【焚き火×コーヒー】上級キャンパーがこだわり抜いた最高の一杯!
焚き火にも人それぞれのスタイルがあるが、北欧アウトドアに詳しい寒川ハジメさんの場合はコーヒーとともにある。
それも、ひたすら待ちながら淹れる、北欧生まれのレンメルコーヒーというもの。
どんな淹れ方をしているのか、覗いてみよう。
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寒川ハジメさん
アウトドアライフコーディネーター。アンプラージュインターナショナル(以下、UPI)のアドバイザーであり、UPI OUTDOOR鎌倉店でも焚き火を披露。北欧アウトドアに詳しい。
■レンメルコーヒーとは
寒川さんの焚き火に欠かせないのがレンメルコーヒー。
焚き火にかけて煮出すわけだが、パーコレーターよりも上品な味。
「コーヒーから抽出されたというサインが出るので見逃さない。焚き火を見ながらひたすら待つ、それだけ」(寒川さん)
■レンメルコーヒーセット
伝統のラップランド式コーヒーを復活させたレンメルコーヒー。
ムース革のポーチにスウェーデンで焙煎したコーヒー豆を入れ、コーヒーケトル、ククサとともにフィールドへ出発。
■レンメルコーヒーの淹れ方
①沢水をくんでくる
おいしいコーヒーに必要なのはフレッシュでおいしい水。
この日は少し早起きをして沢へ向かい、レンメルコーヒーのために水を汲んできたという。
②流木を拾ってくる
海のそばで暮らす寒川さんは、その日に使う分だけ流木を拾ってきて薪としている。
長野さんの裏庭にはたくさんの薪が積まれているが、自宅そばの海から拾ってきた流木を持参した。
③コーヒー豆と塩をいれて火に掛ける
水とコーヒー豆、そして塩をいれたケトルを焚き火へ。
目安は900㎖の水に対して豆50g、ひとつまみの塩だが、人それぞれのカンでOK。
今回は北欧の家庭用ケトルを使用。
④火から下ろして泡立つまで待つ
沸騰直前で火から下ろす。これだけではまだコーヒーは抽出できていない。
コーヒー豆が湯を含んでふくらみ、豆が沈むまで焚き火の脇で保温しながら待つのだ。泡立ちがサイン。
⑤遠心力で豆を沈めてカップに注ぐ
泡立ちを確認したら、ケトルの注ぎ口を腕の外側に向けて持ち、大きく腕を回す。
遠心力で豆を沈めたら、ククサに注いで飲む。
ゆっくり抽出されたコーヒーは甘くて風味豊か。
■寒川さんのお気に入りの焚き火道具
オリジナル火吹き棒と焚き火パン
香川の鉄工所で作ってもらった火吹き棒。
先端に火かき棒機能が付いている。
先端を焚き火用フライパンに付け替えられるのもおもしろい。
ケリーケトル
焚き火の熱で効率よく湯を沸かすケリーケトル。
肩が丸い古いデザインのころから愛用しており、各地のワークショップでも活躍している寒川さんの大切な道具だ。
Photo/猪俣慎吾
出典/ガルヴィ2018年12月号
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