知らなきゃ絶対に損!達人並みにテントを美しく建てる!完全マニュアル
テントはシワなく美しく建ててこそ、その機能を発揮する。
細かな仕様の違いはあれど、基本を覚えておけば、買ったばかりのテントでも迷うことなくピシッと建てられるのだ。
では、その基本的な手順を紹介しよう。
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■設営のポイント
ドームテント、2ルーム、ロッジ型などいろいろなテントがあるけれど、ポイントはすべて同じ。
大まかに設営できたら、インナーテントとフライシートをペグで固定するわけだが、各辺がたるむことなく、インナーテントのフロアや、フライシートにシワがないようにするのが目標だ。
そのためにも、生地を引っ張りながら、各辺が平行になるよう、対向の辺ごとにペグダウン。
また、張り綱はテントの中心からまっすぐのばす(または生地の縫い目に沿って)よう意識すれば、シワやタルミができにくい!
■テントの建て方
①フレームを種類ごとに分類
フレームをひとまずすべて伸ばし、長さ・形・色ごとに分類。一番太くて長いもの(大抵2本)がメインフレームであることが多い。
フレームを踏まないよう、サイトの端に保管しておこう。
②建てたい場所にインナーテントを広げる
インナーテントの前後を確認し、広げる。ロゴがある面が前であることが多い。
フレームをいれるスリーブの位置、向きも確認しよう。
③フレームを押し込む
スリーブにメインフレームを押し込む。フレームを引っ張ると、せっかくのばしたフレームがはずれることがあるので、決して引っ張らないように。
スリーブの途中ではずれるとやっかいなことに……。
④テントの端を踏んでインナーを立ち上げる
フレームをスリーブに通したら、端をピンやグロメットに刺していく。
生地をたぐりよせるようにすればテントが立ち上がる。
裾が離れていかないようテントの端を踏んでおくと作業が楽だ。
風が吹いてテントが動いてしまうようなときは、インナーテントを1〜2カ所ペグで仮止めしてからフレームをいれよう。
⑤フックを上から引っかける
スリーブに通したら、フックを上から順番に引っかけていく。生地が突っ張ることもなく楽にかけられるのだ。
フックも色分けされていることが多いので、かけるフレームを間違えないように。
⑥生地を引っ張りながらペグで固定
入り口の場所を決めたら、1カ所をペグで固定。
写真の数字の順番に、各辺をピンと張るように意識してペグで固定する(写真は順番がわかるよう、テントを立ち上げる前の状態。フレームを建ててからペグで固定しよう)。
⑦風下(または風上)でフライのベルクロを留める
インナーをペグで固定したら、風下側のフライを固定、ベルクロもとめておく。
あとは風をはらませながら、フライをすべて被せる。風が強いようなら風上側を留めてもいい。
⑧フライをかけたらベルクロでしっかり固定
フライシートをかけたら、ベルクロやヒモなどフレームと固定すべき場所はすべて留める。
面倒に思うこともあるが、突然の風でフライが破れる危険を軽減できるので抜かりなく!
⑨対角ごとにフライを固定
フライシートも、インナーテント同様、生地を張りながら固定。
対面する辺ごとに作業すれば、フライシートにシワやタルミがなく固定できる。
⑩フレームがのびている方向に張り綱を張る
張り綱を取り付けて、ペグで固定。フレームと同じ方向、またはテントの中心からのびるようにペグダウン。
テントから1mほど離れた場所までのばしておこう。
テントに付属されている自在金具は穴が2つのものと、3つのものがある。
3つ穴はペグ側に輪ができ、テント側2つの穴でテンションをかける。
2つ穴は山型になっていて、山側に輪ができるようにする。
⑪固定してからドアパネルを開ける
フライシートをペグで固定する際は、ドアパネルをすべて閉じている状態で。開けているとイヤなシワが残りやすいためだ。ちなみに、キャノピーを巻き上げるときは、雨やつゆがたまらないよう、内巻きに。
⑫完成
■正しくて美しいテントのたたみ方
①フライシートを収納袋の幅にたたむ
フライシートを取り外し、半分に折って長方形に。天井部分は内側に折り込むときれい。
収納袋の幅になるよう中心線に向かって半分ずつたたむ。
②フレームをはずす
インナーテントはドアの一辺を開放してフレームを押し出す。下部のファスナーは空けておこう。
③フレームをたたむ
フレームは最初に半分に折りたたむ。ショックコードへの負担を軽減できる。
④インナーテントをたたむ
インナーテントのフロアを整える。天井部分もジャバラ状にたたむと美しい。
インターテントを中心線に向かって半分ずつたたむ。
⑤インナーとフライを重ねて巻く
たたんだインナーテントとフライシートを重ね、ポールを芯にしてまく。
⑥収納袋へイン
収納袋をかぶせて収める。雨の日など生地がふくらんで入りにくいときは、収納袋のファスナー部分を横にして体重を掛ければ、無理なく収まる。
PHOTO/中里慎一郎
TEXT/大森弘恵
出典/ガルヴィ2019年4月号
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