【南宗谷】猿払・浜頓別・中頓別・枝幸 体験観光②
全国各地に遠征してキャンプを楽しむアウトドア好きにとっても、北海道は別格。対向車もほとんどいないまっすぐな道。その果てに地平線が見える。キャンプ場は安価なところが多く、広々として、自由。
北海道といっても広大で 、地域によってまったく異なる表情を見せてくれますが、北海道最北端・宗谷岬から、オホーツク海に沿って南下する「南宗谷」地域は、海産物が特に豊かなことで知られます。もっとも知られているのは、猿払村のホタテ、枝幸町のカニでしょう。
道北を旅する人が目指す宗谷岬。そこから南下したこの「南宗谷」地域こそ、北海道らしさを存分に満喫できるところです。キャンプ場もそれぞれ充実していて、すてきなコテージも含め、今回、2泊3日で楽しむルートを取材しました。実際に、ファミリーでキャンプしながらのんびり過ごすなら、4泊5日くらいで巡るとちょうどいいかもしれません。
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【南宗谷】猿払・浜頓別・中頓別・枝幸 体験観光①
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●ウソタンナイ砂金採掘公園 (浜頓別町)
中頓別町を作ったのは、明治時代のゴールドラッシュ。一攫千金を夢見て何千何万もの人が出入りしていました。最大で768gの金塊が発見されています。当時の様子は後述する中頓別町郷土資料館に展示があります。
ここウソタンナイ砂金採掘公園では、全国でここだけの「ゆり板」を使っての砂金取りを体験できます。漫画『ゴールデンカムイ』(野田サトル著)の影響もあり、1日100人来ることもあるとか。コロナ禍でしばらく休止していたため、2022年に再開したときは、かなり砂金が採れたそうです。隣接してキャンプ場もあります。
◆ウソタンナイ砂金採掘公園 営業期間:6月1日~9月30日(2022年の例) 営業時間:9時~16時30分 月曜休(祝日の場合は翌日休) 時間無制限550円
●ウソタンナイ砂金採掘公園キャンプ場
営業期間:6月1日~9月30日(2022年の例) 1名400円
●中頓別鍾乳洞(中頓別町)
日本最北のカルスト地形が、中頓別町にあります。四つの鍾乳洞があり、もっとも大きな第1洞に入ることができます。足元はきちんと平らに整備されていて、内側は灯りがともりますが、少々狭いところもあり、服装は少し汚れてもいいものを。 一般社団法人なかとんべつ観光まちづくりビューローの蓮尾純一さんに解説をしていただきながら見学しました。
普通の鍾乳洞は、天井からぶら下がる鍾乳石や、地面にしたたり落ちた石筍がありますが、ここにはほとんどありません。それは、過去にそれらが持ち去られたからとのこと。自由に見学できるところですが、絶対に傷をつけてはいません。
◆中頓別鍾乳洞ふれあい公園 営業期間:5~10月 9時~16時30分 無料
●ヤマフクコーヒー(中頓別町)
中頓別町の鍾乳洞を見学したあと、ガイドしてくれた蓮尾さんのご家族が営むヤマフクコーヒーで昼食をとりました。食事をしつつ、中頓別の観光のこと、生活のことなど、あれこれおうかがいします。
中頓別の街中にある、自家焙煎のスペシャルティコーヒーや釜焼きピザが楽しめるお店。 フレンチフライポテトや特製厚焼きパンケーキなどのセカンドメニューもバラエティに富んでいて、あれもこれもとオーダーしたくなります。
◆ヤマフクコーヒー 11時~18時30分 月曜・第2・4火曜休
●中頓別町郷土資料館(中頓別町)
中頓別町の歴史や生活を学ぶことができる資料館。明治以降に「誰が」「いつ」「どこに」入植したかなどが、その経路とともに詳しく記録されており、原野を開拓していった経緯がわかります。現代に繋がる、こういう歴史がわかるのは、北海道の郷土資料館ならでは。
◆中頓別町郷土資料館 10時~17時 月曜休(祝日の場合は翌日休) 120円
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