秋キャンプを味わい尽くす方法 -準備編-
「秋がいちばんのキャンプシーズン!」という人がいるほど、秋は魅力いっぱいのシーズン。そんな“秋キャンプ”におすすめの楽しみ方やアイテム、注意点などを紹介していこう!
準備編 Chapter-01 キャンプ場の選び方
Point 01 秋を楽しめるキャンプ場を選ぼう
秋の気候や自然を楽しむだけでもいいけれど、秋だからこそ楽しめる「紅葉狩り」のできるキャンプ場や、体が温まって熟睡できる「温泉施設」があるキャンプ場、ハロウィンパーティーや大収穫祭など秋ならではの「イベント」があるキャンプ場を探してみるのもおすすめ。きっと印象に残る秋キャンプになるはずだ。
Point 02 注意! 冬季閉鎖のキャンプ場は寒い
11月下旬から春までのあいだ閉鎖するキャンプ場は、冬に水道が凍ったりするほど冷え込むこともある。そんなことを考えると、秋キャンプでも通年開設のキャンプ場に比べて冷える可能性が高い。帽子や手袋、フリースなどの中間着といった防寒装備をしっかりと準備して出かけよう。
準備編 Chapter-02 持ち物の再チェックをしておこう
Point 03 ガスカートリッジは寒さに弱い
カセットガスカートリッジOD缶と同じLPガスを封入しているが、内圧が低く外気温の影響はOD缶よりも受けやすい。アウトドアガスカートリッジスイッチひとつで点火できる手軽さが魅力だが、気温が低いと気化熱の影響で火力が低下する。ホワイトガソリン気温が低くても安定した火力が得られる。ただしポンピングでタンク内の圧力を上げる必要がある。
アウトドアガスカートリッジ(OD缶)やカセットガスカートリッジ(CB缶)を燃料とする燃焼器具は、気温が低くなると気化熱の影響でカートリッジが冷え、火力を得にくくなる。冷え込む秋口の夜などは、バーナーの火力が落ちたり、ランタンの光が暗くなったりすることも。CB缶のほうがOD缶よりも寒さに弱いので、ガス器具ならOD缶モデルを選ぼう。ガソリンモデルなら寒さに強いので、不安な人はガソリンモデルを準備しよう。マイクロレギュレーター搭載モデルなら、気温が低くても火力をキープ。
Point 04 キャンプ場のレンタルをチェック
「自分のシュラフでは寒いかも……」と心配な人は、キャンプ場に毛布やシュラフのレンタルがあるかどうかチェックしておこう。キャンプ当日、寒くて寝られるかどうか不安になったら、レンタルの毛布やシュラフを自分のシュラフと重ねて使うのもありだ。冬用シュラフのレンタルがあれば、そちらを借りてもいい。ただし、当日に言っても借りられないこともあるので、事前にレンタルが可能かどうかを確認しておこう。
Chapter-03 万が一に備えて準備をしておくのが大切
Point 05 スズメバチが凶暴になるのは秋
スズメバチは7〜10月にかけて活発に活動するが、とくに攻撃的なのが秋。新女王バチが羽化し、たくさんのエサが必要な時期にも関わらず、エサとなる昆虫が少なく気が立っている。香りの強い化粧品や香水、甘いにおいのお菓子やジュースにも寄ってくることがあるので、香水は付けず、お菓子やジュースはこまめにしまっておこう。もし刺されたらその場から50m以上離れ、患部を水洗いしてポイズンリムーバーで毒を吸い出し、ステロイド軟膏や抗ヒスタミン軟膏を塗って直ちに病院へ。
Point 06 夏とは違う紫外線に注意
真夏に比べると紫外線量は減るものの、9〜10月は初夏と同じくらいの紫外線が降り注ぐ。また、秋は太陽の位置が低いため、日差しは斜め上から降り注ぎ、首筋や顔全体にまんべんなく当たることになる。日焼けが気になる人は、夏と同様、日焼け止めを準備しておこう。日焼けをすると疲れやすくなり、ケガにつながることもあるので注意しよう。
秋キャンプを楽しむには、まずは準備が大事! 寒さのほかにも意外な注意があるので、不安なときは予約時にキャンプ場スタッフに相談してみると安心。しっかり対策をして、秋キャンプへ出かけましょう!
TEXT/牛島義之
PHOTO/佐藤弘樹
撮影協力/ボスコオートキャンプベース
神奈川県秦野市丹沢寺山75 TEL.0463-75-3273 http://www.moroto.co.jp/bosco/
出典/GARVY2020年10月号
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