ロングトレイルハイカーMASA、みちのく潮風トレイルを行く 準備編 Vol.3
2019/08/29
準備編 Vol.3 「トレイルを歩くときのギア選び」
TEXT&PHOTO/斉藤正史
みちのく潮風トレイルの出発まで約1ヶ月ほどとなりました。ようやく簡単な行程表を作り終えたところです。この出発前の約1ヶ月間で、道具を揃えたり、詳しいトレイル沿線の情報を少しづつ集めたりと具体的な準備に入っていきます。
「え? 道具の準備って、毎回同じ道具じゃないのですか?」と疑問に思う人もいるかもしれませんね。僕は、トレイルを歩く時に、「歩く場所」「歩く季節」「歩く国」「その年の気候」を考慮して道具を決めていきます。
なぜって、山岳エリアを歩くトレイルと、砂漠地帯を歩くトレイルでは、履くブーツもウエアも違います。また、バーナーも、国によって入手しやすい燃料が違うので変える必要があります。
色々と変わる道具の中でも、場所や気候などに左右されず使う定番化しているメーカーやアイテムがあります。
今回は、ロングトレイルに持っていくギアの中でも一番先に決める定番のギアを紹介したいと思います。
①バーナー SOTO
海外では燃料の入手のし易さから、レギュラーガソリンが使えるSOTOさんのMUKAストーブを使用しています。これまで一度も不具合がないのは、さすが国産メーカー。安心とクオリティですね。
今回は、国内・みちのく潮風トレイルです。SOTOさんと相談しながら、ルートを検証した結果、高所エリアもなく、ガスの入手のしやすさを考え、CB缶の使える分離型のレギュレーターストーブ「FUSION」を持っていくことに決定しました。
足にシリコンチューブを装着したり、ガス缶のカバーを作ったりと自分なりに使いやすいようにプチDIYしてみました。
SOTO レギュレーターストーブ FUSION(フュージョン)
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/st-330/
②クッカー SOTO
クッカーも、歩く場所や季節によっていろいろ変えましたが、2016年からは定番が決まりました。SOTOのクッカー2種類、サーモスタッククッカーコンボとナビゲータークックシステムです。なぜなら、私が待ち望んでいた保温調理ができるからです。
燃料をあまり使用せず調理ができることは、燃料を節約できるうえ、環境についても優しいといえますね。僕も、ナビゲータークックシステムが出るまでは、自作で保温調理を目的としたカバーを毎回作っていましたし、昔は多くのハイカーが自作の保温調理カバーを作っていました。基本的にハイカーは、ラブ&ピースでLOVE
NATUREなので、このクッカーはピッタリですね! 今回は、気候や何を作って食べるかで、どちらのクッカーにするのかを直前まで悩むでしょう。
SOTO ナビゲーター クックシステム
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-501/
SOTO サーモスタッククッカーコンボhttp://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-521/
③バックパック ミステリーランチ
2016年から僕の定番に加わったのがミステリーランチのバックパック。以前はトレイルを歩いていると、休憩する時や人に出会って会話するとき、真っ先にバックパックを肩からおろしていました。しかし、ミステリーランチに変えてからは、バックパックをあまりおろすこともなくなったように思います。その理由が体にしっかりフィットするフューチュラヨーク
システムです。ひとりひとりの体に合わせることができる無段階の調整機能は秀逸です。このシステムのおかげで体への負担も軽減されました。
今回は、いつも海外のトレイルで使用するテラプレーン82Lから、グレーシャー71Lに変更しました。2年前に使用していたグレーシャーから、細部がアップデートされたそうでトレイルで使うのが楽しみです。
GLACIER/グレーシャー GALAXY
https://www.mysteryranch.jp/Packs/detail/19761270/
④サンダル キーン
実は、つい数年前まで、サンダルについては迷走していました。1日中ブーツを履き続けるハイカーが、テント場で唯一足をリラックスさせることができるアイテムだからです。しかし、町で休息するときや食料の買い出しなどで歩きまわるので、それなりに歩けるものでなくてはいけません。また、トレイルの場所によっては渡渉もありますし、川の中がルートになっていることもあるので、水中歩行性能も必要になります。なかなか全ての願いを叶えるサンダルってありませんでした。
そんな時に出会ったのがキーンのサンダルでした。「つま先を守る」。このコンセプトは実にすばらしい。急流を渡渉する際、川底の石からつま先が守られている安心感を履いて実感しました。今回は街歩きも多いので、見た目も考えてユニーク・モノクロームを使ってみたいと思います。
キーン ユニーク・モノクローム
https://www.keenfootwear.com/ja-jp/p/M-UNEEK-MONOCHROME.html
⑤ゼロドライソックスシリーズ フォックスファイヤー
僕の足に最も合うソックスが、フォックスファイヤーのゼロドライソックスでした。僕の中で、ブーツと同じくらい重要なのがソックス選びです。足の蒸れはマメを作る原因になったり、皮がすりむける原因にもなります。
1日中ブーツを履き続けるハイカーにとって、いかに蒸れを解消しケガをなくすかが問題でした。ゼロドライソックスは、他のソックスより蒸れを外側に排出してくれて、足汗の多い僕でもソックス内はある程度ドライな環境を保つことができていました。
しかも、耐久性も非常に高く、数千キロを歩くトレイルで連続使用1000kmを超えても生地が薄くならないのには驚きました。それが6年間ずっと使い続けている理由です。トレイルでは機能のほかに耐久性も重要なポイントになります。
ゼロドライソックス ヘビーパイル
https://www.foxfire.jp/onlinestore/groups/1765
ゼロドライソックス ライトパイル
https://www.foxfire.jp/onlinestore/groups/1764
⑥トレッキングポール フォックスファイヤー
ハイカーにとって欠かせないのがトレッキングポールです。立ったままの休憩や歩行のサポート、時には歩行スピードを上げるときにも使います。毎日長距離を歩くハイカーにとって、翌日に疲れを残さないためにも重要なアイテムです。
また、残雪が多いエリアに入ると、バスケットを外してピッケルの代わりに使用することもあります。2013年から使用しているこのカーボンのトレッキングポールは、軽さ、使いやすさ、強度共に申し分ありません。時に40kg以上になる荷物を背負う僕の第2の足として、数多くのトレイルで体重を支えてくれました。雑に使用したり、がっちり体重をかけたりしているのですが、全く問題ありませんでした。お気に入りの定番です。
トレッキングポールCB130W
https://www.foxfire.jp/onlinestore/groups/1988
以上がここ最近の僕の定番アイテムです。この定番の道具を踏まえて他の道具選びが始まりす。時には出発3日前に全てそろうなんてこともざらにある僕の道具選び。さて今回はすんなり決まるのでしょか?
難しいけど道具選びが一番楽しかったりしますよね!
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