たったこれだけ…!?知らないと損!誰でも簡単にできるテントの設営テクニック11選
キャンプで一番大事なのはやはりテントにまつわること。
そこで、ビギナーにとっては予習、ベテランには復習になるお役立ちTipsを集めてみた。
今回はテントの設営について。
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①ピシッと張ってテントの機能を引き出そう
テントをきちんとペグダウンしていないキャンパーや、張り綱を張っていないキャンパーを見かける。
きちんとテントを張れていないと単に見た目が悪いだけでなく、テントの性能を十分に引き出せない。
フロアをピシッと張らないとテント内の居住空間がスペック通りにならないし、フライシートがシワだらけでは風雨に弱い構造になってしまう。
快適に過ごすためにも、テントはきちんと張っておこう。
➁ポールは押しながらスリーブを通すのが基本
設営の際、テントポールをスリーブに通す場合は、ポールを押しながら差し込んでいくのが基本。
反対側からポールの先端が出てきたからといって引っ張ってしまうと、ポールの継ぎ目が抜けてしまってスリーブ内でバラバラになり、面倒なことになる。
だから先端が出たからといっても引っ張らず、必ず最後まで押しながら通すようにしよう。
そうすればテントの設営はスムーズに行える。
③ペグダウンの前にファスナーを閉じるべし
ポールを通したあとにテントを立ち上げる際、ドアファスナーを開けておくとテント内に空気が入り、スムーズに立ち上がる。
しかし、開けたままの状態でペグダウンしてしまうと、生地が引っ張られて、ファスナーが閉まらなくなる場合がある。
そうなったらペグを抜いて、もう一度打ち直さなければならない。
そんなことにならないよう、ペグダウンするときには、ファスナーが閉まっているかどうかをきちんと確認するようにしよう。
④ペグを打つときはテントに背を向けて打つ
ペグを地面に打ち込む角度は45〜60度がいいとされている。
この角度でペグを打ち込むためには、テントを正面に見てハンマーを打ち込むよりも、テントを背にしてハンマーを振ったほうが打ち込みやすい。
ハンマーを振ったときの軌道は弧を描くので、それに沿ってペグが刺さっているとまっすぐに打ち込める。
逆にテントを正面に見ると、ペグが自分に向かって傾いているので、ハンマーを不自然な角度で振らなければならず、力を入れにくい。
●ロゴス LOGOS パワーペグハンマー
4900円
硬い地面にペグを打ち込みやすい鋼製ハンマー。ペグ抜きと固定ベルト付き。
⑤対角線にペグを打つとキレイに張れる
テントをキレイに張るためには、まずフロアをキレイに張るのが基本。
そのためには、1カ所をペグダウンしたら、次にその対角線上にあるコーナーをピンと張ってペグダウンする。
そしてフロアにシワができないように張りながら、隣のコーナーをペグダウン。
そしてその対角線上のコーナーをペグダウンすれば、シワなくキレイに張ることができる。
これはフロアが四角形のときの張り方だが、五角形や六角形でも対角線を意識して張ってみよう。
⑥パネルを巻き上げるときは内巻きに
フライシートを張り終わったあとに、出入り口のパネルを巻き上げる場合は、巻き方に注意する必要がある。
感覚的に行うと、つい外側に向かって巻き上げてしまうけれど、本来は内側に向かって巻き上げる、通称“内巻き”が正解だ。
パネルを外側に巻き上げた場合、雨が降ると巻いた部分に雨水が溜まってしまう。
しかし内巻きにしておけば、雨を受け流してくれるので、雨水が溜まって膨らんでしまうことがなく、安心して出入りできる。
⑦張り綱は〝逆張り〟にすると便利
テントから張り綱を引き出す場合、テント側に張り綱を結びつけ、ペグ側に自在金具を取り付けてループを作り、それをペグにかけるのが一般的。
しかし、これだと張り綱を調節するのに屈まなければいけないので、力がかけにくい場合もある。
そこでペグ側に張り綱を結びつけ、テント側に自在金具がくるようにすれば、前屈みにならず張り綱の調整ができる。
ペグの代わりに木や岩などに結びつける場合も、張り綱の調整がしやすくなるのでおすすめだ。
●キャプテンスタッグ カラーアルミ製自在4個組(ブルー)
580円
張り綱をほどかずセッティングできるので、逆張りにしても簡単に張り綱を外せて便利。
●ナイトアイズ カムジャム
650円
ロープを通して引っ張るだけでテンションをかけられるので、テントの張り綱などさまざまなシーンで活用できる。
⑧キャノピーポールはひと巻きしてからペグダウン
テントのキャノピーをポールで立ち上げ、タープのようにしておくと、雨の日などは出入りがしやすく快適に過ごせる。
しかし風が強いとキャノピーがあおられて、張り綱が抜けてポールが外れてしまうこともある。
そんな場合に備えて、張り綱をポールにひと巻きしてからペグダウンすれば、風にあおられても張り綱が外れにくくなるので安心だ。
タープポールの場合、とくにサブポールも同様にしておくと外れる心配が少なくなる。
⑨雨が降りそうなときはテントとタープを連結
テントとタープを離して建てるのが一般的なレイアウト。
しかし雨の日にリビングからテントへ行くときなどは、わざわざ傘を差したり、レインウエアを着たりしなければならないのが少々面倒だ。
けれどテントとタープのあいだに隙間ができないように連結して設営すれば、濡れることなく自由に行き来ができる。
天気予報を確認して、キャンプ中に雨が降りそうなら、あらかじめ連結しておけば、雨が降ったときにあわてずにすむ。
⑩張り綱をデコレートして転倒防止
テントやタープの張り綱に気がつかず、引っかかって転んでしまったという人はけっこう多い。
そんなことにならないよう、張り綱を目立たせておこう。
そのひとつの方法が張り綱のデコレーション。ガーランドなどを張り綱に巻き付けておけば、個性的な演出もできるし転倒防止にもなる。
また、張り綱の位置を知らせるための小さなライトを取り付けておけば、夜間でも目立つので安心だ。
とくに走りまわりがちな子どもがいるファミリーにはおすすめ。
●ロゴス ロープライト(4pcs)
1700円
点滅・スロー点滅・点灯の3モードに切り替えが可能な防水タイプのロープライト
⑪とくにトンネルテントは横風に注意!
突風が吹くことが多い季節は、テントの設営にも十分気をつけたい。
とくにトンネル型のテントは、アーチ状のポールを平行に並べた構造なのでポール同士の交点がなく、少々剛性が低い。
そのため、テントの横から強い風が当たるとポールがたわみやすく、最悪の場合は天頂部でポールが折れてしまうこともある。
そうならないよう急な強風に備えて、サイドの張り綱をきちんと張っておき、風に押されないようにしておくことが大切だ。
TEXT/牛島義之
ILLUST/岡本倫幸
出典/ガルヴィ2021年4月号
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