岩オートキャンプ場@岐阜県付知川上流の自然に囲まれる手つかずの自然が残る付知川沿いのキャンプ場は、サイト数153区画とエリア最大級を誇る。透明度の高い付知川では、釣りや水遊びが存分に楽しめる。岐阜県中津川市付知町端小屋TEL.0573-82-2900https://www.tsukechi.net/【14位】若杉(わかす)高原おおやキャンプ場@兵庫県夜の星空イベントも人気冬はスキー場としてオープンしているが、夏でもサマーゲレンデをオープン。リフトで夜の高原へ上り、光の切り絵や星空を楽しむイベントなども開催している。兵庫県養父市大屋町若杉99-2TEL.079-669-1576https://ooyaski.com/camp/【15位】福岡ローマン渓谷オートキャンプ場@岐阜県川や山で自然を楽しもう付知川に沿ってつくられた本格的なキャンプ場。バリアフリー対応トイレやスロープも完備しているので車椅子でも過ごしやすい。付知川では釣り、二ツ森山ではハイキングが楽しい。岐阜県中津川市福岡1017-1TEL.0573-72-3654https://ro-man.jp/【16位】休暇村 蒜山(ひるぜん)高原キャンプ場@岡山県設備と環境が抜群にいい!休暇村蒜山高原内の施設。総サイト数は109区画と広大で、各サイトは10×10mとゆったりサイズだ。20区画ではAC電源の利用が可能。レンタルも充実していて初心者でも安心。岡山県真庭市蒜山上福田1015-5TEL.0867-66-2501https://www.qkamura.or.jp/hiruzen/camp/【16位】キャンプinn海山(みやま)@三重県清流沿いに広がるキャンプ場銚子川の清流沿いにあるキャンプ場では、釣りやカヌー、水遊びといった、川のキャンプ場ならではの遊びが楽しめる。また場内では星空観察やホタル観察会などを企画する。三重県北牟婁郡紀北町便ノ山271TEL.0597-33-0077https://camp-inn-miyama.com/【18位】淡路じゃのひれオートキャンプ場@兵庫県豊かな自然を堪能できる「フィッシングパーク」「ドルフィンファーム」「BBQガーデン」「シーカヤック&SUP」などで構成されたアウトドアリゾート。海と原生林に囲まれ、豊かな自然が楽しめる。兵庫県南あわじ市阿万塩屋町2660TEL.0799-52-1487 http://janohire.co.jp/ 【19位】湯の原温泉オートキャンプ場@兵庫県味覚狩りや天然温泉が魅力イモ掘りや果実もぎなどの収穫体験や魚のつかみ取り、餅つきなど、さまざまなイベントが楽しめる。また場内にある温泉施設「湯の原館」では、眺めのいい露天風呂でくつろげる。兵庫県豊岡市日高町羽尻1510TEL.0796-44-0001http://yunohara.net/【20位】大淀西海岸ムーンビーチキャンプ場@三重県ビーチでは潮干狩りも伊勢湾が見渡せる最高のロケーションにあるキャンプ場。3万㎡と広大な敷地には、松林にあるサイトのほか、コテージなどの施設が11棟あり、アウトドアの楽しみ方も選べる。三重県多気郡明和町大淀2943-11TEL.0596-55-3946http://www.moon-beach.com/もうすぐランクイン!【21位】マキノ高原キャンプ場@滋賀県総サイト数500張という広大な場内は、林間、高原、広場などさまざまなサイトがそろう。滋賀県高島市マキノ町牧野931TEL.0740-27-0936http://makinokougen.co.jp/【21位】かぶとの森テラス CAMP&LOCAL FITNESS@三重県キャンプとフィットネスの両方が体験できる。森ではトレッキングやヨガも楽しめる。三重県亀山市加太中在家8125TEL.0595-98-0605http://kabutonomori.com/【21位】しあわせの村オートキャンプ場@兵庫県全区画にAC電源、流し台、水道、炉、ベンチを備えた充実の設備がうれしいキャンプ場。兵庫県神戸市北区しあわせの村1-1TEL.078-743-8000http://www.shiawasenomura.org/TEXT/大森弘恵 大橋保之(カーネル)出典/ガルヴィ2022年4月号
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オススメ! 予約できるキャンプ場

