ソロキャンプに欠かせないアイテム!ベテランキャンパーに大人気の遮熱テーブルとは!?
キャンプで意外と外すことのできないアイテムが遮熱テーブル。
ちょっとした休憩や調理の際、調理器具やカップ、食材など、地面やシートの上にじかに置くのを躊躇する人は少なくない。
達人たちのツーキャンなう。あなたの旅道具見せてください! Vol.1
低山小道具研究家のモリカツこと森勝さんに、遮熱テーブルについて解説してもらった。
森勝(もりまさる)さん
低山小道具研究家。愛称はモリカツ。
子どもの頃は秘密基地造りと探検、文具や小道具に夢中だった。世界初や秘密という言葉に弱い。
人気上昇中の遮熱テーブル
近年、急速な進化を遂げて、注目を集めているのが遮熱テーブルだ。
今までのミニローテーブルに置き換わる存在として人気を博している。
ポイントは、ストーブと一体化できる形状であること。
天板底面にアルコールストーブやレギュレーターとCB缶、OD缶などを固定でき、テーブルの半分で調理を行い、残る半分を自由に使うことができる。
国内有名メーカーの製品は6000〜2万円程度の価格で購入できる。精度や耐久性も含め検討してほしい。
天板下面の片側にストーブが設置でき、これまでデッドスペースだった半分のスペースに食材や調理器具などが置けるようになった。
遮熱テーブルの人気の高まりを受け、アルミやステンレス製の廉価な海外製品も、多く流通するようになった。
■コロンブスの卵的発想から生まれた初期型
エヌ・プロジェクト アルミ縞板遮熱テーブル
試験的な意味合いが強い最初期モデルで、ガスストーブの定番であるSOTOのST-310に合わせた径の穴があけられていた。
初期ロットは天板の片方がL字形でそのまま脚部になっており、もう一方は下部からはめ込むST-310が支えた。
現行モデルは左右とも折りたたみ式の脚になっている。
■軽量で強度も高く携帯性も優れた次世代型
エヌ・プロジェクト チタン製遮熱テーブル
アルミ製テーブルが400g程度であるのに対し、次世代のチタン製テーブルは280gまで軽量化。
さらに、アルミ素材と比較して熱伝導率も低いため、ストーブ周辺の熱が天板の反対側まで広がりにくいというメリットもあった。
天板の穴にはアルコールストーブとゴトクを設置することも可能だ。
■重さと価格を抑えたステンレスモデル
エヌ・プロジェクト 折り畳み式遮熱テーブル
左の折りたたみ式からさらに進化したのが2021年8月にリリースされた本モデル。
天板部にパンチング加工が施されたことで、使い勝手はそのままにさらなる軽量化を実現。
放熱効果も高まり、食材を置いてもストーブの熱の影響をいままで以上に受けにくくなった。
■ OD缶にも対応するマルチタイプが登場
エヌ・プロジェクト 折り畳み式遮熱テーブル
CB缶を用いるST-310への対応に加え、天板部にアタッチメントプレートを追加してOD缶ストーブにも対応。
OD缶は天板を上下から挟み込む形で固定されるため、テーブルを動かしたいときに片手で持ち上げることができて取り扱いが容易だ。
本モデルからは天板折りたたみ収納ギミックも追加された。
遮熱テーブルに使用可能なストーブたち
古くから定番ギアとして活躍してきたアルコールストーブに加え、カセットコンロなど日常生活でもなじみの深いCB缶、アウトドアでの使い勝手に特化したOD缶などがその中心。
しかし遮熱テーブルのモデルによって対応するストーブの種類が限定されるケースもあるので、新しく遮熱テーブルを購入する際には、手持ちのストーブが購入予定のテーブルに対応するか、事前に確認しておこう。
とくにアルコールストーブのサイズは要注意だ。
モリカツの選ぶ遮熱テーブルはこれ!
携帯性を考えるなら、天板にパンチング加工が施された最新モデルがイチ押し。
耐久性を考えるなら、天板に折りたたみ機構のない旧式も選択肢に入ってくる。
自分の使うシーンに合わせて選択しよう。
出典/ガルヴィ2021年10月号
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