マナー違反にならないために! 焚き火の最中に気を付ける4つのポイント
もうすぐ訪れる、焚き火が心地いい秋の季節。焚き火が似合う時期ですが、知っておくべき焚き火のルールとマナーを確認しておきましょう。マナー違反とならないように、周囲への配慮を忘れずに。
火事や事故ばかりではなく、周辺のキャンパーに迷惑をかけないようにするのも焚き火のマナーです。風下のキャンプサイトを意識して、煙が出ないように薪をくべる、火の粉が遠くまで飛ばないように炎を小さくするなど、周囲への気配りも忘れないようにしよう。
そばを離れず目を離さない
焚き火をするときは、絶対にそばを離れず、焚き火から目を離さないこと。薪がはぜて何かに引火したり、ほかの家族の子どもがサイトに入り込んで焚き火台につまずいたりするなど、予想できないことが起こる場合もあります。そんなとき火の番がいれば、大事にならずにすみます。
また子どもがいる場合は、子どもひとりに火の番をさせないこと。必ず大人も一緒にいるようにする。
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大人の火の番
火を大きくしすぎない
焚き火は、家族や仲間と静かに会話を楽しめる大きさが一番癒やされる。ですが、あまり大きくすると、癒やしどころか恐怖の対象になってしまいます。
焚き火は、火力をコントロールできなくなるほど大きくしないのが基本です。目安として薪を動かす程度で、火力を変えられない火を“大きな火”と考えておきましょう。つまり薪を動かして火が弱まれば、火力調整ができているといえます。
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薪の移動で火力をチェック
煙や火の粉で迷惑をかけない
焚き火の煙や火の粉がどこに向かうのか、常に風下に注意すること。
焚き火から煙を出にくくするには、まず湿った薪や生木を燃やさないようにしましょう。そして十分に酸素が取り込めるよう、薪と薪の間に隙間をつくり、新鮮な空気が入ってくるようにすること。火をおこして大量の煙が出るようなら、薪が湿っている可能性も。薪を替えるか、乾かすか、焚き火を中止することも考えましょう。
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湿った薪は煙が出る
新聞紙などは燃やさない
火をおこすときや火力を上げたいときに、新聞紙や落ち葉を使う人がいるが、これはできるだけ控えましょう。紙や枯れ葉は燃えると灰を巻き上げてしまうので、周囲のキャンパーに迷惑をかけることになりかねません。火をおこす際の火種には着火剤、消えそうな焚き火の火力を上げたいときは細く割った薪や乾燥した小枝を入れるようにしましょう。もちろんゴミを燃やすのは論外の行為。ジェル式着火剤の追加も危険なのでやめましょう。
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燃やすのは薪や小枝のみ
TEXT/牛島義之
ILLUST/岡本倫幸
出典:ガルヴィ2021年12月号