予約OK川岸Foresters Village Kobitto 南アルプスキャンプフィールド
Foresters Village Kobitto 南アルプスキャンプフィールド

家族でのんびり、ゆったりと!豊かな自然で広々と過ごすぜいたく

南アルプスのきれいでおいしい水と、目の前の石空川のせせらぎ、広くてゆったりとしたテントサイトが魅力のキャンプ場。1万3000坪もの敷地の広さで、いつ訪れてものんびりとリフレッシュできる。家族みんなで、ゆっくり過ごしたい場所だ。きれいに清掃が行き届いたサニタリー棟はシンプルで使いやすく、給湯完備で気持ちよく使えると大評判だ。ログキャビンは4タイプで6棟あり、お湯が使えるシンク、温水洗浄機能付きトイレを完備しているキャビンが5棟。ペットと一緒に泊まれるキャビンが1棟ある。全タイプオプションでエアコンも利用出来る。オートサイトも多数バリエーションがあり、キャンプスタイルに合わせて選べるのも魅力。周囲を木々に囲まれているため、木漏れ日が心地いい。季節ごとに表情を変える自然が堪能できるキャンプ場で、ゆっくり過ごす贅沢を味わおう。
ぷらっとキャンプ
予約OK林間FLORA Campsite in the Natural Garden
FLORA Campsite in the Natural Garden

標高800mの森に囲まれた自然味溢れるキャンプ施設

南アルプス甲斐駒ヶ岳の麓に位置し、1年を通して自然豊かな景色が楽しめるキャンプ施設。グランピング施設には「テントサウナ」もある。約2500坪ある森林に囲まれた敷地には、1日5組限定の手軽にキャンプができるグランピングエリアと、1日13組限定の中上級者向のソロ&デュオキャンプエリア“ひなた森”があり、初心者からベテランまで楽しむことができる。グランピングエリアに宿泊の場合、調理用具や食器類、火起こし道具など必要なものはレンタルでき、宿泊料金に含まれているため持参する必要がない。初心者向けに1日3回火起こし体験ワークが行われているので参加してみるのもいい。“ひなた森”は区画もなければ整備もされていないワイルドなエリア。隣のサイトとの距離も適度にあり、ゆっくり静かに楽しみたいキャンパーにおすすめだ。各エリアでチェックイン時間が変わるので事前に確認しておこう。
ぷらっとキャンプ
予約OK林間sotosotodays CAMPGROUNDS南足柄
sotosotodays CAMPGROUNDS南足柄

自然がいっぱいの場所にあり山・川・滝の3つの景色が自慢のキャンプ場

大井松田ICより30分。神奈川県南足柄市、夕日の滝近くにあるキャンプ場で、キャビンサイトとテントサイトの2つを備えている。キャビンは5名まで宿泊ができ、全9棟のうち1棟はペットも一緒に泊まることができる。キャビン利用者はガスバーベキューグリルやスクリーンシェード、焚き火台やハンモック、調理道具など、キャンプに必要な道具がセットになり、飲み物と食材を持参すればOK。冬季はホットカーペットが借りられる。テントサイトは全6区画。キャンプメーカー協賛の展示会などか不定期に開催される。シャワーは清潔に保たれ、無料で利用可能。洗い場はお湯が使え、トイレは温水洗浄便座なので寒い冬でも安心だ。サイトは日陰が少ないので、タープなど日が避けられるものを忘れずに。場内には、クライミングウォールやピザ窯が設置されている。
ぷらっとキャンプ

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